2023.12.04

野立ての太陽光発電投資に必要な面積とは?計算方法も解説!

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こんにちは。太陽光発電投資をサポートするアースコムの堀口です。

 

効率よく、しかも大規模に発電ができるのが野立て太陽光発電です。

特に所有している土地がある方は、野立ての太陽光発電に興味を持たれるのではないでしょうか?

 

そこで気になるのが、野立ての太陽光発電に必要な土地の面積ですね。

太陽光発電にはパネル以外に設備のスペースも必要です。

 

今回は野立て太陽光発電に必要な土地の面積について、計算方法なども合わせて解説します。

太陽光発電設備

 

 

野立ての太陽光発電に必要な面積はどのくらい?

太陽光発電1kWあたりに必要な面積は、約10~15㎡と言われています。

 

10kW~100kWの発電にそれぞれ必要な面積は以下の通りです。

  • 10kW…100㎡~150㎡
  • 20kW…200㎡~300㎡
  • 30kW…300㎡~450㎡
  • 40kW…400㎡~600㎡
  • 50kW…500㎡~750㎡
  • 60kW…600㎡~900㎡
  • 70kW…700㎡~1,050㎡
  • 80kW…800㎡~1,200㎡
  • 90kW…900㎡~1,350㎡
  • 100kW…1,000㎡~1,500㎡

 

上記の必要面積は、パネルとパネルの間隔なども考慮した数字です。

ただし傾斜地であったり、土地の形が三角形だったりと土地を効率的に使えない場合は、パネル枚数は少なくなります。

 

坪単価では安くても、土地の形状によってはパネルを設置できる箇所が少ないというケースもあるため、面積の広さや坪単価だけでなく現況をしっかり確認することが大切です。

 

また、土地の費用対効果も考える必要があります。

野立ての太陽光発電の場合、土地にも固定資産税がかかります。

太陽光発電設備は住居にあたらないため、固定資産税の軽減もありません。

 

土地は地目によって税額が変わり、「田」や「畑」となっている土地に野立ての太陽光発電を設置する場合は農地転用をする必要があり、固定資産税額も高くなります。

土地の形状が悪くパネルが多く設置できなくても、土地面積が広ければその分固定資産税も高くなります。

できるだけムダなく設備が設置できる土地が理想的です。

 

野立て太陽光発電の固定資産税については「太陽光の固定資産税、野立ての場合は?計算方法やその他の税金も」でもご紹介しています。

ぜひ、ご一読くださいね。

 

野立ての太陽光発電、パネル設置以外にも面積に考慮すべきこと

太陽光発電設備とフェンス

野立て太陽光発電では、パネルを複数枚組み合わせたものを「アレイ」と呼びます。

このアレイとアレイには間隔が必要です。

ほかにも、設備の周りにはフェンスなどの囲いをする必要があるため、フェンスの設置面積も考慮しなければなりません。

 

野立ての太陽光発電に必要なアレイ間の間隔

アレイとアレイの間に間隔が必要な理由としては、「パネルの影が落ちることによる発電量の低下を防ぐこと」と「清掃や除草作業、点検などに必要な通路を確保すること」が挙げられます。

 

アレイの設置角度によっても間隔は変わりますが、一般的に設置角度が大きければ大きいほど影ができやすいため、間隔は広くとったほうがいいでしょう。

間隔の目安としては、アレイの高さの2倍程度と言われています。

 

勾配のある土地で北側が南側よりも低い場合は、アレイの影の影響が長時間出てしまうため、さらに間隔が必要です。

 

フェンスを含めた外周の通路に必要な面積

野立て太陽光発電は周囲にフェンスの設置をしなければなりません。

50kW以上の場合は、フェンスの設置が義務付けられています。

50kWに満たない低圧の太陽光発電でも、いたずら防止などの目的からフェンスの設置が望ましいです。

 

フェンスを設置するために外周にはスペースが必要で、フェンスからパネルまでは最低1m離れているのが理想的です。

理由としては「メンテナンス時に機材を持って通路を容易に移動できるようにするため」「フェンスの影による発電量の低下を防ぐため」「外からの部外者等の侵入を防ぎ、フェンスから手を伸ばしても設備に触れないようにするため」が挙げられます。

 

フェンスにかかる必要面積の目安としては、外周の合計(m)×1㎡以上となります。

 

 

野立ての太陽光発電の面積を計算する方法は?

野立て太陽光発電を始める場合「どのくらいの容量で稼働させたいか(発電量をどのくらい希望するか)」「今ある土地でどのくらいの容量が載せられるか」の2パターンが考えられます。

容量・発電量の希望が決まっている場合、所有している土地の面積で考えたい場合、それぞれの面積を求める方法について解説します。

 

容量が決まっている場合の計算式

太陽光発電1kWあたりに必要な面積は、約10~15㎡を前提とすると、概算値が算出できます。

 

例えば10kWの容量を載せたい場合、1kWに必要な面積を10㎡と仮定すると10㎡×10kW=100㎡です。

最低限の面積としてはこの計算方法で想定しても良いと思いますが、フェンス設置に対する余裕も持たせたい場合は、100㎡に外周の面積も合わせます。

 

100㎡の外周は正方形であれば10m×10mで、すべての辺を1mずつ離すとすると12m×12mで144㎡が必要となります。

 

面積が決まっている場合の計算式

所有している土地があるなど、面積が決まっている(限られている)場合に設置できる容量を計算する方法です。

こちらも大まかな計算であれば、面積÷10~15㎡で導き出せます。

外周も考える場合は(面積−外周の面積)÷10~15㎡で考えると良いでしょう。

 

 

野立て太陽光発電に必要な面積を事前に把握して効率よく!

野立て太陽光発電に必要な面積は、1kWあたり10㎡~15㎡として大まかに計算ができます。

ただし、パネルが設置できる面積は土地の傾斜や土地の形によって異なります。

 

土地が広ければ広いほどパネルを多く設置することができますが、太陽光発電の土地には固定資産税もかかるため、もし無駄なスペースが出るのであれば気をつけましょう。

 

設置に必要とされる面積には、アレイとアレイの間に空けたスペースや、外周のフェンスからの距離を取ったスペースも考慮しなければなりません。

発電を効率よく行うためのスペースなので、必ず確保するようにしてください。

 

アースコムでは福島県内の野立て太陽光発電投資物件を多数扱っております。
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この記事を書いた人

堀口優人 マーケティング部

広報担当として、太陽光発電所の物件情報、節税や償却などの専門知識を発信。より良いサービスを提供できるよう市場調査にも注力している。

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