2022.09.07

ESG投資は個人でも可能?メリット・デメリットや注意点なども知ろう

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こんにちは。太陽光発電投資をサポートするアースコムの石井です。

 

近年、世界的に注目を集めているESG投資。

日本では年金を運用しているGPIFもESG投資をしていることもあり、新たな投資先として考える機関投資家も多いでしょう。

 

ただ、ESG投資が身近になってきたとはいえ、個人投資家でもESG投資ができるのかわからないという方もいらっしゃるでしょう。

 

そこで今回は、個人投資家のESG投資について解説。

個人投資家でもESG投資ができるのかや、ESG投資が注目されている理由、投資法、メリット・デメリットなどについて説明します。

 

市場データチャート分析

 

ESG投資は個人でも始められる?選ぶポイントとは

まずは、そもそもESG投資とはどのような投資なのかについて、簡単に触れておきましょう。

 

ESG投資は、環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)の3つの観点を重視する企業に投資を行う方法のことです。

ESG投資では、これら3つのいわゆる「非財務情報」も重視しますが、株価上昇や投資リターンなどの「財務情報」も同様に重視します。

 

ESG投資が注目されている背景は?

国連がSDGsを提唱するなど、環境や社会の課題解決が重要な行動指針となっており、ESG投資はそれらの問題解決の一助となると考えられています。

 

このようなことから、環境や社会をないがしろにする企業は持続可能な発展をすることはできないとも予測されているのです。

 

世界では、GAFAM(Google、Apple、Facebook ※現:Meta、Amazon、Microsoftの5社)も積極的にESGの視点を取り入れた経営を行い、ESG投資基準から見ても優秀な企業となっています。

 

ESG投資においては世界より遅れをとっているといわれている日本ですが、年金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)がESG投資に参入したことがきっかけで、日本でもESG投資が注目されるようになりました。

 

ESG投資は個人投資家でも始められる?投資先は?

ESG投資は個人投資家でも始められるのかということですが、結論は「できる」です。

 

投資先としては、個別株投資、債券(日本国債、外国債、サステナブル債、グリーンボンド)、投資信託、ETFなどがあります。

 

選び方は個人の投資スタイルにもよりますが、個別株投資は銘柄選定に深い専門知識を必要とするため、初心者には向きません。

 

投資信託やETFはESGのテーマに合わせて、プロのファンドマネージャーが選んだ複数の投資商品のセットに投資ができるので、リスク分散にもなります。

 

債券は基本的に元本は保証されますが、新興国などは債務不履行により、元本を失う可能性も。

リターンも小さい傾向にあるので、債券を購入される場合は発行元の情報をよく精査する必要があります。

 

債券については「グリーンボンドとは?わかりやすくメリットやデメリットも解説」でも詳しく解説しておりますので、ぜひあわせてご覧ください。

 

ESG投資はどんな人におすすめ?

ESG投資は若い世代におすすめの投資です。

理由は、長期的なリターンが期待できる投資手法だから。

今後も伸びていく分野だと考えられるため、老後の資産形成にも向いています。

 

また、Z世代は環境や社会のあり方・課題に敏感です。

ESG投資ではそれらのテーマに沿って投資ができる点で、若い世代にはより向いている投資法だといえるでしょう。

 

 

ESG投資のメリット・デメリットや個人で始める注意点

手で植物を植える

ESG投資にはメリット・デメリットがあります。

メリット・デメリットとともに、個人投資家が投資を行う際の注意点についても解説します。

 

ESG投資のメリット・デメリット

ESG投資のメリットには以下のようなものがあります。

  • 時代の流れに合わせた投資ができる
  • ガバナンスが安定している企業が多い
  • 環境問題・社会問題解決に貢献できる

 

それぞれ、簡単に説明します。

 

メリット:時代の流れに合わせた投資ができる

ESG投資では、ESGに力を入れている企業が評価されます。

時代に合わせた課題解決が図られ、将来的に得られるリターンも大きくなると考えられます。

 

メリット:ガバナンスが安定している企業が多い

ESGの柱の1つであるガバナンス。

 

ガバナンスとは、企業において「企業の運営を健全に行ううえで、必要な管理体制の構築や企業の内部を統治すること」を意味しています。

日本では企業の不祥事などが問題になってきた2000年ごろから注目されるようになってきた言葉です。

 

ESG投資ではガバナンスがしっかりしている企業が対象となるため、企業の不祥事による投資損失のリスクを少なくすることができます。

 

メリット:環境問題・社会問題解決に貢献できる

ESG投資ではESGに力を入れている企業に投資ができます。

資金が増えることで、企業はさらに問題解決に向けた取り組みができるようになります。

 

企業を応援することで、環境問題・社会問題に間接的に貢献できるのがESG投資です。

続いて、デメリットについて見ていきましょう。

 

ESG投資のデメリットには、以下のようなものがあります。

  • 短期的に大きなリターンは期待できない
  • 比較的新しい投資なのでデータが少ない
  • 投資対象の選定が難しい

それぞれ、説明します。

 

デメリット:短期的に大きなリターンは期待できない

ESG投資における環境問題・社会問題の解決には長期的なスパンが必要です。

 

また、ガバナンスの安定という視点から、組織や財務基盤がすでに固まっている優良企業が多く、株価も安定して推移する傾向にあります。

そのため、ESG投資は短期間で大きなリターンを得るようなスタイルには向いていません。

 

デメリット:比較的新しい投資なのでデータが少ない

ESG投資は比較的新しい投資手法で、長期的に見たデータがありません。

そのため、今後の成長性などから「損はしにくいと推測はできるものの、大きく儲けるのは難しいのではないか」ともいわれています。

 

市場平均よりも大きく儲けられるのかどうかは、まだ研究段階中であるといえるでしょう。

 

デメリット:投資対象の選定が難しい

ESG投資では、数値で表すのが難しい「非財務情報」も重視します。

 

しかし、数値に表せないからこそ、選定が難しいということです。

特に個別株投資を考えている場合、情報収集には専門的な知識や膨大な時間がかかることが予想されます。

 

個人投資家がESG投資を始めるときの注意点

情報や過去のデータが少ないESG投資。

 

ESG市場の拡大から、今後、ESGへの取り組みをアピールする企業は増えていくことが予想されますが、投資対象を選ぶ際には「グリーン・ウォッシュ」に気をつけましょう。

 

グリーン・ウォッシュとは、ESGへの取り組みを過大にアピールすることをいいます。

数値で表すのが難しいからこそ、適正な取り組みなのか、誇張表現なのかを見極める力を養う必要があります。

 

グリーン・ウォッシュについては「ESG投資の指標を理解しよう!ESG指数についても解説」でも詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

 

 

個人投資家も注目すべき今後のESG投資とは?

市場が拡大しているESG投資ですが、国や地域によってESGの規制が異なるという課題もあります。

情報開示のレベルに差があるため、適切な情報を得るのが難しいのが現状です。

 

この課題解決のためには、各国・各団体との情報開示に向けた取り組みが重要になってくるでしょう。

 

ESGの考え方は、今後は伝統的な投資スタイルに組み込まれていく形になると考えられます。

つまり、企業においては、ESGの視点は無視できない存在になってくるということです。

 

ESGへの取り組みは、社会的なリターン、経済的なリターンにつながります。

個人投資家であっても、議決権行使や取締役会などを通して、企業の方針や行動を変容させていくことが重要です。

 

 

ESG投資を個人投資家が行うためには適切な情報収集が必要

ESG投資は、環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)3つの観点を重視する企業に投資を行う方法のことです。

 

GAFAMもESGの視点は重視しており、日本では年金を運用するGPIFもESG投資を行っています。

 

ESG投資は個人投資家でも始めることができます。

投資商品としては、個別株投資や債券、投資信託、ETFなどがあります。

 

長期的な投資に向いているため、若い世代の資産形成におすすめです。

逆に、短期的に大きく儲けるのは難しいため、投資の性質をよく理解してから始めましょう。

 

今後もESG投資はさらに市場を拡大していくことが予想されます。

しかし、情報開示が不十分であったり、判断するための基準が定まっていないことから、見せかけのESGであるグリーン・ウォッシュには十分注意してください。

 

ESGに取り組みたいという企業様は、太陽光発電投資もおすすめです。

環境に優しいクリーンなエネルギーを創出できるだけでなく、電力を売って永続的に収益を上げることもできます。

太陽光発電についてはアースコムにお気軽にご相談ください!

 

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この記事を書いた人

石井錬 マーケティング部

メルマガの配信など広告担当の役割をしつつ、シミュレーションなど営業ツールの作成を担当している。

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