2023.12.06

メガソーラーとは?どんなメリット・デメリット、注意点があるか知ろう

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いつも当コラムをお読みいただき、ありがとうございます。

株式会社アースコム、取締役副社長の丸林です。

 

大規模な太陽光発電設備であるメガソーラー。

再生可能エネルギーを活用したビジネスモデルのひとつとして、注目が高まっています。

 

今回はそんなメガソーラーについて詳しく解説!

メガソーラーとは具体的にどんなものか?

メガソーラーを設置するメリットやデメリットに加え、設置費用や注意点などについてもご紹介します。

メガソーラー

 

 

メガソーラーとは?どんな特徴がある?

メガソーラーとは、発電規模(出力)が1,000kWを超える大規模な太陽光発電システムです。

 

一般家庭で設置する住宅用太陽光発電システムが10kW未満ですので、メガソーラーはその100倍の規模。

2ヘクタール以上の土地と数千枚以上のソーラーパネルが必要となる大規模設備で、主に企業が事業として設置・運用しています。

企業は自社で発電した電気を国に買い取ってもらい、利益を得ます。

 

メガソーラーによる売電は再生可能エネルギーを活用した事業として、注目されているビジネスモデルのひとつです。

 

それにはこんな理由があります。

  • 固定価格買取制度(FIT)により売電単価が20年間固定のため、長期間の安定収入が見込める
  • 太陽光がエネルギー源のため、エネルギーの枯渇や仕入れ価格の変動がない
  • 設置場所に用途地域の制限がないため遊休地を活用できる
  • 再生可能エネルギーを政府が促進しているため、税制や金融面の優遇措置を受けられる

 

メガソーラーのメリット・デメリットは?失敗なく運用するコツ

メガソーラーのメリットとデメリットもご紹介します。

踏まえたうえで、メガソーラーを上手く運用するコツについてもお伝えしますので、ぜひ検討してみてくださいね。

 

【メリット1】長期の安定収益が見込める

メガソーラーの事業は、自社で発電した電気を売電して利益を得るビジネスモデルです。

固定価格買取制度(FIT)があり、20年間は国が定めた売電単価が保証されます。

20年という長期間に渡って収益が見込め、収益の管理がしやすいのは大きなメリットです。

 

【メリット2】税制・金融面での優遇措置を受けられる

国は再生可能エネルギーの活用促進のために、再生可能エネルギーに関わる設備投資にさまざまな優遇措置を実施しています。

たとえば、設置費用に関しては返済期間20年以内で特別金利の融資を受けることができます。

 

経費についても設置費用を特別償却できたり、企業規模によっては税額控除、法人税や相続税の税制優遇などを受けられたりもします。

節税しながらメガソーラー事業に取り組んでいくことができるのです。

 

【メリット3】土地コストを抑えて導入できる

メガソーラー設備は建築基準法上の建物に該当しないため、設置場所に用途地域の制限はありません。

一般の建物が建てられないような土地や不便な僻地にも設置が可能なので、土地コストを大きく抑えて導入することができます。

遊休地や埋立地、大規模工場の屋根などを活用するケースもあるでしょう。

 

【デメリット1】メンテナンスに手間と費用がかかる

メガソーラーは、2ヘクタール以上の広い土地に、数千枚~数万枚規模でたくさんのソーラーパネルを設置します。

設備は設置して終わりではなく、定期的にメンテナンスが必要ですので、設備規模が大きいとその分手間と費用も大きくかかってしまうでしょう。

設備の保守点検、整理、土地の除草費用などがかかり、設備の大きさに比例して費用も高額にはなってしまいます。

 

【デメリット2】高圧連系の契約にコストがかかる

50kW以上の太陽光発電設備は、電力会社と高圧連系の契約を結び必要があり、メガソーラーも該当します。

高圧連系の契約を結ぶと特有の設備や手続きが必要となるため、50kW未満の低圧連系にはない費用が発生します。

特に高額ものでは、超高圧電流の電力網に接続するための変電設備「キュービクル」で、設置には100万円以上かかるケースもあるでしょう。

 

メガソーラーを上手く運用するためには?

メガソーラーは大規模なだけに、長期的に維持することを考えるのがカギです。

維持管理の費用や減価償却なども計算に入れて、長い目で見た運用計画を立てることが重要になります。

 

また、メガソーラー発電での利益には発電量が大きく影響します。

導入時のコストをなるべく抑えながらも、発電効率の良い太陽光電池パネルを設置し、発電効率の高い設置場所選びができるよう慎重に検討しましょう。

 

 

メガソーラーの設置費用や注意点も知っておこう

電卓で計算するビジネスマン

大規模発電設備であるメガソーラーを設置する際の費用目安を知っておきましょう。

 

設置費用

初期費用としてかかるのは機材費や工事費用です。

設置にかかるこれらの費用はまとめて「システム費用」呼ばれ、1kWあたりの単価で表示されています。

 

単価は設備やメーカーによっても異なりますが、令和6年度以降の調達価格等に関する意見によると2023年1,000kW以上のシステム費用平均値は19.2万円程度が目安とされています。

1,000kWのメガソーラーの設置ならば、2億規模となるでしょう。

 

メンテナンス費用

メガソーラー設備は定期的な保守、点検、修理が必要です。

定期メンテナンスにかかる年間費用は、設置費用の0.3~0.7%程度といわれています。

1,000kW規模のメガソーラー設備のメンテナンスなら、年間約70万〜155万円となるでしょう。

 

保険料

メガソーラーは野外に設置するため、台風や大雨、地震などの災害で破損する可能性があり、保険に加入することがほとんどです。

保険料は保険の補償範囲や内容によっても異なりますが、設置費用の0.15~0.5%程度が多いのではないでしょうか。

1,000kW規模のメガソーラー保険料なら、年間約33万〜111万円となるでしょう。

 

それぞれの費用はメーカーや事業者、メガソーラーを設置するエリアや場所によっても大きく異なります。

設備導入前は事業者としっかり打ち合わせをして、適切な費用を確認したうえで進めていきましょう。

 

メガソーラーを設置する際の注意点やリスクも知ろう

メガソーラーは広い敷地に大規模な設備の設置が必要です。

設置場所によっては、メガソーラーを設置することによって景観や日照の妨げとなる、がけ崩れの危険性が増すといったことから、近隣住民から反対されるリスクも。

近隣住民の反対活動によりメガソーラー事業が中止となった事例も実際に存在します。

 

また、固定価格買取制度(FIT)は、制定当初から見直しが前提で進められていました。

2024年度、2025年度の固定価格は入札により決定していますが、今後も価格は前後するということを知っておきましょう。

 

 

メガソーラーとは1,000kW以上の大規模発電システム

メガソーラーとは、発電規模が1,000kWを超える大規模な太陽光発電システムのこと。

2ヘクタール以上の土地に数千枚~数万枚のソーラーパネルを設置し、太陽光発電を行います。

 

エネルギーの枯渇や高騰の恐れがない再生可能エネルギーであること、税金や金融面の優遇措置を受けられることなどから、注目されているビジネスモデルのひとつです。

建物を建てられないような土地を有効利用でき、固定価格買取制度(FIT)により、長期間の安定収益が見込めることもメリット。

 

一方、大規模な設備なのでメンテナンスに費用と手間がかかること、高圧連系の契約にコストがかかることなどがデメリットでしょう。

費用やリスクについても知ったうえで、ぜひ検討をしてみてください。

 

福島県で太陽光発電投資を検討されている方は、アースコムへぜひご相談ください!

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この記事を書いた人

丸林綾子(取締役 副社長)

2008年にアースコム創業して以来、「営業」「マーケティング」「土地調達」「開発」「メンテナンス」など、太陽光発電に関連するあらゆる業務を16年にわたり統括してきました。

現在は、太陽光発電事業だけでなく、「FIT-EASY」や「ミルクドドレイク」といった新規事業の責任者としても活動。これらの事業を成功に導く中心的役割を果たしています。

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