2024.07.19

太陽光発電設備のリパワリングとは?未来への投資として注目を集めています!

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こんにちは。太陽光発電投資をサポートするアースコムの堀口です。

 

太陽光発電は再生可能エネルギーの一翼を担う重要な技術として広く認識されています。

しかし、初期に設置された太陽光発電システムは時間の経過とともに性能が低下し、新しい技術と比べて効率が劣ることがあります。

 

そこで注目されるのが「リパワリング」です。

今回はこのリパワリングの意味やメリットを事例紹介も含めて解説していきます。

建ち並ぶソーラーパネル

 

 

 

太陽光発電設備のリパワリングとは?

リパワリングとは、既存の発電設備を最新の技術や設備に更新することで、発電効率や信頼性を向上させるプロセスのことを指します。

たとえば、太陽光発電の主要機器であるパワーコンディショナーは、経年劣化によって故障のリスクが高まります。そこで、主に新たな機器に交換する等の方法で、発電能力を復活させるのが、リパワリングの役割です。

 

メンテナンスとリパワリングの違いについて

リパワリングと同様に、機器に関わる作業としてメンテナンスがあります。

両者の違いを正しく理解しておきましょう。

メンテナンスとは

一般的に、太陽光発電所のメンテナンスとは保守点検を意味しています。

具体的には以下の作業を含みます。

 

  • 太陽光パネルの点検・清掃
  • パワーコンディショナーの点検
  • 集電盤や架台の整備

これらの作業を通じて、発電効率の“維持”に努めることがメンテナンスの主な目的です。

 

リパワリングとは

一方、リパワリングは機器の入れ替えやパーツの交換を行うことで、発電効率の改善や増強を図る取り組みです。

具体的には以下の作業を含みます。

 

  • 既存の機器と同等かそれ以上の性能を持つ新しい機器の導入
  • 劣化したパーツの交換

リパワリングの目的は、低下した発電効率を高水準へと戻すことにあります。

 

太陽光発電を運用する際には、メンテナンスとリパワリングの両方の取り組みが欠かせません。既存の機器の発電効率をメンテナンスで維持し、経年劣化が激しい機器についてはリパワリングで復活させることが重要です。この二つの取り組みを適切に行うことで、太陽光発電所の効率的な運用と長期的なパフォーマンス向上が期待できます。

 

下記コラムもご参考ください!

太陽光発電量は日照時間と日射量に注目!計算方法も紹介

 

 

太陽光発電をリパワリングするメリット・デメリット

ソーラーパネルの設置作業

 

次に、太陽光発電におけるリパワリングのメリットについて解説してきます。

 

メリット

発電効率の向上

新しいパネルやインバータは、初期の設備と比べて大幅に効率が向上することができます。リパワリングによって、同じ敷地面積でもより多くの電力を生成することが可能となります。

 

ダウンタイムの軽減

修理に時間がかかるパワーコンディショナーメーカーの対応を待つ間のダウンタイムが軽減されます。新しい設備に更新することで、故障のリスクが減少し、運転停止期間を最小限に抑えることができます。

 

MPPT制御の導入

最大電力点追従(MPPT)制御技術を用いることで、太陽光パネルの発電量を最大化することが可能となります。MPPTは、太陽光パネルの電圧と電流をリアルタイムで最適化し、常に最大の電力を引き出すことができ、これにより、天候や日照条件の変動にも柔軟に対応し、効率的な発電が実現します。

 

 

リパワリングの実施プロセス

リパワリングの実施は以下のプロセスで行われます。

 

まず、現状分析として、既存設備の性能や状態を詳細に分析し、リパワリングの必要性と具体的な目標を設定します。

その後、最新の技術や設備を選定し、最適なリパワリング計画を立案します。この際、発電効率だけでなく、コストや設置場所の特性も考慮します。

最後に、計画実施として、設備の導入や既存設備の撤去を計画通りに実施します。施工は専門の技術者によって行われ、安全性と効率性を確保します。

 

 

リパワリングの事例紹介

 

具体的な事例として、ある地方自治体の太陽光発電所が挙げられます。

 

この発電所では設置から10年が経過し、パネルの劣化とともに発電効率が低下していました。

しかし、リパワリングを実施することで、新しい高効率パネルとインバータに更新され、発電量が約10%増加したという事例もございます。

 

この結果、売電収入の増加が実現し、経済的なメリットが大きくなりました。

 

 

リパワリングを通じて、太陽光発電のポテンシャルを最大限に

太陽光発電設備のリパワリングは、持続可能なエネルギー供給を実現するための重要な手段です。

 

効率の向上やコスト削減、ダウンタイムの軽減、そしてMPPT制御による最大化された発電量など、多くのメリットが期待できるため、今後ますます注目される分野となるでしょう。

再生可能エネルギーの普及とともに、リパワリングを積極的に検討し、未来への投資を進めていくことが求められます。

 

アースコムではこのようなリパワリングに関する相談も受け付けております!

発電効率について少しでも不安のある方はぜひお気軽にお問い合わせください。