2023.12.05

雪国の太陽光発電物件は買い?雪によるリスクや設置のポイント

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こんにちは。太陽光発電投資をサポートするアースコムの堀口です。

 

雪国の太陽光物件を購入を検討されている方のお悩みで多いのが「雪が降っても発電できる?」「雪対策はどうすればいいのか?」といったものです。

雪が積もっている間は発電できませんが、年間を通して発電量を見てみると、雪が多い地域でも全国的に比べて著しく発電量が低いわけではありません。

 

雪が多い福島の太陽光発電投資物件を多く抱える弊社アースコムが、積雪が多い地域でも発電ができる理由や、雪国ならではのリスク、雪対策のポイントなどをご説明します!

ソーラーパネルと雪

 

 

雪国の太陽光発電物件は買い?雪国でも大丈夫な理由

太陽光パネルに雪が積もってしまうと発電はできません。

ただし、少しでも日光が当たっている部分があれば発電は可能です。

 

雪国の太陽光物件では、全国的に見て発電量が著しく低いというわけではないのが実際のところです。

夏も冷涼な長野県は日本でも10位に入る雪の多い県ですが、実は発電量は全国でもトップクラスなんです。

理由としては、夏の日射量が十分あること、夏に気温が上がり過ぎないことが挙げられます。

 

太陽光パネルの適正温度は25度と言われており、これより1度高くなるごとに約0.4%の熱損失が生じます。

雪国など涼しい気候の地域では、太陽光パネルが熱くなり過ぎないので、効率の良い発電を行うことができるメリットがあります。

 

また、雪が多い北海道や北陸、東北地方などの北日本は台風による被害が少ない地域です。

そのため台風による強風にあおられてパネルが飛散したり、飛んできた石や枝でパネルが傷ついたりするリスクも低いといえます。

パネルが故障・破損してしまうと、場合によっては多額の費用がかかってしまうため、台風のリスクが低いのは雪国ならではのメリットでしょう。

 

そうは言っても「雪国で太陽光発電はやはり心配」「雪の対策がわからない」という方もいらっしゃるでしょう。

実は、パネルの上に積もった雪は自然と滑り落ちるので問題ありません!

パネルはガラス製なので、住宅用の屋根などに比べて滑りやすく、雪も落ちやすくなっています。

 

雪の重さにパネルが耐えきれるかという心配もありますが、雪国では雪が降ることがわかっているので、あらかじめ設置の際に降雪を想定して頑丈に施工しますので安心です。

 

太陽光発電の雪によるリスクも知っておこう

雪国でも問題なく太陽光発電ができることがわかりましたが、雪によるリスクも少なからずあります。

対策を取るためにも、リスクについて知っておきましょう。

 

降雪時の発電量の低下

短時間の降雪であれば発電にさほど影響は及ぼしませんが、パネル全体を覆ってしまうほどの降雪では発電ができません。

年間トータルの発電量は、雪国以外の地域と比べても低すぎることはありませんが、降雪が多い時期には発電量が落ちるというリスクはあります。

 

落雪によるトラブル

パネルの上に積もった雪は滑りやすいため、何か特別なことをしなくても自然と雪が落ちてくれるというメリットがありますが、裏を返せば通常よりも早いスピードで雪が落下する可能性があるということです。

 

近隣に住居がある場合は、滑り落ちた雪が物や車に当たって損害を与えたり、人に当たってけがをさせたりする恐れがあります。

そのため、落雪対策をしっかり行う必要があります。

 

 

雪国での太陽光発電のポイントは?

屋根のソーラーパネルと雪

雪国での太陽光発電ではリスクもありますが、降雪が多い期間以外の発電で十分カバーは可能です。

雪が多い時期に気をつけたい太陽光発電のポイントを解説します。

 

落雪防止の対策は万全に

太陽光発電を安全に行うために、落雪防止に気をつけましょう。

特に周辺に住宅があったり人の往来が頻繁にあったりする場合は、落雪対策は万全に。

 

雪国の住宅屋根の代表的な落雪対策としては雪止めを設置する方法がありますが、屋根いっぱいにパネルを載せてしまうと、雪止めの効果が発揮できない可能性があります。

 

パネルの枚数や配置に気をつけるほか、軒に金網を付けるなどの対策もあわせて行うと、より落雪防止効果が高まります。

 

野立ての場合は架台の高さにも注意

野立ての太陽光発電の場合、パネルから滑り落ちた雪は地面に落ちますが、架台の高さが低いとあっという間に地面に雪が積もってしまいます。

積雪量が多いと、せっかく落ちた雪も再びパネルに覆いかぶさってしまい、発電を妨げてしまう結果に。

雪国であれば、架台の高さは最低でも地面よりも100cm以上にし、高ければ高いほど良いです。

 

パネルの架台の高さを決めるポイントについては「太陽光発電の架台の高さは?高くするメリットや注意点も解説」もご覧くださいね。

 

パワーコンディショナーも雪に埋もれると故障の原因となりますので、こちらも地面よりも100cmは離して設置しましょう。

パネルを複数枚並べて設置する場合は、除雪作業がしやすいよう、パネルとパネルの間隔を150cmほど空けるといった対策も必要です。

 

雪対策がしてあるパネルを選ぶ

ソーラーフロンティアの「CISパネル」は、パネルに雪が載っている状態でも、影の影響を受けにくい特性があります。

パネルの一部に雪が残ってしまった場合でも、他のパネルに比べて出力低下が低いため、このような雪に強いパネルを選ぶと雪の影響を抑えることができます。

 

他に、雪が多いカナダ発のカナディアンソーラーも積雪耐性が高いパネルとして有名です。

 

 

太陽光発電は雪国でもOK!発電量は通年で考えよう

太陽光発電のパネルに雪が多く積もってしまうと発電ができず、除雪には費用がかかるため、雪が自然と落ちるのを待つ他ありません。

 

「だったら、雪国では太陽光発電はできないのでは?」と思われるかもしれませんが、雪国ならではのメリットで発電量は夏場にリカバリー可能です。

さらに、パネルはガラス製なので滑りやすく雪も落ちやすくなっており、降雪を想定して頑丈に施工した雪国ならではのパネルもあります。

 

積雪のリスクへの対策は欠かせませんが、年間を通じて考えると、雪国でも全国トップレベルの発電量を誇るケースも。

台風災害を受けにくいといったメリットもあるので、雪国だからといって太陽光発電を諦めるのは損ですよ!

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この記事を書いた人

堀口優人 マーケティング部

広報担当として、太陽光発電所の物件情報、節税や償却などの専門知識を発信。より良いサービスを提供できるよう市場調査にも注力している。

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