2022.03.21
駐車場経営への投資のメリットデメリット、成功のポイントを紹介!
こんにちは。太陽光発電投資をサポートするアースコムの石井です。
土地活用をお考えの際に、個人でも始められるのが駐車場経営です。
ただ、土地を持っていない場合などは利益が出るのかや、成功するためにはどのようなポイントをおさえればよいのかといった疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、駐車場経営への投資について解説します。
駐車場経営の投資の仕組みや、メリット・デメリット、利回り、成功させるためのポイント
をご紹介します。
目次
駐車場経営への投資とは?始める前に仕組みをチェック
駐車場経営への投資には、「月極(つきぎめ)駐車場経営」というものがあります。
月極駐車場経営は、月単位での契約で、月に一度契約料が支払われます。
経営は個人で行うこともできますし、管理会社に委託することもできます。
今回のコラムでは、月極駐車場経営への投資をメインにご紹介します。
なお、月極駐車場経営のほかに、時間単位での契約で、出庫のたびに清算するコインパーキング経営というものもがあり、こちらは駐車時間の計算につかうためのロック板、精算に使うための自動精算機の設置が必要になります。
コインパーキング経営については「コインパーキング投資のメリットやリスク、成功させるポイントとは」でもご紹介しています。
駐車場経営への投資、メリットデメリットをチェック
駐車場経営の投資全体のメリット・デメリットと、月極駐車場経営ならではのメリット・デメリットをご紹介します。
駐車場経営のメリット・デメリット
駐車場経営全体のメリット・デメリットを見ていきましょう。
<メリット>
- すぐに事業が開始できる
- 土地を所有していれば初期投資費用が抑えられる
- 運営に難しい知識が不要
- 人件費がかからない
- 変形地や狭小地でも経営可能
- 経営中断も比較的容易に決定できる
駐車場経営はコインパーキングの場合を除き、特に必要な設備はありません。
月極駐車場であれば、砂利を敷いた土地にロープで区画を区切るだけでも始められるので、初期費用が抑えられます。
また、係員が常駐するような駐車場を除き、駐車場の管理に人員を必要としないため、人件費がかからない点もメリットの一つ。
宅地を建てるのが難しい変形地や狭小地も車を停めるだけなので、場所によっては2~3台分の駐車場経営でも収益を十分上げられる可能性があります。
駐車場の契約解除や解約についても1カ月程度あれば完了するため、経営を中断したくなったらすぐに対応できます。
そのため、土地の活用法が決まるまでのつなぎとして駐車場経営を行うという方法もあります。
<デメリット>
- 税金の負担が重い
- 収益性が低い
地目が「宅地」になっている場合、「住宅用地の特例」により、家屋が建っていれば固定資産税と都市計画税が減免されます。
しかし、駐車場の場合は更地扱いになるため、それらの税金を満額で負担することになり、税制上のメリットを享受することができません。
そして、基本的には平面での活用になるため、アパート・マンション経営など他の土地活用法に比べると、収益性は低くなる傾向にあります。
月極駐車場経営のメリット・デメリット
それでは、駐車場経営の中でも、特に月極駐車場に絞ってメリット・デメリットを見ていきましょう。
<メリット>
- コインパーキングのような設備がいらないので初期費用が抑えられる
- 継続的な収入を得やすい
コインパーキング経営では、料金の精算に必要なロック板や自動精算機の設置が必要になりますが、月極駐車場の場合は特別な設備はありません。
あらかじめ土地を保有していれば初期費用がほとんどかからないため、個人の方でも始めやすいのがメリットです。
また、月極駐車場は月単位の契約になるため、長期利用が前提です。
一度契約すれば長期間の契約になることが多いため、継続的な収益が期待できます。
<デメリット>
- 税金の負担が重い
- 収益性が低い
- 利益が集まらない時期は収益がゼロの可能性もある
駐車場経営全体のデメリットと同じで、税金の負担の重さ、収益性の低さが挙げられます。
特に地価の高い住宅地などの場合、更地となれば固定資産税・都市計画税も高額になります。
さらに、事業開始直後や周辺環境の変化などによって駐車場利用者が見つからない場合、収益が無くなってしまう可能性もあります。
駐車場経営への投資で収益や利回りは?
月極駐車場経営は儲かるかが気になるところですが、答えは「ケースバイケース」です。
一般的に駐車場経営への投資の利回りは4%前後と言われていますが、実際にどのくらい儲けが出るかは「利回り」を計算しなければ分かりません。
駐車場経営への投資の利回りは、月極駐車場かやコインパーキング経営かで売り上げが変わりますが、表面利回りと実質利回りの計算方法をご紹介します。
<表面利回り>
表面利回り(%)=年間駐車場収入÷(土地購入価格+初期費用)×100
<実質利回り>
実質利回り(%)=(年間駐車場収入-ランニングコスト)÷(土地購入価格+初期費用)×100
実際の収益により近い数字が出せるのが実質利回りです。
ただし、表面利回り・実質利回りともに「年間駐車場収入」がポイントになります。
このままの計算だと、駐車場が常に埋まっている稼働率100%の状態になってしまいますが、より実際に近い状態に近づけるために稼働率70%として計算をしてみましょう。
◆3台分(15坪)の月極駐車場の例
1台につき1カ月の賃料は2万円、稼働率は70%とする。
さらに、土地取得価格を8,000,000円、初期費用(砂利、ロープ、看板等)を50,000円、固定資産税評価額を6,450,000円と仮定します。
この場合、年間駐車場収入は2万円×3台×12カ月×70%=504,000円
- 年間駐車場収入:504,000円
- 土地取得価格:8,000,000円
- 初期費用(砂利、ロープ、看板等):50,000円
<ランニングコスト>
- 固定資産税評価額:6,450,000円
- 固定資産税(固定資産税評価額×1.4%):90,300円
- 都市計画税(固定資産税評価額×0.3%):19,350円
504,000円-(90,300円+19,350円)÷(8,000,000円+50,000円)×100=約4.9%
したがって、この場合の実質利回りは約4.9%となります。
駐車場経営への投資を成功させるポイントとは
駐車場経営への投資で儲かりやすい一番のポイントは「土地を持っていること」です。
実質利回りの計算からもわかるように、土地取得価格によって実質利回りは大きく変わります。
駐車場経営は土地所有者におすすめの投資と言えるでしょう。
しかし、いくら土地を所有しているとしても、駐車場需要が高くなければ意味がありません。
駐車場経営への投資で成功しやすい土地選びにもポイントがあります。
月極駐車場であれば、駐車場が1台分しかない戸建てが多い住宅地や、駐車場がない店や会社の近くなど「長期間継続して契約してくれる場所」、コインパーキングであれば駐車場が少ない商業施設や店の近くなど「短時間でも多くの人が利用してくれる場所」を選びましょう。
駐車場経営への投資は駐車場需要が高い土地ならアリ
駐車場経営への投資は大きく分けて月極駐車場経営とコインパーキング経営の二つがあります。
駐車場経営のメリットは、初期費用が抑えられること、個人でもすぐに始めやすいこと、変形地や狭小地でもできることなどがあります。
デメリットは、駐車場は「更地」になってしまうため、固定資産税等が高くなってしまうことや収益性があまりないことです。
ただし、元々所有している土地を利用できれば初期費用が大幅に抑えられるため、高い利益率になります。
駐車場経営では土地選びが重要なポイントなので、周辺環境や動向をしっかりとチェックしましょう。
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ご興味がある方は、ぜひお気軽にアースコムへお問い合わせください。