2022.02.20

ソーラーシェアリングのメンテナンス方法は?費用面や傾向もチェック

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こんにちは。太陽光発電投資をサポートするアースコムの石井です。

 

メンテナンスフリーとも言われる太陽光発電ですが、汚れたパネルでは発電量が落ちるため、定期的なメンテナンスは欠かせません。

 

今回は、ソーラーシェアリングのメンテナンス方法や費用について解説します。

ソーラーパネル メンテナンス

 

 

ソーラーシェアリングのメンテナンス方法とは?最近の傾向もチェック

ソーラーシェアリングのメンテナンス方法には、「パネルの目視点検やパワーコンディショナー」「架台の破損や腐食」「架台のボルトのゆるみ」「配電盤に異常はないか」「配線ケーブルの破損や腐食・断線の有無」といったチェック項目があります。

 

ソーラーシェアリングと野立ての太陽光発電所は発電設備自体は同じものなので、メンテナンスでチェックする項目にも違いはありません。

 

ただし、ソーラーシェアリングでは架台の高さが地上から2m以上と定められており、多くの発電所では農作業のしやすさや遮光率を考え、3~4mの高さに設置されています。

そのため、脚立を使うなど「高所作業」が必要です。

 

パネルの目視点検も難しいため、ドローンを利用することもあります。

赤外線カメラ搭載のドローンを使えば、目視点検では発見できない局所的に高温になるホットスポットも見つけることができます。

 

ソーラーシェアリングのメンテナンスはコミュニケーションも重要

ソーラーシェアリングは発電設備下部で農業を行っているため、メンテナンスは農地も含めた計画が必要です。

 

メンテナンス時期に農閑期を選んだり、営農時期であれば農作業の邪魔にならないようにしたりといった配慮も必要になります。

 

いくら農閑期で畑に作物が無い状態であっても、どかどかと土を踏むなどといった農地に対する心無い行動は営農者にとって辛いものです。

 

メンテナンス業者は農業のプロではないため、営農者との感覚のズレが生じることも考えられます。

気持ちよくメンテナンスを受けるために、メンテナンス業者には作業時に足を踏み入れてよいエリアや、やってほしくないことなどを事前にしっかりと伝えるようにしましょう。

 

ソーラーシェアリングのオーダーメイドメンテナンスサービスもある

近年、ソーラーシェアリングに興味があるものの、営農方法や販路、メンテナンス、事業計画などに分からないために踏みとどまっている方のために、事業(営農)開始からメンテナンスまですべてをサポートする「オーダーメイドメンテナンスサービス」を始めている事業者もいます。

 

ソーラーシェアリングは必ずしも農家だけが参入できるというわけではなく、協力してくれる営農者を探しつつ事業者として設備を設置し、共同経営するという方法もあります。

 

オーダーメイドメンテナンスでは、その場合の事業者と営農者(営農希望者)や投資家とのマッチングを行ってくれたり、資金の調達サポート、事業支援、事業運営、メンテナンスなど、始めから終わりまでしっかりとサポートしてくれます。

 

 

ソーラーシェアリングのメンテナンス費用はどのくらいかかる?

ソーラーシェアリングの年間のメンテナンス費用は、設置費用の0.3~0.7%と言われています。

設置費用が3,000万円の場合、メンテナンス費用は9~21万円となります。

高所作業が基本となるため、野立ての太陽光発電のメンテナンスに比べると割高です。

 

太陽光発電では、メンテナンス費用とは別に設備の交換費用も準備が必要です。

パワーコンディショナーは寿命が約10~15年で、20~30万円かかります。

 

計測装置や売電メーターは10年に1度検定が行われ、正しく動作するかの確認をします。

 

この際、交換が必要になれば、電力会社以外が所有している計器の場合は費用が発生し、デジタルのメーターは約10万円、アナログのメーターは約1万円がかかります。

 

 

ソーラーシェアリングのメンテナンスは野立てと同じではいけない

ソーラーシェアリングと野立ての太陽光発電所は「設置する高さ」に違いがありますが、発電設備自体は同じものなので、メンテナンスも同じことを行います。

 

ただし、高所作業になるため、パネルの目視点検などは難しいです。

 

代わりに赤外線カメラを搭載したドローンによるチェックをすることもあり、目視では確認できないホットスポットの発見に役立ちます。

 

また、ソーラーシェアリングは農地で行っているため、営農者とメンテナンス業者のコミュニケーションも大切です。

近年ではメンテナンスだけでなく、事業開始からサポートをしてくれるオーダーメイドメンテナンスを行っている業者もあるため、検討してみましょう。

 

ソーラーシェアリングのメンテナンス費用は、年間で設置費用の0.3~0.7%と言われています。

 

高所作業になるため野立ての太陽光発電所よりも割高です。

その他、野立ての太陽光発電所と同じように、交換などで費用が別途かかるものもありますので、資金計画にしっかりと組み込んでおきましょう。

 

アースコムでは福島の耕作放棄地を利用し、ソーラーシェアリングで太陽光発電投資を行った事例もあります。

日本の農業を担う新たな取り組みとしてメディアでもご紹介いただきました。

 

太陽光発電投資や環境事業投資にご興味がある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

石井錬 マーケティング部

メルマガの配信など広告担当の役割をしつつ、シミュレーションなど営業ツールの作成を担当している。

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