2023.04.03

事業投資と金融投資の違いとは?融資や出資の違いも確認

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こんにちは。太陽光発電投資をサポートするアースコムの堀口です。

 

企業が自社の規模拡大を目指す際に、新規事業を立ち上げたり、他社を買収したりする場合がありますが、このような投資を事業投資と言います。

 

それに対して、金融投資とは、株式や債券を保有したり売買することで利益を得るものです。

 

今回は、この事業投資と金融投資について、その内容や違いについて紹介します。

 

 

事業投資と金融投資

事業投資と金融投資は、投資先や投資の目的がそれぞれ異なる投資です。

 

事業投資と金融投資の違いを確認する前に、それぞれの投資方法を見ていきましょう。

 

事業投資とは?

事業投資とは、事業への投資を行うことによって利益を上げたり、自社の規模を拡大したりする投資方法ですが、その定義は明確ではありません。

 

一般的に、何かしらの事業に投資して利益を上げることを事業投資と考えると良いでしょう。

 

事業投資の目的は?

事業投資の目的としては、次の3点があげられます。

  • キャピタルゲインを得ること
  • インカムゲインを得ること
  • 既存事業とのシナジー効果を得ること

 

それぞれ紹介していきます。

 

キャピタルゲインを得ること

キャピタルゲインとは、投資先の資産が投資したときよりも売却時に増えた場合の、差額の利益のことをいいます。

 

投資先の事業が購入時には1億円だったものが、売却時には1億2,000万円になっていれば、2,000万円の売却益が得られます。

(※実際には、税金がかかるため売却益の金額は異なります)

 

この利益がキャピタルゲインです。

 

逆に、売却時に価値が8,000万円まで下がってしまった場合は、2,000万円の損失となり、こちらはキャピタルロスといいます。

 

インカムゲインを得ること

インカムゲインとは、売却益ではなく、資産を持っている間に継続的に得られる利益のことをいいます。

 

不動産投資における家賃収入などをイメージすると理解しやすいでしょう。

 

事業投資では、買収する際に取得した株式に対する配当などもインカムゲインの一つです。

 

既存事業とのシナジー効果を得ること

事業投資から得られる利益の一つとして、新規事業の立ち上げがもたらす既存事業とのシナジー効果があげられます。

 

新規事業で、既存事業の販路が広がる場合や、新規事業の効果で既存事業のイメージ向上につながる場合なども利益の一つといえるでしょう。

 

事業投資については、こちらのコラムで詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

事業投資とは?目的の種類や投資方法を詳しくご紹介

 

金融投資とは

金融投資とは、主に企業が発行する株式や債券を保有または売買することによって利益を得る投資のことを指します。

 

利益には、売却益の他に配当金や利息、分配金なども含まれます。

 

金融投資の対象は?

金融投資の主な対象としては以下の3点があげられます。

  • 株式投資
  • 債券投資
  • 投資信託

 

株式投資

株式投資とは、主に東証プライムなどに上場している企業が発行する株式を売買することにより利益を得る投資方法です。

 

売買により値上がり益を得られるキャピタルゲインと、株式の保有によって得られる配当金などのインカムゲインの両方を得ることができます。

 

債券投資

債券投資は、国や自治体、企業がなどが、資金を調達することを目的に発行する債券を買うことによる投資です。

 

債券は株式と違い、あらかじめ償還日(返済する日)と利息が決まっており、期日になれば全額返還されます。

 

債券を保持している間は、利払日に利息を得ることができます。

 

債券投資は買うというより、発行している国や企業にお金を貸すといった意味合いの投資となります。

 

債券は満期になれば償還されるため、株式投資に対してリスクの低い投資方法といえるでしょう。

 

投資信託

投資信託はファンドとも呼ばれ、投資家から集めたお金を大きな資金として、運用の専門家が、株式や債券、不動産などの投資商品に分配投資し、得られた運用益の中から、出資者である投資家に分配金を出す投資方法です。

 

それぞれの投資信託は運用の専門家が、運用方針に基づき投資対象を決定し運用していきます。

 

運用成績は、市場環境によって変動するため、損失が発生することもあります。

 

また、専門家に運用してもらう手数料として信託報酬がかかります。

信託報酬はファンドによって異なり、運用している間はずっとかかる費用になるため、投資信託を購入する場合は信託報酬についても確認が必要です。

 

 

事業投資と金融投資の違いは?

事業投資と金融投資それぞれの特徴について紹介していきましたが、それぞれの違いはどのような部分でしょうか?

 

事業投資と金融投資のそれぞれの異なる部分について解説していきます。

 

投資の対象が異なる

事業投資は、新規事業の立ち上げやM&Aなど主に事業に対して行う投資です。

 

株式に対して投資を行うこともありますが、この場合は投資先の企業に対して経営権を得ることなどを目的にしており、株式の利益よりも投資先の事業に対する投資となります。

 

事業投資で企業の買収などとなるとより大きな規模の投資額が必要となるのに対して、金融投資で株式の取得については、比較的少額からでも対応することが可能です。

 

投資の目的が違う

事業投資も金融投資も、キャピタルゲインやインカムゲインを得ることを目的にしていますが、その他、事業投資の場合は、事業に投資することによるシナジー効果を得る投資が含まれます。

 

事業投資については、投資先事業からの配当金などのインカムゲインを中心に利益を得ながら、最終的に事業の売却などで大きなキャピタルゲインを得ることができます。

 

さらに、既存事業とのシナジー効果で既存事業についても利益をもたらす投資となります。

 

金融投資は、大きく利益を出すことを目的にしているのであれば株式の売買によるキャピタルゲインが中心となります。

持っている株によっては配当金というインカムゲインも得られる投資方法です。

 

 

投資と融資、出資との違いも確認!

投資とは、将来が期待できる企業などに資金を提供することで、最終的に利益を得ることを指しますが、この資金の提供方法には、融資や出資が含まれます。

 

投資と融資、出資の違いも確認しておきましょう。

 

投資とは?

将来の成長が見込まれる企業などに対しさまざまな方法で資金を提供することで、将来的にはリターンとしての利益を得ることを目的とした方法です。

 

「融資」や「出資」については投資の一部に含まれます。

 

融資と出資の違いは?

それでは、投資に含まれる、融資と出資の違いはどこにあるのでしょうか?

 

大きな違いは、融資や出資を受ける側からみた場合、融資については借入金のことを指しますので返済の義務が生じますが、出資については返さなくても良いお金となることです。

 

融資の場合、返済の義務は生じるものの、計画通りに返済していれば経営に介入される心配はなく、急激に業績が向上しても当初の契約内容に沿って元本と利息を返済するだけです。

 

それに対して、出資の場合は出資の見返りとして株式を付与する場合があり、出資額が企業の出資額よりも大きくなると経営権を握られてしまうこともあります。

 

また、業績に応じて配当として出資者に支払う金額が増加する場合があります。

 

 

事業投資と金融投資の違いを理解し、適切な投資を!

事業投資は、新規事業の立ち上げや他社の買収など事業に対して投資をすることで、利益を得ることや、既存事業とのシナジー効果を得ることを目的とした投資方法です。

 

それに対して、金融投資は、株式や債券などを通じて企業に資金を提供して値上がり益や配当金を得る投資方法です。

 

この2種類の投資方法は、どちらも値上げ利益のキャピタルゲインや配当金などのインカムゲインを得ることを目的としていますが、事業投資の場合、さらに加えて既存事業とのシナジー(相乗)効果を生むことも目的としています。

 

投資の規模や投資に使える金額などによっても、適切な投資法は異なります。

 

事業投資と金融投資の違いを理解した上で投資対象を選択していきましょう。

 

アースコムでは、環境や社会に優しく、事業としても収益を上げていく、太陽光発電投資・環境事業投資をサポートしています。

ぜひお気軽にご相談ください!

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この記事を書いた人

堀口優人 マーケティング部

広報担当として、太陽光発電所の物件情報、節税や償却などの専門知識を発信。より良いサービスを提供できるよう市場調査にも注力している。

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