2021.02.18

太陽光発電投資で中古物件はどう?メリットや注意点を解説!

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こんにちは。太陽光発電投資をサポートするアースコムの堀口です。

 

近年、太陽光発電の中古販売市場がにぎわいを見せています。

人気が高いと、「なぜ中古でも売却できるのか?」「中古のメリットはあるのか?」といった疑問が浮かんできますよね。

 

今回は、太陽光発電投資の中古物件について解説!

メリットやデメリット、選ぶときの注意点についてもご紹介します。

地上のソーラーパネル

 

 

なぜ太陽光発電所が中古で売却される?

太陽光発電所が中古で売却されているのを見ると、「太陽光発電が儲からなくて手放したのでは?」と不安に思われる方も多いでしょう。

 

実は、太陽光発電所のオーナーが中古で売却する理由として、発電量や収益を挙げる方はあまりいらっしゃいません。

 

中古として売却される理由として多いのが、以下のようなものです。

  • 節税対策に購入し、すでに目的が達成されたため
  • 急な出費で現金が必要になったため
  • 管理が行き届かないため

 

企業が太陽光発電事業に参入する理由の一つとして、節税対策として行うことがあります。

自家消費用の太陽光発電は減価償却資産となり、購入費用を法定耐用年数の17年で分配して経費として計上できます。

 

他に、太陽光発電設置で受けられる節税に関する制度としては、2021年3月31日まで適用の中小企業経営強化税制による「税制優遇」と「税額控除」があります。

中小企業経営強化税制が適用されると、購入した年に設置費用の全額を経費として計上できる税制優遇が受けられます。

 

太陽光発電を利用した節税対策については「法人の太陽光発電はどう節税する?節税方法を詳しく解説します!」をご参照ください。

 

節税対策の他、中古として売却する理由として多いのが、現金が必要になったというものです。

事業を展開するにあたって資金が必要になるケースや、本業に資金を投入したいケースなどがあります。

 

発電所の管理については、事業所の移転などによって管理が難しくなったり、本業が忙しくなって管理が疎かになってしまったりすることがあるようです。

 

太陽光発電投資は中古がおすすめな理由!メリットを詳しく解説

太陽光発電の中古物件が、けっして「訳あり」ではないことがおわかりいただけましたね。

実は太陽光発電の中古物件はメリットも多いので、あえておすすめしたい理由もあるんですよ。

 

4つのメリットについてご紹介しますので、ぜひ検討してみてくださいね。

 

発電実績が確認できる

すでに稼働している発電所なので、発電量や売電収入などの実際のデータを確認できます。

太陽光発電を始めるにあたり、シミュレーションはできますが、やはり実際のデータを見られるのは心強いですよね。

今後の収益の見通しが立ちやすいので、費用回収にかかる期間の計算もわかりやすいというメリットもあります。

 

現地で発電所の状態が確認できる

発電所がすでに設置済みなので、現地に行って発電所の状態を目で見て確認することができます。

周辺環境や土壌の状態、基礎の状態、架台やパネルの状態など、インターネット上の物件情報では確認が難しいものもしっかりとチェックができます。

 

FIT価格が引き継げる

10kW以上の産業用太陽光発電の場合、FIT制度で固定価格で売電ができるのは20年間と決まっています。

すでにFITが適用されている物件であれば、開始時の売電価格が引き継ぐことができます。
たとえば7年目の物件を購入する場合、残りの13年はFIT開始時の価格が適用され、昔の高い売電価格での販売が可能になります。

 

すぐに始められる

中古の物件であれば、発電所の設置と電力会社との連系が済んでいる状態なので、購入したらすぐに売電収入を得ることができます。

太陽光発電の普及が広がったことにより、せっかく設備ができていてもFIT認定や連系に時間がかかるケースが増えています。

連系ができなければせっかくの発電も無駄になってしまうので、すぐに始められるのは大きなメリットです。

 

 

中古物件での太陽光発電投資のデメリットと選ぶ際の注意点

ポイントを示すビジネスマン

中古物件で太陽光発電投資物件を購入する場合には、デメリットを知っておきましょう。

あわせて選ぶときの注意点も知っておけば、失敗を防ぐことができます。

 

設備が劣化している

当然のことながら、設備の劣化は避けられません。

しかし、きちんとメンテナンスや点検が行われていれば、良い状態をキープできているはずです。

メンテナンス履歴や部材の交換履歴などが載った、点検結果報告書をチェックしましょう。

 

<選ぶ際の注意点>

点検結果報告書が無いものは、簡易な点検で済ませている可能性も。

できれば現地で発電所を実際に見て、状態も確認しましょう。

自分で確認するのが難しい場合は、第三者機関に依頼して確認してもらう方法もあります。

年数が経つことで新たに不具合が生じる可能性もあるため、メーカー保証の延長をつけるのも良いでしょう。

 

 

節税対策に向かない

企業の節税対策として取り入れる場合、減価償却を行うので、購入金額を毎年少しずつ経費にしていく必要があります。

 

減価償却は新品の購入時にも行いますが、中古の場合はその年数が短くなることに。

 

太陽光発電設備の法定耐用年数は17年なので、新品の場合は17年間経費として計上できます。

対して、中古の場合は前オーナーの所有期間を17年間から差し引いた年数が適用されるため、節税効果が薄くなります。

 

<選ぶ際の注意点>

節税効果を狙うなら、新品の購入を検討した方が良い場合もあります。

売電価格や法定耐用年数の残期間、FIT終了後の太陽光発電の使い道などもトータルで考え、検討されることをおすすめします。

 

 

買取期間が短い

FITの買取期間は10kW以上の太陽光発電では20年間と決まっています。

中古を購入しても期間の延長はできませんので、15年稼働しているものであれば、FITが適用されるのは後5年です。

 

<選ぶ際の注意点>

FIT制度開始時の売電価格はかなり高値で設定されていて、新品を購入するよりも利回りが良いケースもあるので、買取期間にとらわれずに物件を確認することも大切です。

太陽光発電設備の寿命は20~30年と長く、FIT終了後も自家消費に回したり、電力会社と新たな契約内容で売電契約を結んだりすることもできるため、活用の幅はあります。

 

 

太陽光発電投資には中古物件もオススメ!

太陽光発電が普及するにあたり、中古市場も広がりを見せています。

企業の節税対策の役目を果たしたものや、現金化が必要になって売りに出されたものなど、まだまだ使える優良物件がたくさんあります。

 

すでに販売実績があるので、シミュレーションもより正確に。

収益の見通しが立ちやすく、発電所の確認もできるので不安要素が少ないのがメリットです。

設置や連系を待つ必要もなく、すぐに投資を始められます。

 

ただし、設備の劣化や固定価格での買取期間が短いことなどのデメリットはありますので、中古物件のメリットと合わせて比較・検討されることをおすすめします。

 

福島の太陽光発電投資物件をご紹介するアースコムには、節税・償却向けの物件もあります。

企業の節税対策として太陽光発電をお考えなら、ぜひ一度ご相談ください!

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この記事を書いた人

堀口優人 マーケティング部

広報担当として、太陽光発電所の物件情報、節税や償却などの専門知識を発信。より良いサービスを提供できるよう市場調査にも注力している。

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