2023.12.04

太陽光発電投資で台風損害に対応できる保険は?補償内容も紹介!

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こんにちは。太陽光発電投資をサポートするアースコムの堀口です。

 

夏が近づいてくると気になるのが「台風」ですね。

これまでは主に九州地方に被害を与えるイメージでしたが、ここ数年は関東地方や北海道地方でも台風で甚大な被害を受けることが多くなり、改めて台風の恐ろしさを感じたという方も多いでしょう。

 

そんなとき、太陽光パネルって台風のときは大丈夫なのだろうか?と思われた方もいらっしゃると思います。

実際、産業用の野立ての太陽光発電は、台風時に破損や故障するケースがあります。

しかし台風は自然災害のため、メーカー保証ではカバーできません。

 

そこで今回は台風に備えて安心して活用できるように、加入しておきたい保険や、その補償内容についてお話していきます。

台風の衛星写真

 

 

太陽光発電投資における台風による被害の例

太陽光発電システムは家庭用と産業用がありますが、台風のときに破損しやすいのは産業用です。

理由は、産業用の太陽光発電に設置基準の規定がないからです。

 

住宅用はJIS規格にのっとって、秒速60mの風にも耐えられる施工にしなければなりません。

秒速60mというのは50年に一度あるかないかという強風なので、厳しい基準で設置が行われていることがわかります。

 

対して産業用は、施工主に任せられているのが現状です。

明確な基準もないため、問題が生じても責任を負う必要もないという問題もあります。

 

実際に台風によって生じた被害例を見ていきましょう。

 

<パネル>

  • パネルの破損
  • パネルが飛散し、周りの建物や人に損害を与える

 

<設備>

  • パネルと基礎をつなぐ架台がゆるむ、架台が歪む

 

<基礎>

  • 増水によって砂が流出し、基礎が崩れる

 

<電気系統>

  • 浸水による故障

 

<電力>

  • 停電による送電ストップ

 

台風時には強風だけでなく大雨や河川の増水、地盤のゆるみなど、さまざまな被害が起こります。

地盤が緩い土地に建てた太陽光発電であれば、基礎に打ち込んだ杭ごと持っていかれてしまう可能性も。

設置の際には、地盤の状況確認や地盤改良などをしっかり行う必要があります。

 

太陽光発電のシステムや設備には不具合は生じなくても被害を受けるケースとしては、周辺停電が起こってしまったときに送電ができなくなり、売電が行えなくなることが挙げられます。

これは、電線の工事を行っている人の感電や機器の故障を防ぐ目的で行われる処置です。

 

もちろんその間の売電収入はゼロですので、停電が長期間にわたる場合に返済に影響が出てしまうというケースもあり得ます。

 

太陽光発電投資で、台風による被害が出た場合に安心の保険は?

コツを教える女性

太陽光発電ではパネルにもパワーコンディショナーにもメーカー保証があります。

ですが、それはあくまでも製造上の不良や、発電量がメーカー発表の基準に到達していないといったときに、損失を補填したり無料交換を行ったりするものです。

そのため、台風などの自然災害に備えるためには保険に加入しておくと安心です。

 

台風への備えに向いている保険や、補償内容についてご紹介します。

 

企業総合保険

太陽光発電に関する設備すべてが補償の対象で、事業型の火災保険のようなイメージです。

 

保険金の支払対象は主に、風災や雪災、火災、落雷、盗難、車両の衝突、水災、電気的・機械的事故など。

「地震、津波、戦争による事故」以外であればほぼ保険の支払対象です。

 

特約で地震保険や津波保険を付ける方法もあり、水災が起こりにくい立地であれば除外することができるプランもあります。

保険会社のプランと、太陽光発電設備の立地や特約をつけることの費用対効果などをよく検討し、加入されることをおすすめします。

 

動産総合保険

企業総合保険と適用範囲が似ていますが、動産総合保険は「電気的・機械的事故」が補償の範囲外という点が大きな違いです。

 

太陽光発電は太陽電池モジュールやパワーコンディショナー、売電メーターなど、さまざまな機器が使われています。

「電気的・機械的事故」とは、これらの機器の電気がショートするなどして発生した事故を指します。

 

施設賠償責任保険

たとえば太陽光発電のパネルが強風にあおられて飛散し、人や建物に損害を与えてしまったケースなど、施設の安全性の維持や管理の不備、施設の構造上の欠陥などが原因になって引き起こされた事故による損害を補償する保険です。

設置場所が街中にあるなど、周辺への被害が大きくなることが考えられる場合には加入をおすすめします。

 

休業損害補償保険(売電収入保障特約)

太陽光発電設備が故障して修理をしている間の損失を補償する保険です。

電力会社による出力抑制は補償の対象外となります。

 

太陽光発電が運転できない期間の売電収入がなくても問題ない場合は、加入は不要でしょう。

 

私たちアースコムは補償内容が業界No.1!

業界では希少な水災・風災にも対応できる補償で、お客様の安心をサポートします。

詳しくは売電保証についてをご覧ください。

 

太陽光発電が台風の被害を受けた場合の対処法

太陽光発電が台風の被害を受けたら、二次被害を防ぐためにも早急に対応が必要です。

まずは、状況を確認して電源を切りましょう。

 

太陽光発電はたとえ故障していても、パネルが日光に当たっている限りは発電の可能性があるため、シートをかぶせて発電をしないようにします。

その際は感電しないよう、ゴム手袋、長袖、長ズボンで肌の露出を避けて作業に当たってください。

絶対に素手で触ってはいけません。

 

故障したパネルや設備は、業者に依頼して引き取ってもらいます。

自力で行うのは、ケガや感電、漏電の危険性があるためおすすめしません。

 

太陽光発電設備の廃棄や回収作業は、販売施工業者などに連絡を取って、適切に処理してもらいましょう。

もし販売施工業者が倒産しているなどして対応ができない場合は、太陽光発電協会(JPEA)が故障等によって太陽光パネルの廃棄処理が必要な場合に「適切なリサイクル処理が可能な企業」を公開していますので、こちらから依頼すると安心です。

 

また、台風の被害を最小限にするために、普段から適切なメンテナンスを行うようにしましょう。

 

 

太陽光発電投資では台風の対策も必要!

日本は台風の被害を受けやすい土地柄です。

特に野立ての産業用太陽光発電は被害を受けやすい傾向にあり、パネルの飛散や機械類の故障、土地の流出など、被害は大きくなりがちです。

 

台風への備えとして、保険加入もおすすめします。

太陽光発電をオールマイティに守ってくれる企業総合保険や破損を広くカバーしてくれる動産総合保険、対物・対人への備えに施設賠償責任保険、売電収入が得られない期間の損害を補償してくれる休業損害補償保険など。

太陽光発電の設置状況などに合わせて選ぶことができます。

 

台風でパネルが飛散するなど被害を受けた場合、二次被害を引き起こさないためにも早めの対処を心がけましょう。

感電・漏電の危険性があるため、施工業者や適切な処理業者に依頼するのが安心ですよ。

 

福島での太陽光発電投資をお考えなら、補償内容が充実のアースコムにぜひご相談ください!

お客様の万が一も、しっかりサポートいたします。

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この記事を書いた人

堀口優人 マーケティング部

広報担当として、太陽光発電所の物件情報、節税や償却などの専門知識を発信。より良いサービスを提供できるよう市場調査にも注力している。

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