ESG投資の指標を理解しよう！ESG指数についても解説

こんにちは。太陽光発電投資をサポートするアースコムの石井です。

ESG投資をする上で、ESG指標（ESGスコア）はどの企業に投資をするかを判断する指標として重要です。

ESG指標を適切に知ることで、ESG投資に見せかけたグリーン・ウォッシュを見抜くこともできますよ。

今回は、ESG指数について解説。

グリーン・ウォッシュをつかまないための注意ポイントもご紹介します。

ESG投資の指標とは？ESG指数とは何か

ESG指標（ESGスコア）とは、ESG投資において、どの企業に投資するかを判断する指標のこと。

企業をESGの3つの観点である、環境・社会・企業統治から評価し、その評価において優れた企業で構成された株価指数です。

ESG指数が必要な理由として、ESG投資では企業選定の判断の基準があいまいなことが挙げられます。

通常の投資においては、企業の売り上げや自己資本比率、PERやPBRといった、分かりやすい数値から判断ができます。

しかし、ESG投資は、「環境に配慮している」や「人権問題に積極的に取り組んでいる」といった、企業の姿勢を重視するため、効果の測定が非常に難しいのです。

これを誰もが分かりやすい数値として示すため、ESG指標が必要になります。

また、長期にわたる企業の成長性を見極めるため、競合やマーケットの収益性を業種や企業ごとに特定して、比較・分析する必要も。

このように、抽象的な判断基準が多いESG投資を、できるだけ分かりやすく、公正に選定するためにESG指数は重要視されているのです。

ESG投資を評価する代表的なESG指数を紹介

ESG指数はいくつか種類があるため、たとえ点数が同じであっても、指数が違えば評価ポイントが同じだとは言えません。

代表的なESG指数をいくつかピックアップしてご紹介しましょう。

Dow Jones Sustainability World Index

Dow Jones Sustainability World Index（DJSI）は、アメリカのインデックス開発会社の大手であるS＆Pダウジョーンズインデックスと、現在はS&P Globalの一員であるSAM社が開発・産出する株価指数のことです。

ESGの3つの観点である経済、社会、環境の面から分析・評価し、持続可能性の点で優れた銘柄が選定されます。

世界的にも非常に権威のあるESG指数なので、選定された際には公表する企業がほとんどです。

2021年度は、世界の企業約3,500社の中から322社が選定され、うち、日本企業は35社が選ばれました。

FTSE Blossom Japan Index

イギリスの金融関連企業であるFTSEが開発・算出するESG指数。

ESGの環境・社会・ガバナンスの観点から選定した、日本企業の株式で構成される株価指数のことです。

プレスリリースの統合報告書や、ホームページなど、各種公開情報をもとにESGリスクへの対応状況の高い銘柄を評価します。

日本株約200銘柄が選定対象です。

MSCI日本株女性活躍指数

MSCI日本株女性活躍指数は、性別多様性に優れた企業が選定される株価指数のこと。

時価総額上位700銘柄が対象となっています。

女性の活躍推進は長期的に見て、労働人口減少に対抗する手段であると考え、女性の活躍に消極的であったり、人権や労働者権利において深刻な不祥事を起こしたりしている企業は選定基準から除外されます。

見せかけESG「グリーン・ウォッシュ」に注意しよう

グリーン・ウォッシュとは、「グリーン（環境的な）」と「ホワイトウォッシング（ごまかす）」からできた造語のことで、環境への取り組みを行っていると表面的に見せかけることを意味します。

ESG投資市場の急成長により、環境に配慮していることをアピールする方が資金を集めやすいというところを狙ったものです。

グリーン・ウォッシュに注意するポイントは、情報を見極めることです。

グリーン・ウォッシュかどうかを判断するためには、必ず複数の情報を参考にしましょう。

企業が出している決算資料や統合報告書といったIR情報はもちろん、アナリストレポートといった第三者機関からの評価も確認してください。

その際、関係のない資料に自然の写真を使っていないかや、環境への取り組みを過剰にアピールしていないかなど、適切な情報提供がなされているかもチェックしてくださいね。

ESG投資ではESG指標（ESGスコア）が重要！

ESG指標（ESGスコア）とは、ESG投資において、どの企業に投資するかを判断する指標のこと。

企業をESGの3つの観点である、環境・社会・企業統治から評価し、その評価において優れた企業で構成された株価指数です。

ESG投資は、従来の財務情報を重視した銘柄選定とは異なり、「環境への配慮がある」といった抽象的なものを判断する必要があります。

そのため、判断基準を数値化できるESG指標が必要なのです。

ESG指標はいくつか種類があり、世界的に権威のある指数に選ばれれば、企業にとっては大きなアピールポイントとなります。

ただし、中には、環境への取り組みはアピールのみで実情が伴っていない「グリーン・ウォッシュ」な企業も。

適切な銘柄に選定できるよう、グリーン・ウォッシュかそうでないか見極める力も必要です。

再生可能エネルギーである太陽光発電投資をサポートするアースコムでは、環境活動への取り組みを積極的に行っております。

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