2023.12.06

太陽光発電の寿命は?劣化原因や寿命を延ばす方法も知ろう!

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こんにちは。太陽光発電投資をサポートするアースコムの堀口です。

 

初期費用が高額な太陽光発電は、設備の寿命がどのくらいなのかが気になりますね。

 

今回は、太陽光発電設備が実際にどのくらい使えるのかという寿命のお話。

 

寿命による発電への影響はどのくらいあるのかについて解説するとともに、寿命を延ばす方法についてもご紹介します!

太陽光発電

 

 

太陽光発電設備の寿命はどのくらい?

太陽光発電は主にソーラーパネルとパワーコンディショナー(パワコン)の2つの設備が要になっています。

 

この2つの設備が何年ほど持つのかという寿命の目安や、2つを含めた太陽光発電設備の法定耐用年数について見ていきましょう。

 

ソーラーパネルの寿命目安

ソーラーパネルの寿命目安は、一般的には20~30年と言われています。

ただ太陽光発電の歴史はまだ浅く、正確なデータは取れていないというのが実情です。

しかし、メーカーの出力保証期間がほとんどの場合で25年と定められていることなどから、おおむね20~30年と考えることができるでしょう。

 

なかには、1980年代に設置された設備が今でも現役で40年近く稼働しているケースもあり、設備の性能も上がっている現在のパネルでは、さらに寿命が延びている可能性もあります。

 

 

パワーコンディショナー(パワコン)の寿命目安

パワーコンディショナー(パワコン)とは、太陽光パネルで発電した電力を家庭用の電気機器などで利用できるようにするための機械のことです。

 

パワコンの寿命は一般的に10~15年程度が目安。

可動部分が多いため、冷蔵庫や掃除機、洗濯機などの家電と同じように、比較的交換するサイクルが短いものになります。

 

産業用のパワコンの予算は1台30万円程度と言われています。

ただ、太陽光発電設備に関しては年々価格が下がっていて、今後はさらに安くなることも予想されます。

 

また、逆に価格は下がっても性能は年々向上しています。

パワコンを最新のものに交換することで製品性能が良くなり、発電効率も上がるだけでなく、保証期間もリセットされるなどメリットも多いでしょう。

 

パワコンについて、詳しくは「太陽光発電のパワコンが故障!寿命や交換費用、お得な交換方法は?」もご参照ください。

 

 

太陽光発電設備の耐用年数

耐用年数とは法定耐用年数のことを言います。

耐用年数は税制上、減価償却資産を使用できる期間として定められたもので、「耐用年数=寿命」ではありません。

 

ソーラーパネルやパワコンなどの太陽光発電設備の耐用年数は、17年となっています。

ただし、自動車製造設備を稼働するための発電をする目的で設置されたものの場合、分類が変わって「輸送用機械器具製造業用設備」となり、耐用年数は9年になります。

 

太陽光発電設備が劣化するとどうなる?劣化原因で多いものとは

太陽光発電設備が劣化すると、発電量が下がります。

 

劣化による影響は、さまざまな団体が「発電量の低下率」という形で発表しており、おおむね、年に0.25~0.5%ずつ発電量が下がっていくとの報告があります。

 

これらのデータでは対象となる設備はもちろん、設置条件や設置年数も違うため、数値にも違いが出ます。

設置年数が古いものは、より劣化が進んでいる可能性もあるため、低下率が大きく出てしまったとも考えられます。

 

劣化の原因として考えられるものには以下のようなものがあります。

 

<ソーラーパネル>

  • 飛来物によるパネルの損傷
  • 配線の劣化(配線の腐食、断線、パネルの汚れ)

 

<パワコン>

  • 経年劣化
  • 換気フィルターの目詰まり
  • 雨水の入り込み

 

パネルの配線が劣化する原因の一つにパネルの汚れがあります。

パネルは黄砂や枯れ葉、鳥のフンなどさまざまな種類の汚れにさらされており、多少の汚れであれば雨で流れますが、特に鳥のフンは簡単には落ちません。

 

汚れが生じてしまうと発電量が落ちてしまうばかりか、パネルの一部が高温状態になる「ホットスポット」という現象が起きてしまうことがあります。

ホットスポットはパネルの配線に影響を与えてしまうだけでなく、最悪の場合は火災に至るケースもあり、気をつけなければならないポイントです。

 

パワコンは経年劣化が主な原因ですが、こちらもフィルター交換不足などのメンテナンス不足によって寿命を縮めてしまうことがあります。

 

 

太陽光発電設備の寿命をできるだけ延ばす方法とは

ソーラーパネル

太陽光発電設備の寿命は「一般的な目安」はあるものの、状態によってはそれ以上に長持ちしていたり、逆に早く壊れてしまったりするケースもあります。

 

初期費用が高額なシステムなので、できるだけ長く使いたいですよね。

太陽光発電設備の寿命を延ばす方法をご紹介します。

 

定期的なメンテナンス・点検を行う

2017年改正のFIT法では点検とメンテナンスの義務が課せられています。

ネジの緩みが無いかなどの設備点検だけでなく、パネルの清掃や、除草作業なども重要なメンテナンス内容です。

太陽光発電設備の不具合や故障に早く気付けるほか、清掃や除草でより良い発電環境を整えることができます。

 

 

アフターサービスの内容も見て業者を選ぶ

太陽光発電設備の業者がたくさんあって、ついつい費用の安さで選んでしまいそうになるかもしれませんが、10年、20年と長く続けていく発電です。

アフターサービスもしっかりしている、適正価格で工事を行っている業者を選びましょう。

 

 

各保証・保険を活用する

パネルもパワコンもそれぞれメーカー保証が付いています。

どちらも最低10年は保証期間があり、通常使用の場合に起きた不具合には対応してもらえます。

メーカー保証はオプションで期間延長できることもあるので、検討してもいいでしょう。

 

また、施工業者による工事保証が付けられることもあります。

工事中・工事後も不具合などに対応してもらえるので安心です。

ただし、メーカー指定の業者でなければメーカー保証が受けられないこともあるので、事前の確認が必要です。

 

災害に対する備えには、保険加入がオススメです。

地震、台風、水害、盗難など、太陽光発電で想定される災害はほぼカバーされています。

補償対象外の事案を、特約で付けることができる場合も。

設備が故障している間に損害を補償してくれる、売電保証を設けている保険もあります。

 

 

発電量をチェックして不具合にすぐ対応できる体制を整える

日頃から発電量をチェックしておけば「発電量が下がる=設備に何らかの不具合が起きている可能性がある」ということなので、不具合や故障に早急に対応できます。

遠隔監視システムを導入すれば、パソコンだけでなくスマホからも24時間いつでも発電量が確認できます。

 

福島の太陽光発電投資アースコムのメンテナンスパッケージでは、遠隔監視システムや緊急時の駆けつけ対応もご用意しております!

 

 

太陽光発電設備の寿命は使い方次第で延ばすことができる

太陽光発電設備は主にソーラーパネルとパワーコンディショナーが要となり、一般的な目安としてソーラーパネルの寿命は20~30年、パワコンの寿命は10~15年と言われています。

 

ただし太陽光発電の歴史がまだ浅いこともあり、実際にどのくらい持つのかデータが乏しく、なかには30年以上稼働している設備もあるため一概には言えないでしょう。

 

太陽光発電設備は劣化によって、毎年0.25~0.5%ずつ発電量が低下していくというデータがあります。

劣化の原因にはメンテナンス不足が関係していることも。

こまめな点検・メンテナンスで環境整備して発電量アップを目指すとともに、不具合に早く気付ける体制を整えることで寿命が延びる可能性は高まります。

 

自力では防ぎきれないトラブルには、メーカー保証や保険加入などで対策を立てるのがオススメです。

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この記事を書いた人

堀口優人 マーケティング部

広報担当として、太陽光発電所の物件情報、節税や償却などの専門知識を発信。より良いサービスを提供できるよう市場調査にも注力している。

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