2023.12.05

太陽光発電の増設で売電価格はどうなる?メリットや注意点とは?

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こんにちは。太陽光発電投資をサポートするアースコムの堀口です。

 

太陽光発電で利益が出てくると「もっと増やしてみようかな」という考えが浮かんできますよね。

もちろん増設にはメリットもありますが、導入方法を誤ることで売電価格が今より下がってしまうなど、デメリットがある場合もあります。

 

今回は太陽光発電の増設について、内容やメリットのほか、増設前に検討しておきたい注意点もお話していきますね。

屋根に設置された太陽光発電

 

 

太陽光発電の増設とは?

増設とは、太陽光発電がすでに載っていて売電がスタートしている状態で、新たにソーラーパネルを追加すること。

 

太陽光発電の「増設」と「過積載」は同じような意味に聞こえるかもしれませんが、厳密には異なります。

過積載はパワコンの出力容量以上のソーラーパネルを載せることを言います。

 

ソーラーパネルを「増設」したことによって「過積載」の状態になることがありますが、過積載は設置段階で初めから多くのパネルを載せることもあるため、「過積載=増設」ではありません。

 

 

太陽光発電を増設するメリットとは?売電価格はどうなる?

太陽光発電を増設するメリットは「売電収入が増えること」です。

実際に、太陽光発電を始めてから売電収入の魅力を感じ、さらに増やしたいと思われた方もいらっしゃるでしょう。

 

パネルを増設し、パワコンの最大容量よりもパネルの容量を増やすと過積載の状態になります。

過積載では、最大出力を超えると発電した分が売電できず無駄になってしまうピークカットが起こりますが、朝夕やくもり時、気候が良くないときの発電量も増やすことが可能です。

そのため、全体の発電量の底上げにつながります。

 

実は、発電量がピークになるのは、天候の条件が良い日の昼のごくわずかな時間。

それ以外は発電量が十分でなく、パワコンの能力を生かしきれていない状態になっています。

 

ピークカットは確かに損ですが、過積載になることでピーク時以外の発電量が増えるため、全体として見ればお得になるんです。

過積載のメリットについては「太陽光発電の過積載とは?メリットや注意点を一挙解説!」でも詳しく解説しています!

 

太陽光発電を増設すると売電価格や買取期間はどうなる?

発電区分が変わらない場合は、売電価格は発電開始時のものを引き継ぎます。

買取期間は10kW未満は10年、10kW以上は20年間ですが、それぞれ開始時からの計算になるため、増設しても延長はされません。

 

たとえば10kW未満のときは、開始3年後に増設したのであれば、残りの7年間が買取期間となります。

10kW以上の発電所の場合は、開始3年後に増設すると買取期間は残りの17年間です。

 

太陽光発電を増設する際の注意点は主に2つ!

ポイントを示す男性

太陽光発電を増設すると発電所の稼働率がアップし、発電量・売電収入の増加が見込めます。

 

ただし、増設には注意点もあるので気をつけたいところ。

特に以下の2つの点を把握しておきましょう。

 

①基準を超えると売電価格が下がる可能性がある

売電価格が高かった時期の契約を引き継いで、安価なパネルを増設して売電収入を増やすことを防ぐ目的から、増設には厳しい基準が設けられています。

 

以下の3つのケースに当てはまるとFIT認定が取り消しとなり、売電価格が今より下がってしまいます。

 

1. 元々10kW未満の設置で、増設によって出力が10kWを超えてしまう場合

固定価格買取期間は10年から20年に延長されますが、増設時に新たに申請した価格が適用されます。

 

2. 10kW以上の設備で3kW未満、または3%未満の範囲を超える増設を行った場合

 

3. 元々10kW以上の設置で、認定出力が0.1kWでも上がってしまう場合

固定価格買取期間は20年のままで延長はありません。

ただし元々設置していたパネル分の売電価格も、新たに申請した売電価格になってしまいます。

 

②メーカーの保証対象から外れる可能性も

増設によって異なるメーカーのパネルを設置した場合、メーカー保証から外れる可能性があります。

パワコンによっては、異なるメーカーのパネルを設置できないこともあるので、保証とともにあらかじめ確認をしておかなければなりません。

 

また、パワコンには既定の枚数しかパネルを設置できないため、同じメーカーでも何枚でも増設できるわけではありません。

許容範囲を超えるとメーカーの保証対象外になってしまいます。

 

 

太陽光発電のパネル増設は早く始めるほどメリットが大きい

太陽光発電ではパネルを増設して過積載の状態にし、売電収入を増やすテクニックがあります。

ピークカットが起こると損になるものの、それ以外の時間での発電量が大幅に増えるため、全体的な発電量の増加につながります。

 

固定価格買取期間は、元々のパネルを設置したときからの計算になるため、増設を考えるなら早い方が良いでしょう。

 

ただし増設の基準を超えると売電価格が低下したり、異なるメーカーのパネルを設置するとメーカー保証から外れる可能性もあるので、注意も必要です。

増設を考える前に必ずチェックしておきましょう!

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この記事を書いた人

堀口優人マーケティング部

広報担当として、太陽光発電所の物件情報、節税や償却などの専門知識を発信。より良いサービスを提供できるよう市場調査にも注力 している。

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