2023.12.05
太陽光発電の遠隔監視とは?メリットやシステムの選び方も紹介!
こんにちは。太陽光発電投資をサポートするアースコムの堀口です。
太陽光発電の管理に「遠隔監視」という方法があります。
その名の通り、遠く離れた遠隔地からでも設備状況が監視できるシステムのことです。
遠隔監視ではどんなことがわかるのか、メリットはどのくらいあるのかといったことは、ご存じない方も多いでしょう。
今回は遠隔監視の内容や、システムの選び方のポイントについてもご紹介しますね。
目次
太陽光発電の遠隔監視とは?
遠隔監視の基本的な機能は、太陽光発電の「発電量を常時チェックすること」です。
発電量を24時間体制でチェックすることにより、発電量が減少する現象が見られた場合、故障や盗難など、さまざまなトラブルを早期発見・早期対応が可能になります。
例えば50kWの太陽光発電システムで、トラブルにより1ヶ月間売電できなかった場合、約18~20万円の損失となります。
売電事業に対するダウンタイムの軽減のために発電監視は不可欠です。
遠隔監視システムの種類
遠隔監視システムには2通りの方法があります。
電流値を測定する方法
パワコンから電力系統へ送電するための電線に、「CTセンサー」と呼ばれる電流量を測定するための機器を取り付ける方法です。
パワコンのメーカーを問わずに設置可能なので取り入れやすく、価格も手ごろである点がメリット。
ただし電流値の測定のため、異常が生じたときの原因究明には向かないという面もあります。
パワコンから情報を取得する方法
通信機能が付いているパワコンから「RS485」や「TCP通信」と呼ばれる方式で通信し、さまざまな内部情報を得る方法です。
リアルタイム制御に向いており、詳細な故障の原因・状況の把握に役立ちます。
デメリットとしては、パワコンとの通信設定を行うため設置に時間を要すること、非対応のメーカーがあることが挙げられます。
太陽光発電の遠隔監視システムのメリット
遠隔監視システムには購入費用・設置費用・通信費などコストはかかりますが、長い目で見て安定して収入を得るためには、異常を早めに発見して対処することが重要。
できるだけ売却ロスをしないためにも、遠隔監視の導入はおすすめです。
3つのメリットを、詳しくご紹介します。
①現地に行って確認する手間を減らせる
設置者ご自身で発電所に赴いて確認するという方法もありますが、居住地と発電所が離れているオーナー様が多く、頻繁に通うことは現実的ではありません。
大規模な発電所の場合は一部の故障やトラブルを見つけるのは難しく、手間や時間がかかります。
②故障やトラブルを早期発見し、細かな異変にも気づける
複数台のパワーコンディショナー(パワコン)を設置していて、その中の1台がトラブルを起こしているようなケースや、ブレーカーの一部落ちなどの小さな障害は異変に気づきにくいです。
遠隔監視システムでは、これらの故障やトラブルを早期に察知することができます。
③収入のロスを最小限にできる
太陽光発電は長期間運用するものであり、小さな損失も積み上げれば大きな損失につながります。
きちんとした監視体制を整えておくことは、長く運用していくうえでの安心感につながります。
太陽光発電の遠隔監視システムの選び方
太陽光発電は数十年にわたって長期運用していくものです。
長く取り入れるものだからこそ、コストや機能性にはこだわりたいですね。
遠隔監視システムを選ぶ際のポイントは次の5つです。
①評判のいい会社を選ぶ
ネット上の口コミは参考になるものが多いです。
身近に発電所オーナー様がいらっしゃる場合は、実際に使われている視点からお話を伺うといいですね。
②スマホ対応
発電所は24時間稼働するため、いつでもどこでも確認できるようスマホ対応しているところがオススメです。
地震や災害などの緊急時に、外出先でもすぐに確認できると安心感につながりますし、故障の際の対応もスムーズです。
③発電量の測定が正確である
精度がよく、発電量のデータが正確に出るのも重要です。
日々のチェックが楽しみになるだけでなく、小さなトラブルも見つけやすくなります。
④操作が簡単でデータが見やすい
遠隔監視システムを取り入れられる方は、まめにデータをチェックされる傾向にあります。
トラブルの確認だけでなく、日々の発電量情報チェックにも役立ちます。
⑤メンテナンス会社との連携ができる
発電所の異常を察知したときに、すぐにメンテナンス会社と連携できると、対応が素早く安心です。
これらのポイント以外にも、防犯カメラの設置オプションが付いていたり、20年間の発電量データの保存が可能であったりと、さまざまなサービスを取り入れた遠隔監視システムもたくさんあります。
私たちアースコムでも、遠隔監視システムをオススメしております。
アースコムの太陽光発電遠隔監視ではソーラーモニターや監視センターを使い、小さな異常もすぐに察知。
状況を24時間365日で常時監視しているため、スムーズに対応ができます。
故障の早期発見・問題箇所の判別を早急に行い、損失を最小限に抑えることが可能です。
太陽光発電の遠隔監視システムは必須!
発電所と居住地が離れているというオーナー様は多く、頻繁に見に行くのは難しいです。
たとえ発電所と居住地が近くても、発電所の小さな異常を見つけるのは非常に難しいもの。
小さな異常だとしても、積み重ねると大きな損失になってしまいます。
正確な発電量データを測定でき、異常時も早急に対応できる遠隔監視システムの導入は、太陽光発電の長期運用には欠かせません。
遠隔監視システムはたくさんの会社から出ていますが、データの精度がよく操作が簡易でデータが見やすいものがオススメ。
スマホでも確認でき、メンテナンス会社とも情報共有ができるなど、非常時の対応がスムーズにできるかもポイントのひとつでしょう。