2023.12.12

太陽光パネルの清掃は必要?清掃方法や注意点なども解説!

facebook

twitter

line

いつも当コラムをお読みいただき、ありがとうございます。

株式会社アースコム、取締役副社長の丸林です。

 

常に野ざらし・雨ざらし状態にある太陽光発電パネル。

特別な清掃が必要なのか、お悩みの方もいらっしゃるでしょう。

 

基本的に軽い汚れであれば雨で落ちるように設計されていますが、簡単に落ちない汚れもあり、清掃は重要なメンテナンスの一つとされています。

 

そこで今回は太陽光パネルの清掃について、正しい清掃方法や注意点について解説していきます。

ソーラーパネル

 

 

太陽光パネルの清掃はなぜ必要?清掃するメリットとは

太陽光パネルの清掃が必要な理由としては、以下のようなものがあります。

  • 汚れによる発電量の低下を防げるから
  • きれいな状態を保つことで発電量アップを見込めるから
  • 故障の原因となるホットスポットの発生を防止できるから

ホットスポットとはパネルの一部に汚れやゴミがあることで発電できず、発熱してしまう現象のことです。

ホットスポットの状態が長引くと、パネルが焼けて故障してしまったり、火災の原因になってしまったりします。

 

野ざらし・雨ざらしの環境にある太陽光パネルは、必然的に「土ぼこり」「花粉」「火山灰」「黄砂」「鳥のフン」「落ち葉や枝」「ごみ」「水垢」などの汚れにさらされ続けます。

 

加えて、周囲の環境によっては下記のような汚れも発生します。

  • 灰やスス(周囲で野焼きをする場合)
  • セメント(周辺で工事をしている場合)

太陽光パネルは角度を付けて設置しているため、雨が降れば流れ落ちるように設定されています。

ただ、鳥のフンや水分を含むと固まってしまう火山灰などは、雨だけではきれいになりにくいです。

例えば、車のフロントガラスに鳥のフンが落ちたときをイメージしてみてください。

水を流しただけではなかなか落ちませんよね。

ウォッシャー液とワイパーを使って洗っても完全には取れず、ティッシュペーパーでの拭き取りも時間が経って固まったものは難しいでしょう。

 

太陽光パネルもそれと同じです。

汚れたタイミングですぐに大雨が降れば流れてくれるかもしれませんが、毎回そうはいきません。

 

水垢などが付いているだけでも発電量は低下してしまいます。

コンディションの良い状態で発電し続けるためにも、太陽光パネルの清掃は必要です!

汚れたパネルをきれいにすることで発電量を回復することができるのが、何よりもメリットとなります。

 

太陽光パネルの清掃方法

太陽光パネルの清掃方法には、代表的なものに以下の2つがあります。

 

① 洗浄機器で清掃する方法

高圧洗浄機で専用のブラシを回転させ、汚れを落とします。

専用の機械と水栓が用意できれば可能です。

ただし機械本体の価格は高く、高圧洗浄機用の水源の用意やタンクなども必要なため、コストはかかってしまいます。

 

 

② マイクロファイバーで清掃する方法

パネル洗浄用の洗剤を塗布した後、パネルのガラス面を傷つけない柔らかいマイクロファイバー製の布で拭き取ります。

その後、水垢が残らないようにスクイージーで水をしっかり切って完了です。

 

 

どちらも自分でもできる清掃方法ですが、専用の機材や洗剤などを用意する必要があります。

手間がかかるため、パネル枚数が少ないときは検討してもいいかもしれません。

 

 

太陽光パネルの清掃で知っておくべき注意点!

指差しチェックと青空

太陽光パネルの清掃は手作業でできますが、気をつけないとパネルを傷つけてしまったり、故障につながったりします。

 

自分で太陽光パネルの清掃を行うときの注意点を見ていきましょう。

 

パネルを傷つけない

マイクロファイバー以外の繊維が洗い布でゴシゴシ磨くなど、パネルに傷をつける行為は絶対にNGです!

パネルの表面が曇ってしまい、発電量の低下につながります。

 

 

強い水流の高圧洗浄機で直接吹き付けるのはNG

清掃方法として高圧洗浄機を使う方法を挙げましたが、強い水流で1カ所を狙い撃ちするように、直接吹きつけるような使用方法はNGです。

パネルの損傷につながる恐れがあります。

高圧洗浄機が悪いわけではなく、「専用のブラシを用いて、高圧な水の勢いをブラシの回転力に変換して使う」という方法で洗浄することが必須です。

 

 

水道水の取り扱いに注意

水道水にはカルキが含まれており、白い水垢を作ってしまうので使い方に気をつけましょう。

ベストなのは工業用純水を使うことですが、高額になるのでパネルの洗浄には不向きです。

水道水を使うときはパネル洗浄専用洗剤を希釈して使い、最後はスクイージーで水切りをし、水跡を残さないようにしましょう。

 

 

屋根上のパネル洗浄はしない

屋根上に設置してある太陽光パネルの洗浄は、危険なのでやめましょう。

パネルメーカーも自力での洗浄は推奨していません。

汚れが気になるときは、専門の業者に依頼をするのがベストです。

 

 

無理せず業者に依頼するのも大切!

野立てのパネルは自力で洗浄できますが、傷や拭き残しの心配をしながら、何枚ものパネルを洗浄するのは骨が折れます。

専門の機械や洗浄剤を使うと、思っていた以上に費用もかかるもの。

パネル清掃もメンテナンスの一種なので、難しいと思ったら無理せず専門の業者に依頼しましょう。

清掃費用は経費にできますよ。

 

 

アースコムでもパネル洗浄を承っております。

アースコムのパネル洗浄の様子は、こちらの動画で確認できます!ぜひご覧ください。

 

 

太陽光パネルの清掃をして良好な発電所環境を保とう

太陽光パネルに付着した汚れは、基本的には雨で流れ落ちるようになっています。

しかし、しつこい汚れは落ちにくく、汚れを放置していると発電量の低下や故障につながります。

 

パネルにはさまざまな種類のゴミや汚れが付きやすいので、メンテナンスの一環としてパネルの清掃を行いましょう。

 

パネル清掃は基本的に手作業。

自力でもできますが、屋根上のパネルは危険なのでやめましょう。

難しいと判断したら、専門業者への依頼がベストです。

プロならではの仕上がりの美しさもメリットの一つですよ。

 

福島の太陽光発電投資を扱うアースコムでもパネル清掃を行っています!

お気軽にご相談くださいね。

facebook

twitter

line

この記事を書いた人

丸林綾子(取締役 副社長)

2008年にアースコム創業して以来、「営業」「マーケティング」「土地調達」「開発」「メンテナンス」など、太陽光発電に関連するあらゆる業務を16年にわたり統括してきました。

現在は、太陽光発電事業だけでなく、「FIT-EASY」や「ミルクドドレイク」といった新規事業の責任者としても活動。これらの事業を成功に導く中心的役割を果たしています。

閉じる