2022.07.15

インパクト投資とは?特徴やESG投資との違いをわかりやすく解説

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こんにちは。太陽光発電投資をサポートするアースコムの石井です。

 

近年、注目されているインパクト投資。

ESG投資とどのような違いがあるのかわからないという方も多いでしょう。

また、なぜインパクト投資が重視されているのか、疑問に思われている方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

そこで今回は、インパクト投資の定義や事例をわかりやすく解説。

インパクト投資が重視されている理由や、ESG投資との違いもご説明していきます。

インパクト投資

 

 

インパクト投資とは?わかりやすく解説

インパクト投資は、企業・団体への投資において、財務的なリターンだけでなく、社会的・環境的インパクトを生み出すことを目的にしている投資行動と定義されています。

 

従来の投資の価値判断の軸は、リスク+リターン。

対して、インパクト投資では、リスク+リターンに加えて「インパクト」が求められます。

 

インパクト投資における「インパクト」とは、「短期か長期かを問わず、人や地球に対する影響や変化」のことです。

 

インパクト投資の特徴は?

インパクト投資は、以下の4つの構成要素から成り立っています。

  1. 社会面・環境面の課題解決への貢献を「意図的に行う」こと
  2. 社会的なリターンと財務的なリターンの両立を目指すこと
  3. 株式・債券・不動産など多様なアセットクラスでの取り組みであること
  4. インパクト評価を行うこと

 

インパクト投資では社会的な影響を求めるものの、同時にリターン、つまり収益も両立させる必要があります。

そのため、リターンを求めない寄付や補助金、助成金などとは大きく異なるのが特徴です。

 

インパクト投資の評価方法は?

インパクト投資の4つの構成要素の中に「インパクト評価を行うこと」があります。

 

インパクト投資では、社会面・環境面での問題を解決するためのインパクトが起こせたかどうかを、定量的・定性的に把握します。

そして、それをもとに投資戦略がマネジメントされているかどうかも評価の大切なポイントです。

 

インパクト投資における評価方法をインパクト測定といいます。

インパクト測定の目的は、社会・環境に与えた影響・効果などを可視化することです。

 

以下のような4要素からなるロジックモデルを使ってインパクトを設定します。

  1. インプット:ヒト、モノ、カネなど取り組みに必要な材料の確保
  2. 活動:取り組みや行動の計画・開発
  3. アウトプット:モノやサービスの提供、取り組みや行動の実施
  4. アウトカム:取り組みによって得られた変化・効果

 

上記のインパクトを設定し、PDCA(Plan:計画、Do:実行、Check:評価、Act:改善)を回すことによって評価を行います。

 

インパクト投資の事例と重視される理由とは

インパクト投資にはどのようなものがあるのか、事例をいくつかご紹介します。

 

■シングルマザー支援事業

子育て中の働くシングルマザーの起業を支援する事業。

新しい働き方の提案として、起業スキルや事業資金のサポートを行います。

 

■休眠預金活用事業

10年以上取引がない預金(休眠預金)を、社会課題の解決や民間公益活動促進のために活用する事業。

休眠預金を活用して地域活性化などに取り組んでいます。

 

■はたらくFUND

育児や介護などのさまざまなライフイベントとともに、働き続けられる環境づくりを行う企業に投資。

働く人を支える仕組みを充実させることを目的にしています。

 

インパクト投資が重視される理由は?

ご紹介した事例からも分かるように、インパクト投資で取り組む課題は、社会的に支援すべきと考えられているものが多くあります。

通常、このような社会的な問題は、社会保障として国や地方自治体などが問題解決に取り組むべきものです。

しかし、少子高齢化が進む中、財源の確保が非常に難しくなっており、すべての社会課題を公的な支援で解決することができません。

 

これに加えて、世界的に取り組みが推奨されているSDGsに対する資金支出も必要になっています。

限られた財源では解決が難しいため、民間資金の活用は必須です。

 

また、SDGsの広がりは企業経営にも影響を与えていることも、インパクト投資が重視される理由の1つです。

 

企業の社会的責任(CSR)をはじめとし、社会的課題の解決に取り組む姿勢や中長期的に持続可能な企業経営を行っていくことは、株主などのステークホルダーだけでなく、社会全体からも求められています。

 

 

インパクト投資とESG投資との違いは?

インパクト投資とESG投資は非常に似ていて、実は部分的に重なるところもあるため、全くの別物とも言えません。

 

インパクト投資は「企業・団体への投資において、投資財務的なリターンだけでなく、社会的・環境的インパクトを生み出すことを目的にしている投資行動のこと」です。

そして、ESG投資は「財務情報だけでなく、環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)要素などの非財務情報も考慮した投資のこと」を指します。

 

両者の大きな違いは、重視している対象です。

 

インパクト投資が重視するのは、「社会的な問題を解決するべくインパクトを起こすこと」。

ESG投資が重視するのは「財務的に収益を上げると考えられる案件に投資し、リターンを得ること」です。

 

インパクト投資でもリターンは求めますが、よりインパクトを重視しているという点がESG投資と異なる部分です。

 

インパクト投資とESG投資の違いについては、「インパクト投資とは?ESG投資との関連性や違いについても解説」も併せてご覧ください。

 

 

インパクト投資とは世界・日本の課題解決のために欠かせない投資手法

インパクト投資は、企業・団体への投資において、財務的なリターンだけでなく、社会的・環境的インパクトを生み出すことを目的にしている投資行動と定義されています。

 

インパクト投資は効果や影響を数値で表して可視化。PDCAを回して評価を行います。

インパクト投資の事例には、シングルマザーの起業支援や地域活性化などがあります。

少子高齢化により、国や地方自治体の財源は限られており、その中で十分な社会保障を行うことが難しくなっている現代。

SDGsの広がりなどもあいまって、民間からの支援は欠かせません。

 

また、社会的な課題解決に取り組む企業経営が重視されてきており、企業としてもインパクト投資は無視できない存在になっています。

 

アースコムでは、太陽光発電投資でサスティナブルな経営を支援します。

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この記事を書いた人

石井錬 マーケティング部

メルマガの配信など広告担当の役割をしつつ、シミュレーションなど営業ツールの作成を担当している。

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