2025.11.21

【完全版】太陽光発電メンテナンスガイド|定期点検義務・費用・業者選びを徹底解説

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こんにちは。太陽光発電投資をサポートするアースコム副代表の丸林です。
改正FIT法により、太陽光発電の定期メンテナンス義務が強化され、適切な管理の重要性がますます高まっています。

 

 

 

太陽光発電メンテナンスの重要性と法的義務

太陽光発電は設置後「放置しても発電する」と思われがちですが、長期的な安定運用のためには定期的な点検が不可欠です。特に2017年の改正FIT法により、事業用太陽光発電設備には「定期点検と記録保存の義務」が課されました。これに違反した場合、設備認定の取消や売電の停止命令といった厳しい処分を受ける可能性もあります。

 

メンテナンスを行う主な目的は「安全性の確保」と「発電効率の維持」です。屋外に設置されたパネルは、紫外線・風雨・積雪・落ち葉・鳥のフンなど自然環境によって日々劣化していきます。点検を怠れば、発電量の低下だけでなく、発火や感電などの事故につながることもあるため、投資リスクの観点からも非常に重要です。

 

事業用設備では発電量の報告義務があるため、定期的なメンテナンスの実施状況が投資採算にも影響します。売電収益を安定させるには、計画的かつ確実な点検体制を構築することが求められます。

 

 

 

O&Mとは?保守点検との違いと役割

O&Mとは「Operation and Maintenance(運用・保守)」の略称で、太陽光発電の稼働状況を常時監視し、異常があれば早期に検出して対応する一連のサービスを指します。一方、「メンテナンス」は主に清掃や部品交換、機器の動作確認といった“修繕”に特化した作業です。

 

O&Mは、発電量のモニタリング、リモート監視、異常アラート対応、修理手配、報告書作成などを通じて、日常的な管理と異常時の迅速対応を一手に担います。特に複数の発電所を運営している事業者にとって、O&Mの存在は不可欠といえるでしょう。

 

現在では、O&Mの質がそのまま長期の発電収益に直結するため、投資家や法人オーナーにとって選定基準としての重みが増しています。信頼性の高いO&Mサービスを導入すれば、点検義務を満たすだけでなく、トラブルの予防や発電最適化にも繋がります。

 

 

 

メンテナンスの具体的内容と費用目安

太陽光発電のメンテナンス内容は多岐にわたります。主な項目として以下が挙げられます:

 

  • パネル洗浄:汚れや鳥のフンによって遮光されると発電量が低下。年1回以上の洗浄が推奨されます。
  • 除草・防草対策:雑草による影や、配線トラブルの原因を排除。防草シート導入で長期コスト削減も可能。
  • 接続部・配線のチェック:劣化や緩みがあると、火災や感電のリスクあり。定期的な専門点検が必要。
  • 変換設備(パワコン)の点検:内部の異常や冷却ファンの不具合がないか、年1回以上の精密点検を実施。
  • 架台・ボルトの固定状態確認:風害・地震による緩みや腐食の点検は、安全性確保に直結。

 

費用目安(年間)

  • 家庭用:3,000円/kW
  • 事業用:5,000円/kW

 

なお、気象条件や設置環境により頻度・費用は前後します。積雪や強風地域では年2回以上の点検が望まれます。


 

 

 

信頼できる業者の選び方と注意点

メンテナンス業者を選定する際は、「実績」「対応スピード」「料金体系」「アフターサービス」の4点を必ずチェックしましょう。太陽光設備の知見が豊富で、トラブル時の駆けつけ対応が可能な業者が理想です。

 

【選定のチェックポイント】

  • 過去の実績と専門性(パネルメーカーと提携実績があるか)
  • 緊急対応の有無(24時間対応かどうか)
  • 料金の内訳が明確か(定期点検と修理がセットになっているか)
  • 保証内容や補償制度があるか(施工・部品不良の責任範囲)

 

アースコムでは、遠隔監視付きO&Mサービスや、駆けつけサポートを含む保守パッケージを提供しており、事業用太陽光を安心して運用できる体制を整えています。

ソーラーパネルメンテナンス

 

 

 

まとめ|太陽光発電の価値を守る「メンテナンス」

太陽光発電は「設置して終わり」の設備ではありません。
改正FIT法で定められた定期点検義務を守り、日々の保守とトラブル予防を徹底することで、設備の寿命を延ばし、発電収益を最大化できます。

 

メンテナンスを内製化する方法もありますが、確実な安全性と効率性を求めるなら、専門業者によるO&Mの導入が最も合理的です。アースコムでは、太陽光発電の導入から保守・運用まで、ワンストップでご提供しております。