2021.08.04

農地活用ビジネスを詳しく!始める方法やビジネスモデルを知って検討を

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こんにちは。太陽光発電投資をサポートするアースコムの堀口です。

 

相続などで農地を得たものの、農業の経験はないため土地を持て余しているという方は多いのではないでしょうか。

 

農地として使っていたのであれば、土壌が肥えているので農地のまま活用するのが良さそうですし、難しそうであれば農地以外の活用方法が知りたいですよね。

 

今回は、農地活用するビジネスについて解説!

そのまま農地として活用するビジネス、違う目的で活用するビジネスなど幅広くご紹介します。

田舎の道

 

 

農地とは?農地活用で新ビジネスをするには転用が必要

農地とは土地の地目が「田」や「畑」になっているものを指しますが、たとえ地目が農地に当たらなくても、すでにそこが農地として使用されている場合は農地と見なされます。

 

日本では農業は国を支える重要な産業であると位置付けており、農地はさまざまな規制の下、保護されています。

そのため、農地は勝手に別の用途で使うことができません。

農地で新ビジネスを行おうとする場合、まずは管轄の農業委員会に農地転用の手続きをし、別の目的で使うことに関して許可を受ける必要があります。

 

ただし、農用地区域内農地、甲種農地、第1種農地などは、原則として農地転用が認められない土地です。

農地転用ができる場合でも農地の用途区分によっては認可が下りにくいケースや、逆に農地転用不可となっていても公共性の高い用途に使用するなら転用を認められるケースなどもあります。

まずは、農業委員会へ確認をしてみましょう。

 

 

農地活用で新規のビジネスを行う方法をご紹介!

農地を活用して新規のビジネスを行う方法として、代表的なものをご紹介します。

 

駐車場(コインパーキング)経営

駐車場を作って人に貸し出す方法で、駐車場の需要がある地域であれば高い収益が見込めます。

初期費用がほとんどかからないのがメリットです。

また、他の用途への転用もしやすいので、用途が決まるまでの一時的な事業としても使えるでしょう。

 

マンション・アパート経営

マンションやアパートを建てて家賃収入を得る方法です。

大きな初期費用がかかるため、入居者が入らない空室リスクや、修繕費や管理費用などのランニングコストまでふまえて検討する必要があります。

 

トランクルーム経営

コンテナなどをトランクルームにして、物置などとして貸し出す方法です。

近年、住宅の延床面積が減少傾向にあり、代わりにトランクルームは右肩上がりに増加しています。

自分で管理や運営を行う方法・フランチャイズとして経営する方法、トランクルーム会社に土地を貸し、運営には携わらず地代を収益として得る方法などがあります。

 

トランクルーム投資・コンテナ投資とは?メリットやリスクも知って検討」でも詳しくご紹介していますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

 

コンビニ経営

個人経営またはフランチャイズで、コンビニエンスストアを経営する方法です。

集客が見込める立地であれば収益につながりやすいものの、コンビニ経営に関する知識が必要とされます。

 

資材置き場

工場などに資材置き場として貸し出して土地代を得る方法です。

初期費用がほとんどかからず、資材置き場として使わなくなっても他の用途に転用しやすいというメリットがあります。

 

高齢者施設

自身で経営するか、事業者に貸して賃料を得る方法です。

立地の悪さの入居者数への影響は少ないので、空室リスクはアパートやマンション経営に比べると低いでしょう。

公共性が高く、補助金なども利用できるのがメリットです。

 

太陽光発電

野立ての太陽光発電を行う方法です。

農地なので日当たりが良い土地が多く、効率良く発電ができます。

FIT制度により長期間にわたって安定した収益が得られ、設置後は管理がほとんど不要なので初心者にも始めやすい事業です。

 

 

そのまま農地として活用するビジネスもある?

農業体験

農地転用が難しい場合や農地のまま残しておきたい場合、農業を続けながら別のビジネスも行って収入を増やしたい場合などは、農地のまま活用するビジネスもあります。

 

ソーラーシェアリングをする

農地にソーラーパネルを設置して太陽光発電の売電収入を得ながら、パネル下部では農業を行って農業収入も得ることができる、ソーラーシェアリングという方法です。

パネルの支柱を設置する部分だけ一時転用許可が必要になりますが、全体の農地転用は不要です。

近年、日本で増えており、耕作できる作物の種類も非常に多いので、現在農業をされている方には取り組みやすいビジネスです。

 

太陽光発電投資をサポートするアースコムでは、福島の耕作放棄地を利用したソーラーシェアリング事業で農地の活用に成功!

ホームページでは事例もご紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。

 

農地として貸し出す

近隣の農家や知り合いの農家に農地を貸し出す方法です。

近隣の農家の方であれば、管理も行いやすいというメリットがあります。

自分の土地を全くの赤の他人には使ってもらいたくないという方にも、知り合いの方であれば安心してお任せできます。

 

市民農園にする

農地を分割して複数の方に提供する市民農園にする方法もあります。

市街地に近い農地であれば需要も高く、小規模な面積で始められるので借り手もつきやすいです。

自分で市民農園を開設して貸し出すこともできますし、管理会社に委託して開設することもできます。

 

体験型の農園にする

農作物の摘み取り体験や、種まきなどの農作業の途中段階を体験するものなど、農業体験ができる農園にするのもひとつ。

農作物に対する生の声も聞けるので、改善方法が探しやすいだけでなく、やりがいにもつながるというメリットがあります。

 

農地集積バンクに貸し出す

農地集積バンク(農地中間管理機構)とは、いわゆる農地の不動産屋のようなもの。

農地を貸したい人と売りたい人を仲立ちする役割をしてくれます。

提供先が見つかりやすいというメリットがあり、見つからない場合も農地集積バンクが管理をするので耕作放棄地にはなりません。

 

 

農地活用せず使わない農地を放置するリスクとは

農地を使わないからと放置しておくと、さまざまなリスクが生じます。

 

リスク1・税金がかかり続ける

土地は持っているだけで固定資産税がかかり続けます。

農地の固定資産税は比較的安い価格になっていますが、それでも何年も払い続けるとなると大きな負担になります。

また、耕作放棄地など、農地として適切に使われていない土地については、固定資産税を2倍弱上げるという自治体も出てきています。

 

リスク2・管理不足でトラブルに発展する

土地の管理が行き届かないと一帯の景観を悪くしてしまうばかりでなく、害虫や害獣の温床になり、周辺の農地にも被害を及ぼす可能性があります。

放置された土地はゴミの不法投棄の被害にも遭いやすく、有害な物質などが流れてしまうと土壌が汚染され、農地として使うのは難しいです。

 

 

農地活用ビジネスはたくさん!農地のまま活用する方法もある

農地とは、地目が「田」や「畑」になっているものだけでなく、現況が農地として使われている土地であれば地目が違っても「農地」と見なされます。

 

農地を別の用途に使う場合、農業委員会に農地転用の手続きをしなければいけません。

ただし、農地転用が原則として認められていない地域もあるため確認しましょう。

 

農地活用ビジネスには、農地以外の活用方法として駐車場経営やアパート・マンション経営、資材置き場などの方法があり、農地のまま活用する方法としてはソーラーシェアリングや市民農園、貸し出しなどの方法があります。

 

土地を活用せず放置しておくと、税金の問題や近隣トラブルなどさまざまなリスクが生じます。

そのままにせず、ぜひ土地を有効活用しましょう!

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この記事を書いた人

堀口優人 マーケティング部

広報担当として、太陽光発電所の物件情報、節税や償却などの専門知識を発信。より良いサービスを提供できるよう市場調査にも注力している。

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