2021.05.31

太陽光発電は季節に左右される?発電量の多い・少ない季節を知って対策を

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こんにちは。太陽光発電投資をサポートするアースコムの堀口です。

 

太陽光発電は、その土地の日照時間や日射量によって発電量が左右されます。

そのため、日差しが強い夏は発電量が多い…と思われがちですが、実はそうではないということをご存知でしょうか?

 

今回は太陽光発電の季節による発電量について、多い季節と少ない季節の対策などもあわせてお話ししていきます。

季節

 

 

太陽光発電は季節によって発電量が変わる?

太陽光発電の発電量は、太陽が地上を照らした時間「日照時間」と、太陽から降り注ぐ放射エネルギー「日射量」が影響します。

 

そのため、太陽光発電は季節によって発電量が多い季節と少ない季節があります。

 

日照時間が長ければ長いほど、効率よく発電できる時間が増える太陽光発電。

 

一年の中で日差しが強い夏の発電量が高いと思いがちですが、実はそれは間違い。

 

内部がシリコンで作られている太陽光発電のソーラーパネルは高温に弱く、パネルの表面温度が上がると太陽光発電の発電効率が低下して発電量が少なくなります。

 

ソーラーパネルのカタログにも記載されていますが、業界のルールとして、ソーラーパネルが25度の場合を基準としています。

25度から1度上がると発電効率は約0.4〜0.5%下がるため、日中の気温が高くなる夏はソーラーパネルの温度はさらに上昇し、発電効率が非常に悪くなってしまうのです。

 

このように、ソーラーパネルの特性や日照時間など踏まえると、一年の中で最も日照時間が安定する春から初夏(3月〜5月)が、発電量が高くなる時期といえるでしょう。

 

発電量が落ちる夏にできる対策はある?

先述の通り、夏の発電量低下はソーラーパネルの温度上昇が要因です。

 

そのため、ソーラーパネルの温度上昇を抑えることができれば、夏も安定した発電量を確保することが可能になります。

 

ソーラーパネルの温度上昇を抑える対策は2つあります。

 

対策①パネルを冷却する装置を設置する

パネルに水をかけて冷却することで、パネルの温度上昇を抑えることができます。

 

パネルの温度を安定させるためには、定期的に放水する必要があります。

 

ポンプや貯水槽などを備えた冷却装置のほか、少量の水を効率よく散水するミストタイプの冷却装置など、さまざまなタイプがありますよ。

 

対策②高温に強いタイプのパネルを選ぶ

ソーラーパネルには、高温に強い「HIT(ヘテロ接合型ソーラーパネル)」というタイプもあります。

 

HIT(ヘテロ接合型ソーラーパネル)は、高温に強いアモルガスシリコンという素材を加えて作られています。

 

そのため、気温が高い時期でも、通常のソーラーパネルよりも発電量が約4%上昇し、一年を通して安定した発電量を確保することができます。

 

 

エリアごとの年間発電量も知っておこう!

太陽光発電の発電量は気温にも大きく左右されるため、季節によって異なるように、地域によって発電量に違いがあります。

 

年間の推定発電量は次の通りです。

  • 北海道・東北エリア:約5900kmh〜6000Kmh前後
  • 北陸エリア:約5500kmh〜6000kmh前後
  • 関東エリア:約6000kmh〜6500kmh未満
  • 中部エリア:約6000kmh〜7000kmh未満
  • 近畿エリア:約6000kmh〜7000kmh未満
  • 中国エリア:約5500kmh〜6500kmh未満
  • 四国エリア:6500kmh前後
  • 九州・沖縄エリア:約6000kmh〜6500kmh未満

 

天候が比較的安定している中部エリアや近畿エリアは発電量が多く、台風の影響を受けることが多い九州・沖縄エリアや積雪地帯の北海道・東北エリアは、他のエリアに比べて発電量が少なくなります。

 

福島も雪による影響が多少はありますが、県内でも地域によって日照時間が異なります。

面積が広く気候が東西で異なるため、日照時間の長い地域を選ぶことで良い結果が期待できそうです。

 

また、福島は夏場の高温でパネルの熱効率が悪くなることが少ないため、年間を通した発電量で見ると有利になることもありますよ。

 

 

太陽光発電の発電量は季節によって左右される!

太陽光発電の発電量は、太陽が地上を照らした時間「日照時間」と、太陽から降り注ぐ放射エネルギー「日射量」が影響します。

 

そのため、太陽光発電は季節によって発電量が多い季節と少ない季節があります。

 

太陽光発電のソーラーパネルは高温に弱いため、気温が上昇する夏は発電量が少なくなる傾向にあり、春から初夏(3月〜5月)が、発電量が高くなる時期といえるでしょう。

 

発電量は季節だけではなく、設置するエリアによっても左右されます。

同じエリアでも日照時間が長い地域は発電量が多くなるなど、地域によっても差がありますので、そのあたりも含めて検討するのがおすすめです。

 

アースコムでは福島をはじめとする各地の太陽光発電投資物件をご紹介しています。

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この記事を書いた人

堀口優人 マーケティング部

広報担当として、太陽光発電所の物件情報、節税や償却などの専門知識を発信。より良いサービスを提供できるよう市場調査にも注力している。

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