2023.12.04

メガソーラーの問題点とは?失敗しない太陽光発電投資のために

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こんにちは。太陽光発電投資をサポートするアースコムの堀口です。

 

メガソーラー開発の反対運動などをお聞きになり、「メガソーラーって危ないの?失敗するの?」というネガティブなイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

しかし、メガソーラーは日本でも年々増加しており、注目を集めている分野であることは確実です。

 

今回はメガソーラーの問題点やデメリットについて考えます!

また、メガソーラーで失敗しないためのポイントや、メリットについてもお話します。

太陽光発電所

 

 

メガソーラーとは?

メガソーラーとは大規模太陽光発電とも呼ばれ、発電容量1MW(メガワット)以上の発電所を指します。

1MWとは、1,000kWです。

家庭の屋根上に載せる10kW未満の太陽光発電の平均は4.6kWなので、そのスケールの大きさがうかがえると思います。

 

メガソーラーでは太陽光パネルの枚数は数千枚規模になるため、2ha以上の土地が必要です。

2haと言えば、サッカーのコート約2.8面分にもなります。

 

膨大なパネルの枚数や広大な敷地を必要とすることから、企業が事業として行うことがほとんどです。

 

メガソーラーの設置費用については「メガソーラーとは?どんなメリット・デメリット、注意点があるか知ろう」で解説しています。こちらも、どうぞご参照ください。

 

メガソーラーの問題点やデメリットは?失敗しないためのポイントも

メガソーラーはメリットも多いのですが、残念ながらデメリットや問題点もあります。

失敗しないためのポイントも共にご紹介していきます。

 

設置場所の選定が難しい

メガソーラーは設置面積が広大になることから、遊休地を活用するほか、山林などを切り開いて設置する事例も多く見られます。

メガソーラーの設置条件として良好な場所であり、法的には問題が無いとされている場所であっても、近隣住民の反対に遭ってしまうケースも少なくありません。

 

近隣住民がメガソーラーの建設に反対する理由としては、「景観が悪くなる」「森林伐採による土壌流出の恐れ」「地面が露出することによって土ぼこりが舞いやすくなる」「騒音」などがあります。

工場やその他の発電所とは違って太陽光発電は人件費がほとんどかからないため、地域の雇用を生み出しにくいということもあり、同意を得るのは難しいところです。

 

自治体では条例によってメガソーラー建設に規制を設けているところもありますが、法律違反ではないため強制力に欠ける点は否めません。

 

このような状況から環境省は、2020年4月1日から環境影響評価(環境アセスメント)の対象にメガソーラーを含む法律を施行しました。

これにより、発電容量40MW以上のメガソーラーの環境アセスメントが義務化され、30MW以上40MW未満のメガソーラーは個別判断となる第二種事業となりました。

 

メガソーラーにとっては厳しい条件のようにも思えますが、環境アセスメントの適用により、メガソーラー建設が環境に与える影響を正しく判断してもらえるチャンスとも捉えることができるでしょう。

 

 

メンテナンス費用がかかる

太陽光発電では、除草費用やパネルの清掃代、各種点検費用、防犯システムの管理費用などのメンテナンス費用がかかり、メガソーラーともなるとその費用はかなり大きなものになります。

 

雑草が伸び放題であったり、フェンスが壊れているのを放置していたりするなど、管理が行き届いていない発電所は、近隣住民からも悪いイメージを持たれてしまうのでメンテナンスは必須です。

 

ただし、適切なメンテナンスをすることで不具合に早めに気付け、大きな損失を防ぐことができるほか、良好な環境を整えることは発電効率アップにつながります。

 

 

出力抑制による売電ロスのリスクがある

電力会社は管轄エリア内の電力需要とバランスを取るため、電力買取をストップすることがあり、これを出力抑制や出力制御と呼びます。

 

実際に九州電力エリアでは出力抑制が行われたことがあり、今後は他のエリアでも出力抑制が行われる可能性も。

対策としては、出力抑制の売電ロスを補償してくれる出力抑制保険への加入が挙げられます。

 

 

災害による故障や盗難のリスクがある

台風によるパネルの飛散や破損、土砂崩れによるパネルの流出など、災害によって被害を受けるリスクがあるほか、パネルやケーブルの盗難に遭うリスクがあります。

 

土壌がしっかりしているところに建設する、メンテナンスで架台のゆるみが無いかチェックする、防犯カメラを設置するなどの基礎的な対策である程度のリスク回避はできますが、どうしても防げない場合もありますね。

 

そのようなリスクは、動産総合保険への加入でカバーできます。

保険代がかかりますが、被害に遭って元に戻るまでの期間ずっと売電ロスが生じてしまうことを考えれば、必要経費と考えることができるでしょう。

 

 

メガソーラーにはメリットもたくさんある!

メリットとデメリット

メガソーラーの問題点やデメリットはありますが、メガソーラーは年々増加しているのも事実。
その理由は「メリットがあるから」です。

デメリットも踏まえたうえで、メリットも見ていきましょう。

 

設置から20年間の収益が予想できる

FIT制度により、10kW以上の太陽光発電は20年間同じ価格で買い取ってもらえます。

発電効率の減少などはありますが、それを踏まえた上でのシミュレーションもできます。

価格の変動が無いので今後の収益の予想ができ、事業計画の見通しが立ちやすいというメリットがあります。

 

 

事故時のリスクが少ない

災害時にパネルの飛散や破損、流出などが起こる可能性がありますが、原子力発電所や火力発電所の場合に比べて被害が及ぶ範囲はかなり狭いです。

保険で対応できる範囲も広いので、事故による損失も抑えられます。

 

 

管理費があまりかからない

発電所は太陽光パネルとパワーコンディショナーが主な設備で、非常にシンプルなつくりです。
そのため難しい管理は不要で、故障も少ないという特徴があります。

管理者が常駐しなければならないような施設ではないため、人件費もほぼかかりません。

 

 

資源を海外に依存せず環境に優しい

原子力発電や火力発電の燃料のほとんどは海外に依存している状態です。

しかし、太陽光発電に必要なのは日光だけなので、条件はありますが日本中のどこでも始めることができます。

使用済み燃料の廃棄場所なども不要です。

 

 

再生可能エネルギーの中でも群を抜いて設置しやすい

FIT制度の対象となる再生可能エネルギーには、太陽光のほか、風力、水力、地熱、バイオマスがあります。

太陽光発電以外の発電所は、発電条件や騒音などの問題から設置場所が限られるものが多く、日本中どこでも発電所がつくれるわけではありません。

その点、太陽光発電は一般家庭の屋根の上でも発電できるくらいですから、発電所建設地が見つかりやすいのです。

 

 

公的な優遇制度が利用できる

メガソーラー建設は政府推進の事業でもあるため、建設にあたって日本政策金融公庫の「環境・エネルギー対策資金」が融資期間最長20年、低金利で受けられることもあります。

税制の優遇としては「中小企業経営強化税制」や「中小企業投資促進税制」などがあり、100%即時償却ができる優遇税制を適用できるケースもあります。

 

 

メガソーラーの問題点はあるがメリットも非常に大きい

メガソーラーは発電容量1MWを超える大規模太陽光発電所のことです。

設置には広大な面積が必要になるため、しばしば問題が起きやすいというデメリットがあります。

 

2020年度から、新たに環境アセスメントの対象になる発電所も出てきました。

メンテナンス費や保険代がかかることもデメリットとして挙げていますが、実はいわゆる必要経費。

発電量アップや損失カバーにつながるので、ぜひやってほしい対策です。

 

環境に優しく、安定した収益が得られるメガソーラー。

デメリットや問題点は目立ちやすく、不安からついつい目が向きがちですが、国が建設を推進するだけあってメリットも多く、日本のエネルギー事情をも変化させる事業なのです。

 

自治体によってはメガソーラーの税制優遇があることも!

福島では「ふくしま産業復興投資促進特区の税制優遇措置」で100%即時償却が可能です。

太陽光発電投資のアースコムにお気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

堀口優人マーケティング部

広報担当として、太陽光発電所の物件情報、節税や償却などの専門知識を発信。より良いサービスを提供できるよう市場調査にも注力 している。

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