2023.12.04
太陽光発電のパワコンが故障!寿命や交換費用、お得な交換方法は?
いつも当コラムをお読みいただき、ありがとうございます。
株式会社アースコム、取締役副社長の丸林です。
今回は、太陽光発電に必要な「パワコン(パワーコンディショナー)」について学んでいきましょう!
パワコンが故障すると発電量が少なくなって売電収入が減ってしまったり、停電したり、最悪の場合は火災に繋がることもあります。
パワコンの寿命や、故障した場合の交換費用、メーカー保証についての他、パワコンを自分で交換できるのかや、メンテナンスの必要性やメリットなどについても解説していきます。
ぜひ参考にしてくださいね。
目次
太陽光発電に必要なパワコンとは?寿命は?
そもそもパワコン(パワーコンディショナー)の役割とはどんなものでしょうか?
太陽光発電の重要パーツであるパワコンは、パネルなど他の機器と比較すると消耗するのが早いです。
急な故障に慌てないよう、パワコンの寿命も知っておきましょう。
パワコンとは
通称「パワコン」とも呼ばれるパワーコンディショナーとは、太陽光パネルで発電した電力を家庭用の電気機器などで利用できるようにするための機械です。
太陽電池などから発生する「直流電力」を、家庭で使える「交流電力」に変換して、家庭内での利用、または蓄電池への充電、系統への売電などに適した、安定した出力に整える役割を担っています。
PCS(Power Conditioning System)とも呼ばれます。
また、パワコンは日本製(または実績のあるヨーロッパ製)が主流です。
パネルは日本製のもの(ドイツSMA社は含む)と中国製のもの(または韓国製/台湾製)に分かれるのに、パワコンに関してはほとんどの製品が日本製です。
パワコンの寿命はどれくらい?
太陽光発電で重要な役割を果たすパワコンですが、消耗パーツも多く、故障しやすい部分です。
パワコンの一般的な寿命は約10~15年程度と言われています。
少し分かりやすくご説明するために、太陽光パネルを住設品、 パワコンを電化製品に例えていきます。
住設品であるキッチンやバスルームって10年くらいで故障したり交換したりってあまりないですよね!?
初期不良を除けば、あまり故障しません。
一方のテレビとか洗濯機の電化製品は住設品と比べると故障のリスクは遥かに高い・・・。
パワコンも20年間の間には何らかのトラブルが発生するのが普通だと考えられています。
太陽光発電のパワコンの交換費用は?安く抑える方法はある?
産業用のパワコンが故障した際の交換費用は、1台30万円ほどで予算をみていただくといいでしょう。
パワコンを新品に交換すると、保証期間がリセットされたり、パワコン自体の性能がより良くなったりとメリットがたくさんあります。
パワコン本体の性能は年々改善されており、最新機種は熱効率などスペックがアップしていることも珍しくありません。
同一メーカーでの買い替えなら、互換性があるので複数台連系も問題なく継続されると思われます。
異なるメーカーで複数台連系をする場合は、電力会社から連系拒否の可能性がないとは言い切れないので注意が必要です。
新品に交換するメリットは多いものの、交換費用をとにかくお得に済ませたいなら、新品と交換するよりも基盤だけを交換する方が安上がりです!
そのために、パワコンは日本のメーカーのものを選ぶのがおすすめ。
倒産してしまった、または日本法人のないパワコンメーカーだと基盤を取り寄せるにも、基盤自体が存在しない、あるいは取り寄せに相当な時間がかかる可能性があります。
国産なら対応も早いですし、万一の倒産時(事業撤退時)も事業引き継ぎ会社がサポートを継続していく可能性があります。
パワコンの保証期間内の交換は無料?自己負担費用がある場合も
パワコンの保証期間はかつては10年間が一般的でしたが、最近では15年間保証してくれるメーカーも多くなりました。
基本的にメーカーの保証期間内であれば無料で交換ができるのですが、自己負担金が必要な場合もあります。
費用負担があるかの判断ポイントは、外的要因で壊れたのかどうかです。
外的要因で故障したのであれば機器代金と交換費用に関して負担は発生しません。
ですが、製品不良など外的要因が認められない場合は保証期間内でも費用が掛かる場合もあります。
自己負担費用が発生しなかったケース
例えば、田淵電機というメーカーのパワコンを使用している発電所で起きた故障への対応例をお話しましょう。
機器の運転が停止されましたが、機器自体を目視しても異常は見られませんでした。
そこでエラーコードによって機器の異常を判定し、現地より田淵電機に電話で確認を行いながら動作チェックを行ったところ、基盤の損傷の疑いが高まりました。
そこで後日(2日後)メーカーによる現地確認の上、機器の交換となりました。
通常なら初回の駆け付け、メーカー駆け付け時の現地対応の費用が発生するケースです。
しかしがこの際は弊社の駆け付け放題のプランに入られているお客様でした為、一次駆け付け等の費用は弊社負担にて対応をさせて頂きました。
また、機器の交換費用についてもメーカー対応によって無償対応が出来ているため、費用は発生していません。
自己負担費用が発生したケース
外的要因が確定できない場合は、保証期間内であっても一部費用をお客様でご負担いただくケースもあります。
例えば、SMAというメーカーのパワコンが故障した際は、液晶に異常が見られました。
現地よりメーカーに確認後、後日(2日後)に弊社に代替え機が納品され、機器の交換と外した機器の返送を弊社で行いました。
このケースはメーカーから外的要因による故障と認定されず、現地の栃木県の発電所までの交通費と交換費用がお客様負担となりました。
太陽光発電のパワコンを自分で交換するのはNG!その理由は?
費用のかさむパワコンの交換、自力でできないかと考える方もいるかもしれません。
しかし結論から言うと、自分でパワコンを交換するのはおすすめしません!
パワコンの交換には第二種電気工事士の資格が必要です。
この資格がないのに交換をするのは電気工事士法に抵触する行為となり、罰則の対象となります。
また、自分で交換するとメーカー保証が付かなくなるリスクも。
メーカー保証は、設置説明書や取扱説明書などを遵守して設置・使用することを前提とした保証です。
施工資格がない人が施工したものについてはメーカーの保証条件に当てはまらず、保証を受けられない可能性があります。
その他にも、電気を扱う工事は感電による怪我や死亡、事故や火災も大きなリスクです。
パワコンの交換は自分で行わず、必ず専門の業者にお願いしましょう。
太陽光発電のアースコムの強みとサービス
パワコンが1台でも壊れてしまっていると、大事な収益を落としてしまうことになります。
弊社アースコムでは、メンテナンスサービスや迅速な修理対応、充実した保険などをご用意し、お客様がより安定的に発電事業ができるようサポートさせていただいております。
パワコンに必要なメンテナンスもお任せ!
パワコンは、経産省よりメンテナンス義務化が公表されています。
過去にはメンテナンスフリーでも認められていましたが、現状では改正されて義務となりました。
パワコンのメンテナンスをしていないと最悪、認定取り消しとなりかねません。
「自分は大丈夫だろう…」と安易な考えでメンテナンスを怠って、もし認定取り消しとなってしまうと、それこそ大赤字になってしまいます。
定期的なメンテナンスを実施することで異常を発見しやすくなり、早期に問題解決、ロスを少なく抑えることができます。
弊社でもメンテナンスに対応させていただいており、3種類のメンテナンスプランがございます。
種類によってサービス内容も様々ですが、弊社では22万・15万のメンテナンスをお勧めしております。
年1回は必ず、電気点検を行うことで問題を発見できるからです。
お客様に合ったメンテナンスプランをご提案させて頂いておりますので、他社様でご購入されたお客様もぜひお気軽にお問い合わせください!
アースコムは交換対応が早い!
太陽光は投資商品ですので、「なるべく安く…」という考えも良いと思います。
ただ、何か異常があった際にすぐ対応をしてくれる販売店がお客様にとっても重視されている方が最近多い傾向にあります。
先日、パワーコンディショナーの交換対応をさせて頂く機会がありました。
今回の事例では、1月9日(木)の午後に発電が半分しかできていない状況がわかり、その場に居合わせたスタッフが対応しました。
9日(木) 原因確認をし、夕方にメーカーへデータの確認依頼
10日(金) 午前中にメーカーから回答があり初期不良が発覚。⇒依頼
午後にパワコンメーカーから発送した旨の連絡あり。
*11~13日は休日・祝日
14日(火) 午後にパワコン代替え機が弊社に到着。
15日(水) 福島にある物件のパワコンの交換、遠隔機器にて正常に発電している確認がとれ、対応完了。
このケースでは6日間で対応が完了しましたが、休日・祝日をはさんでいたので実質3日間での対応です。
お客様の大事な発電所ですので、弊社としても一日でも早く現状復帰させたいという思いでいっぱいでした。
素早い対応に、お客様から感謝のお言葉を頂くことも多いです。
アースコムは保険内容が良い!
お客様に弊社を選んでいただける理由のひとつは、保険内容の良さ。
よくお客様に喜んで頂けるのは下記のような内容です。
- 1事故につき365日、休業保険は20年付帯(5年更新)
- 免責0、保険窓口代行付帯
- お客様へのお見舞金保険付帯
万が一の事故があっても、内容・質のいい動産・休業保険にお見舞金として還付されるのは嬉しいですよね。
「保険の内容がいいのでアースコムさんお願いします!」というお声もしばしば頂いております。
保証のさらに詳しい内容についてはこちらのページでご説明しています。
太陽光発電に必須のパワコンの交換方法や対策を知って故障に備えよう!
太陽光発電の重要パーツである「パワコン」は、消耗しやすく、故障しやすい機器。
10~15年ほどで寿命を迎え、交換の必要も出てきます。
故障した場合の交換費用は、保証期間内に外的要因によって故障したものは無料で交換ができます。
製品不良など、故障原因が外的要因によるものでない場合は費用が発生しますが、基盤だけを交換するなど、安く済ませる方法もあるので検討してみましょう。
基盤のみの交換も考慮して、日本のメーカーのパワコンを選ぶのがポイントです。
交換費用を安く抑えようと思っても、自分で交換するのは避けてくださいね!
万が一の故障に備えてメンテナンスプランに加入しておくのが安心です。
迅速な修理対応、充実の保険が強みのアースコムでは、安心の国産パワコンを使用している太陽光発電所も多数ご用意!
ぜひお気軽にお問い合わせくださいね。