2023.12.06
メガソーラーの発電量はどのくらい?売電収入や初期費用も解説!
いつも当コラムをお読みいただき、ありがとうございます。
株式会社アースコム、取締役副社長の丸林です。
メガソーラーとはどんなものかご存知でしょうか?
メガソーラーとは太陽光発電所の一種ですが、ある一定容量以上の発電を行う発電所のことを指します。
メガソーラーで発電できる量や売電収入がどのくらいなのか、費用回収にどのくらいの期間がかかるかは気になるところだと思います。
今回は、メガソーラーにまつわるそれらの疑問について解説をしていきましょう。
目次
メガソーラーとは?そのメリットデメリットも
メガソーラーとは、1MW(メガワット)=1,000kW以上の出力をもつ太陽光発電所の名称です。
太陽光パネルの枚数は数千枚に及ぶため広大な土地が必要で、だいたい2ha以上が目安です。
大規模な施設になるため、主に企業が運営しています。
メガソーラーのメリットには、FIT制度を利用した長期的に安定した収益が上げられ、さまざまな税制優遇措置を受けることもできるので、企業の節税対策にもなることが挙げられます。
デメリットは、メンテナンスなどのランニングコストがかかることや、高圧連系の契約にコストがかかることです。
メガソーラーの詳細については「メガソーラーとは?どんなメリット・デメリット、注意点があるか知ろう」も是非ご覧ください。
メガソーラーの発電量はどのくらい?
メガソーラーの規模が大きいことはなんとなく分かっていただけたかと思いますが、具体的にどのくらいの発電量があるかはイメージがしづらいですよね。
一般家庭における電気使用量は、4人家族の場合でだいたい年間5,000kWhを消費します。
1,000kWのメガソーラーが発電できる量は年間で1,000,000kWh以上と言われているので、一般家庭約200世帯の年間消費電力がまかなえると考えられています。
住宅用の太陽光発電で載せられているパネルの容量は3~6kWが多く、全国的な平均積載量は4.4~4.5kWが一般的です。
1kWあたりの年間発電量は1,000kWhと言われているので、4.5kWの太陽光発電だと4,500kWh。
メガソーラーの発電量は、住宅用の太陽光発電の約222倍にもなります。
メガソーラーの売電収入は?初期費用はどのくらい?
太陽光発電の年間売電収入の計算式で最も簡単なのが以下の式です。
「売電価格×(1,000kWh×システム容量)」
大まかな値になりますが、シミュレーションから大きく外れることもありません。
1,000kWの発電所の場合は年間1,000,000kWhを発電すると想定できます。
250kW以上の発電所の売電価格は入札価格です。
第18回(2023年11月)の最低落札価格である7.94円/kWhを基準にして計算してみます。
ちなみに、上限落札価格は9.35円/kWhでした。
10.99円×1,100kW×1,000kW=12,089,000円(年間売電収入)
年間売電収入と同じく気になるのが、メガソーラー導入にかかる初期費用ですね。
1,000kWの発電所の場合、1kWあたりの単価が20万~27万円と想定すると、2億~2億7,000万円かかることになります。
世界的に見ると、ここ10年ほどで太陽光発電設備の価格は大幅に下がっていて、日本もその例に漏れません。
今後もパネルやパワコンなど太陽光発電設備の値下がりは続くと考えられ、工事費全体の費用圧縮につながることが期待されています。
メガソーラーの発電量は1MWで1,000,000kWh以上
メガソーラーは1MW=1,000kW以上のシステム容量をもつ大規模太陽光発電所のことです。
1,000kWの太陽光発電では、年間に1,000,000kWh以上を発電できると言われており、一般家庭200世帯分の年間電気消費量をまかなえるほどと言われています。
250kW以上の発電所は売電価格は入札で決まります。
直近の入札での最低落札価格の10.99円を用いて計算をすると、1,000kWの発電所の年間売電収入は12,089,000円です。
初期費用は2億~2億7,000万円ほどが目安となるでしょう。