2022.12.05
キャピタルゲイン・インカムゲインとは?違いや選び方を徹底解説!
こんにちは。太陽光発電投資をサポートするアースコムの堀口です。
投資や資産運用する際に良く聞かれる言葉として「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」があります。
両者とも資産運用で得られる利益のことを表しますが、それぞれの違いは何なのでしょうか?
それぞれの違いやメリット・デメリットを理解した上で投資をすることで、期待した利益が得られたり、リスクをコントロールすることができます。
今回は、キャピタルゲインとインカムゲインの違いや、投資に合わせた選び方についてご紹介していきましょう。
目次
キャピタルゲイン・インカムゲインとは?2つを徹底比較
「キャピタルゲイン」「インカムゲイン」は、ともに投資で利益を得る方法です。
その違いについて詳しく解説していきます。
キャピタルゲインとは?
「キャピタルゲイン(Capital Gain)」とは、資産の売却によって得られる利益です。
株式投資であれば保有している株式の譲渡益、不動産投資であれば土地や建物などの売却益を指します。
株式の場合でいえば、株価が安いときに購入して値上がりした時点で売却し、その差額による利益がキャピタルゲインです。
逆に買ったときよりも売却したときのほうが値下がりした場合は、利益がマイナスになり、これを「キャピタルロス(Capital Loss)」といいます。
インカムゲインとは?
「インカムゲイン(Income Gain)」は、資産を保有することで定期的に得られる利益です。
インカムゲインに該当する取引は、株式投資における配当金や不動産投資の家賃収入、銀行預金や利付債券の受取利息、投資信託の収益分配金などが当てはまります。
キャピタルゲインとインカムゲインの違いは?
キャピタルゲインとインカムゲインの違いとして、主に次の3点が挙げられます。
- 資産の保有期間
- リスクの大きさ
- 損失の発生
資産の保有期間
キャピタルゲインは、資産の売却による利益となりますので、保有期間は短い傾向にあります。
例えば、当日買って当日売るデイトレードなどでは即時に売却がされます。
これに対して、インカムゲインは保有期間中の利益を求める投資のため、保有期間は長いのが一般的です。
リスクの大きさ
キャピタルゲインについては、値動きが激しいものについて売買を行い利益を獲得する取り引きですので、ハイリスク・ハイリターンとなるものが多くなります。
インカムゲインの場合は、長期保有で利益を出すことを目指す投資ですので、ローリスクな投資といえます。
損失の発生
キャピタルゲインを目指す投資の場合は、想定に反して価格が下がったり損切りをしたりして、損失が発生することがあります。
インカムゲインについては、基本的に損失が発生することがありません。
キャピタルゲイン・インカムゲインのメリット・デメリット
異なる投資方法のキャピタルゲインとインカムゲインですが、それぞれのメリット・デメリットについても比較してみましょう。
キャピタルゲインのメリット・デメリット
キャピタルゲインのメリットは、短期間で高いリターンが得られることです。
株式投資であれば、1年で価格が数倍になる銘柄もあり、そのような銘柄に投資できれば大きく資産を増やせます。
反面、デメリットとしては、株価の暴落などで資産が大きく目減りする場合があることが挙げられます。
インカムゲインのメリット・デメリット
インカムゲインのメリットは、ローリスクで安定した利益を得られる点が1番でしょう。
例えば定期預金であれば、ノーリスクで利益を得ることが可能です。
逆にデメリットは利回りが低いこと。
定期預金でいえば、現在利回りが非常に低い状況ですし、株式の配当金を見ても現在東証一部上場企業の平均利回りは2%前後となっています。
キャピタルゲイン・インカムゲインのどちらを選ぶべき?
それでは投資手法として、キャピタルゲイン・インカムゲインのどちらを選択すれば良いのでしょうか。
これは、どちらが正解というものはなく、それぞれの生活スタイルや現在の資産状況、年齢などを合わせて、それぞれが自分に合った投資スタイルを選択するしかありません。
例えば年齢が高く、ある程度の資産があれば、キャピタルゲインを狙ってリスクをとる投資をするよりも、配当などのインカムゲインで十分な利益を得られます。
また、両立ができる投資方法ですので、半分はキャピタルゲインを狙って、残りの半分はインカムゲインで安定的な利益を得るといった投資方法も可能です。
キャピタルゲインは収益性、インカムゲインは安定性に特化した投資方法ですので、それぞれバランス良く組み合わせるのが良いでしょう。
投資の種類ごとにキャピタルゲイン・インカムゲインの例もご紹介
投資する対象によっても、キャピタルゲインを目指すのが良いか、インカムゲインで安定的な収入を得るのが良いかが変わってきます。
投資の種類ごとに、どのようなキャピタルゲイン・インカムゲインがあるかもご紹介していきましょう。
株式投資
株式投資では、株の値上がり益を狙うキャピタルゲインと、配当などのインカムゲインの両方が獲得できます。
キャピタルゲイン狙いの投資であっても、一定期間保有すれば配当金を得ることも可能です。
投資信託
多くの投資家から資金を集め、専門家が運用を行う金融商品である投資信託は、基本的には運用益を投資家に分配するインカムゲイン型の投資です。
また、長期に運用していく中で運用先の投資対象の価格が上がった際に売却すれば、キャピタルゲインを獲得することもできます。
ただし株価の暴落などで資産価値が大きく目減りした場合、売却するタイミングによってはキャピタルロスも発生するので注意が必要です。
預金
預金については、普通預金でも定期預金でも価格の変動はなく、利息収入のみとなるためインカムゲインとなります。
不動産投資
土地や建物などの不動産を売買したり、賃貸したりすることで収益を得る資産運用です。
土地やマンションなどの対象が大きく値上がりした場合、売却によってキャピタルゲインが得られます。
また、土地や建物を賃貸すれば家賃収入が得られますので、これはインカムゲインとなります。
長期の賃貸契約を結ぶことができれば、安定的なインカムゲインが得られるでしょう。
ソーシャルレンディング
「ソーシャルレイティング」とは、お金を借りたい企業や団体と、お金を貸して運用したい投資家を結びつけるサービスです。
ソーシャルレンディングは「融資型クラウドファンディング」とも呼ばれ、融資先を選んで少額から投資できるため人気があります。
ただし貸し倒れのリスクがあるため、投資先のファンド選びは慎重に行う必要があるでしょう。
ソーシャルレイティングは、投資先から一定の利回りで配当が出るインカムゲイン型の投資方法です。
「事業投資とは?目的の種類や投資方法を詳しくご紹介」では、投資方法の1つとして事業投資の解説もしています。
こちらもあわせてご覧ください。
キャピタルゲイン・インカムゲインは投資に合わせて使い分けを
「キャピタルゲイン」「インカムゲイン」ともにメリット・デメリットがあり、自分の目指す投資スタイルや資産状況によって使い分けが必要です。
より多くのリターンを求めるならキャピタルゲインを中心にして投資を行い、安定して継続したリターンを求めるならインカムゲインの比率を高めると良いでしょう。
また、株式や不動産など投資対象によっても、キャピタルゲイン・インカムゲインのどちらの比率を上げるかでリターンが大きく変わってきます。
どちらの比率を高めるかしっかり戦略を立て、自分にあった投資を行っていきましょう。
アースコムでは、安定したインカムゲインを目指す、太陽光発電投資・環境事業投資をサポートしています。
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