2023.12.04

太陽光パネルの破損原因を詳しく!破損による影響や対応策

facebook

twitter

line

こんにちは。太陽光発電投資をサポートするアースコムの堀口です。

 

太陽光パネルは比較的衝撃に強いつくりになっていますが、やはり外に置きっぱなしという特性上、破損してしまうこともあります。

 

今回は、太陽光パネルの破損原因について解説。

破損の原因や破損することで受ける影響、破損防止のための対策、破損してしまった場合の保証など、詳しくお話します。

 

 

太陽光パネルの主な破損原因は?

太陽光パネルの主な破損原因は「外的要因」「内的要因」「輸送時のトラブル」の3つです。

それぞれについて解説します。

 

太陽光パネルの破損の原因その1・外的要因

外的要因による破損原因は、主に3つです。

 

飛来物や自然災害による破損

外的要因の多くは、物がぶつかることによって起きます。

石や木の枝、木片、ゴルフボールなどがぶつかると、パネルが割れたりヒビが入ったりします。

飛来物は強風や人によるイタズラ、カラスや野生動物が運んでくるケースがあります。

 

自然災害による影響も強く、特に台風時はさまざまなものが飛んでくる可能性が高いです。

積雪も太陽光パネルの破損の原因となります。

積雪によって局所的に圧力がかかってしまうと、太陽光パネルの破損につながります。

 

また、台風時の強風は飛来物をもたらすだけでなく、強風でパネルがたわみ、局所的に圧力が集中してしまうと、その部分が破損したりマイクロクラックと呼ばれる目に見えないレベルのヒビ割れが生じてしまうことがあります。

 

地震においては揺れによって太陽光パネルにねじれやたわみ、歪みが生じてヒビ割れにつながるほか、地盤が割れてしまい、それに伴って太陽光パネルが割れるケースもあります。

 

パネルの裏側からの破損

自然災害以外で気をつけたいのが、太陽光パネルの裏側からの破損です。

太陽光パネルの表面は強化ガラスなので比較的衝撃に強いですが、裏側からの衝撃には非常に弱いという側面があります。

 

特に野立ての太陽光発電所の場合は、コンクリートで固めたりしていない限りは、雑草や竹、笹などが育ちやすい環境にあるため、太陽光パネルを裏側から傷つける可能性があります。

竹や笹は成長が非常に早く硬いため、場合によっては突き破ってしまうことも。

 

パネルの長期間の汚れによる破損

太陽光パネルは強い衝撃だけでなく、鳥のフンや落ち葉などの汚れも破損原因になります。

同じ場所に長く汚れが付着していると、その部分に太陽光が当たらず発電が行えなくなり、セルの電気抵抗が非常に大きくなってしまう状態になります。

このような状態になっている場所をホットスポットと呼びますが、ホットスポットは非常に高温になるため、最悪の場合は火災の原因にもなります。

 

太陽光パネルの破損の原因その2・内的要因

外的要因でもお話したホットスポットは、製造時の初期不良や経年劣化によるパネル内部の不良など内的要因によっても引き起こされます。

 

製造時の初期不良は、はんだ付けが上手くいっておらず断線状態となってしまい、異常発熱を引き起こします。

企業努力によって改善は進んでいると思われますが、初期不良はどうしても出てくることも。

 

また、太陽光パネルを長年使用すると、湿気や温度変化などによっても経年劣化し、ヒビ割れを起こすことがあります。

湿気が入り込み、太陽光パネル内に水分がたまって、変色や濁りを生じさせるケースもあり、発電量減少につながります。

 

太陽光パネルの破損の原因その3・輸送時のトラブル

目に見えないレベルのヒビ割れであるマイクロクラックは、太陽光パネル輸送時や施工時に起こることがあります。

 

ドライバーがぶつかったりするなど、明らかにマイクロクラックの原因になったと気付く場合もありますが、目には見えない小さなヒビ割れを見つけるのは非常に難しいです。

 

太陽光パネル破損で起こる影響についても知っておこう

太陽光パネルの破損で起こる影響は、まずは発電量の減少です!

 

太陽光パネルは破損してしまうとその部分だけが発電できなくなるわけではなく、もっと広い範囲に影響を与えます。

発電ができなくなりますが、いきなり発電量がゼロになるわけではないので、気付くのに時間がかかることも。

定期的にチェックするなど、注意が必要です。

 

マイクロクラックをはじめとするヒビ割れは、ただちに発電に影響を与えるわけではありません。

しかし、ヒビ割れから雨水などが入り込み、じわじわと内部を腐食させたり変色させたりして、発電量の低下や太陽光パネルの故障につながります。

 

太陽光パネルの破損やホットスポットの発生によって、パネル内の電気の流れが滞り、局所的に異常な高温状態となってしまうと火災へとつながるおそれもあります。

 

 

太陽光パネルの破損に対する保証や対応策

太陽光パネルの破損は、外的要因や内的要因、輸送時のトラブルなどがあり、どうしても避けられないものが多いです。

 

太陽光パネルにはメーカー保証があり、初期不良で明らかにメーカーの基準の発電量を満たしていない場合など、通常使用している中での不良については交換が可能です。

 

自然災害による破損は、メーカーによってはメーカー保証に付いている場合もありますが、火災保険等の保険に加入して備えるのが一般的です。

火災だけでなく地震や台風、盗難など広くカバーしている保険がほとんどなので、加入しておくことをおすすめします。

 

もし、太陽光パネルの破損を見つけた場合は、早急にメーカーや施工業者、販売業者等に連絡をして修理しましょう。

その際、破損箇所から感電するおそれがあるため、絶対に近づかないようにしてください。

破損を放置しておくと火災につながる可能性があるため「このくらいなら大丈夫かな」という自己判断は危険です。

 

保険加入などもしもに備えることも大切ですが、日頃からメンテナンスやパネル清掃を行い、破損などの異常に早く気付ける体制を整えておくようにしましょう!

 

 

太陽光パネルの破損の原因はたくさん!保証と対策もしっかりしよう

太陽光パネルは野ざらし状態のため、さまざまな要因によってパネルが破損してしまうことがあります。

 

外的要因としては、石や木片などの飛来物の影響があります。

自然災害の影響も受けやすく、強風や積雪で局所的に圧力がかかってしまった箇所が破損するケースも。

太陽光パネルの裏側は衝撃に弱いので、雑草や竹などで突き破ってしまうこともあります。

 

初期不良や経年劣化などの内的要因も太陽光パネルの破損の原因です。

輸送時にマイクロクラックが生じることもありますが、非常に小さなヒビなので気付くのが難しいといった面もあります。

 

太陽光パネルの破損は、メーカー保証で対応可能なケースもありますが、自然災害など外的要因によるものは火災保険等に加入して備えましょう。

破損を見つけた場合は早急に修理を依頼し、日頃のメンテナンスや清掃を怠らないことも重要です。

 

福島をはじめ各地の太陽光発電投資をサポートするアースコムでは、メンテナンスパッケージもご用意しております。

不具合に早く気付けば発電ロスを防ぐことができますよ!

 

facebook

twitter

line

この記事を書いた人

堀口優人マーケティング部

広報担当として、太陽光発電所の物件情報、節税や償却などの専門知識を発信。より良いサービスを提供できるよう市場調査にも注力 している。

閉じる