2023.02.05

事業投資のベンチャーキャピタルとは?目的や仕組みなど詳しく解説

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こんにちは。太陽光発電投資をサポートするアースコムの堀口です。

 

事業投資の1つの方法として「ベンチャーキャピタル」があります。

 

ベンチャーキャピタルとは、主に、ベンチャー企業やスタートアップ企業に投資する投資会社のことを指しますが、その投資方法や種類はどのようなものがあるのでしょうか?

 

今回は、ベンチャーキャピタルの仕組みや目的、ベンチャーキャピタルからの投資を受けるメリット・デメリットについても紹介していきます。

スタートアップ

 

 

事業投資のベンチャーキャピタルとは?

事業に投資してキャピタルゲインやインカムゲインを獲得することを目指す事業投資にはいくつかの投資方法があります。

 

事業投資を行うプレイヤーには、総合商社や投資銀行、事業会社などがありますが、その中の1つにベンチャーキャピタルがあります。

ベンチャーキャピタルとは、ベンチャー企業やスタートアップ企業など起業して間もない、未上場企業を中心に投資を行う投資会社のことをいいます。

 

ベンチャーキャピタルの目的と仕組みは?

ベンチャーキャピタルは、企業に対して投資を行う引き換えに株式を取得し、投資先の企業が十分に成長したタイミング(株式公開・M&Aなど)で株式を売却することでキャピタルゲインを得ることを目的としています。

 

投資に必要な資金は、金融機関、事業会社、機関投資家などの投資家や投資ファンドから調達します。

 

ここで「銀行や投資ファンドと何が違うの?」と疑問に思うこともあると思います。

 

投資ファンドは主に成熟した起業に投資するのに対し、ベンチャーキャピタルは創業間もないベンチャー企業を中心に投資するといった違いがあります。

 

また、ベンチャーキャピタルの場合、銀行の「融資」と違い「出資」する形となるため、企業が資金を返済する必要はありません。

そのため、投資先の企業が成長できずに、事業に失敗した場合資金回収できないリスクもあります。

 

キャピタルゲインやインカムゲインについては、こちらのコラムで詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

キャピタルゲイン・インカムゲインとは?違いや選び方を徹底解説!

 

 

ベンチャーキャピタルでの資金の投資方法

握手

それでは、実際にベンチャーキャピタルが投資を行う際の資金と投資方法について確認していきましょう。

 

ベンチャーキャピタルは、金融機関など出資者から調達しますが、その調達した資金の投資方法については、以下の2つの方法があります。

  • 自己資金での投資
  • ファンドを組織しての投資

 

それぞれについて説明していきます。

 

自己資金での投資

ベンチャーキャピタルが自己の資金を投資に使用する方法です。

自己資本投資は本体投資とも呼ばれることもあります。

 

ベンチャーキャピタルの自己資金から投資を行うことから、投資回収時期が明確にされていないことが特徴です。

また、ベンチャーキャピタルが、比較的自由に投資の意思決定をすることができます。

 

ファンドを組織しての投資

ベンチャーキャピタルが、無限責任組合員となって、事業投資有限責任組合(ファンド)を作り投資を行う方法です。

ベンチャーキャピタルは、有限責任組合員から出資を受け未上場企業に投資を行います。

 

自己資本での投資と異なり、ファンドを組織した投資は、出資者との組合契約を結びます。

組合契約には、契約期間が定められるため、その間に資金を回収することを出資者から求められます。

 

 

ベンチャーキャピタルの種類は?

ベンチャーキャピタル

ベンチャーキャピタルには、さまざまな系列の投資機関が存在します。

目的や特徴によって以下のように分類されます。

 

政府系ベンチャーキャピタル

政府系ベンチャーキャピタルとは、政府や公的機関によって運営されています。

日本企業のグローバル化の推進などを目的に、技術力の高い未上場企業に対して投資を行います。

 

金融機関系ベンチャーキャピタル

金融機関系ベンチャーキャピタルは、銀行や証券会社、保険会社の傘下にあるものをいいます。

日本のベンチャーキャピタルは金融系の関連会社が運営している場合が多いです。

 

事業会社系ベンチャーキャピタル

事業会社系ベンチャーキャピタルとは、出資を本業としていない通常の事業会社の傘下にあるものをいいます。

 

そのほかには、大学系など大学の研究開発関連の企業に投資するベンチャーキャピタルや、海外資本のベンチャーキャピタルも存在します。

 

海外資本のベンチャーキャピタルは、国内のベンチャーキャピタルに対して資本が非常に大きいことが特徴です。

 

 

ベンチャーキャピタルから投資を受けるメリット・デメリット

ベンチャーキャピタル

ベンチャーキャピタルから投資を受ける場合、企業側にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?

 

それぞれ確認していきましょう。

 

ベンチャーキャピタルから投資を受けるメリット

ベンチャーキャピタルから投資を受けるメリットには以下のようなものがあります。

  • 設立から間もない企業でも資金調達できる
  • 経営ノウハウを提供してもらえる
  • 追加資金を受けられる可能性が上がる

 

ベンチャーキャピタルにとって、資金調達が非常に大きな課題です。

ベンチャーキャピタルに出資してもらうことによって、資金調達の課題がクリアできます。

 

さらにベンチャーキャピタルは、さまざまなノウハウを持った人材が在籍しているケースも多く、経営ノウハウを提供してもらえたり、経営に参加してもらえたりするなどのメリットもあります。

 

ベンチャーキャピタルから投資を受けるデメリット

ベンチャーキャピタルから投資を受けるデメリットには以下のようなものがあります。

  • 経営の自由度が下がる
  • 経営がうまく行かないと株式買取を迫られる
  • 期限を決められる

 

ベンチャーキャピタルは出資者なので、当然経営に対して干渉してきます。

提案を受け入れる必要があるため、経営の自由度は下がるといえます。

 

また、ベンチャーキャピタルは、出資者との回収期間の契約を結んでいるため、期間内に上場やM&Aなどの出口を求められることになります。

 

ベンチャーキャピタルが将来性が無いと判断すれば、早めに資金を回収されるリスクもあります。

 

 

ベンチャーキャピタルの仕組みを理解した上で事業投資を検討しよう

ベンチャーキャピタルはさまざまある事業投資の中の1つの投資方法で、目的や投資先にあわせたベンチャーキャピタルがあります。

 

ベンチャーキャピタルでは、ベンチャー企業やスタートアップ企業に投資することで、その後の上場やM&Aなどで大きく成長した時点で回収するため、多くのキャピタルゲインを得ることが期待できます。

 

その分、投資が回収できないリスクも高い投資方法となりますので注意が必要です。

 

メリットにマッチすれば事業が大きく飛躍する可能性がありますが、出資者が入ることで経営方針に制限が加えられてしまうリスクもあります。

ベンチャーキャピタルから投資を受けることを検討する場合は、メリット・デメリットも十分に確認しましょう。

 

アースコムでは、太陽光発電投資・環境事業投資をサポートしています。

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この記事を書いた人

堀口優人マーケティング部

広報担当として、太陽光発電所の物件情報、節税や償却などの専門知識を発信。より良いサービスを提供できるよう市場調査にも注力 している。

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