2023.09.05
3RとSDGsの関係とは?日本の現状と取り組みも紹介
こんにちは。太陽光発電投資をサポートするアースコムの堀口です。
3Rとは、リデュース、リユース、リサイクルのそれぞれの頭文字を取った略語です。
2030年までにより良い社会の実現を目指す、SDGsの目標を実現するためにも重要な取り組みといえるでしょう。
今回は、3Rの内容と、SDGsとの関わりや、日本の現状、私たちにもできる取り組みをご紹介します。
目次
3Rとは?リデュース・リユース・リサイクルをそれぞれ解説!
3Rは、リデュース、リユース、リサイクルの3つの言葉をまとめたものです。
今まで先進国では、大量生産、大量消費を行なってきましたが、途上国も人口が増え、消費が拡大するにつれて、環境破壊の影響が見られるようになってきました。
このような社会環境から、3Rが注目されるようになってきているのです。
3Rのリデュース、リユース、リサイクルは、それぞれ独立した取り組みではなく、順番も大切です。
また、最近では、これにプラスしてリニューアブルも注目されてきています。
3R、リニューアブルについて、それぞれ解説していきます。
リデュース
リデュース(Reduce)とは、「減らす」という意味です。
ゴミそのものを減らす取り組みに加え、ものを生産するときの資源のムダづかいを減らすことも意味しています。
商品の過剰包装をなくすことや、ゴミになるものを買わない、貰わないこと、できるだけ長く使うことなどを意識することが大切です。
例えばレジ袋の生産には石油が使われます。
マイバッグ利用でレジ袋を使わないことで、レジ袋を作るときの石油を削減することができます。
リユース
リユース(Reuse)は、「再使用する」という意味です。
着なくなった洋服などを人に譲ったり、読み終わった本を古本屋に持っていくなどもリユースの一つです。
牛乳びんやビールびんのように、回収して洗浄し、繰り返し使うリターナブルびんもリユース。
缶ビールではなく、瓶ビールを選ぶようにすると、リユースにつながります。
日本では、リサイクルと混同されて使われているケースが多いですが、基本的に、物の性質や用途を変えずに繰り返し使うことをリユースと呼びます。
リサイクル
リサイクル(Recycle)は、「再資源化する」という意味です。
リユースとは違い、そのまま使うことではなく、一度ゴミになったものを加工して資源として再生利用することを指します。
新聞や雑誌、ダンボールなどをトイレットペーパーとして再利用したり、プラスチックトレーなどを回収してペットボトルなどに再利用しています。
リニューアブル
リニューアブル(Renewable)は、最近使われるようになってきた言葉で、「製造時に廃棄を前提としない、再生可能な資源を使用すること」をいいます。
土に埋めると微生物によって分解されるバイオマスプラスチックを使ったレジ袋や、紙ストローなどが代表的な例です。
一度しか使えないようなものも、再生可能な資源を使うことで、ただのゴミではなくなります。
3RとSDGsのつながりは?関係する達成目標を紹介!
これまで紹介してきた3Rは、持続可能な社会を目指す「SDGs」とも関係の深い共通した取り組みです。
SDGsとは、「持続可能な開発目標」の略で、2015年9月の国連サミットで採択された、「2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す」国際目標です。
SDGsは、貧困や平等、地球温暖化などの地球環境に関する項目を含む17の目標で構成されています。
その中でも、目標12、13、14の3項目は、地球の資源保護や地球温暖化などの目標となっており、3Rとも関連が深い内容です。
それぞれの目標について見ていきましょう。
目標12:つくる責任つかう責任
SDGsの目標12は、生産者の責任や消費者の責任についてです。
天然資源を持続的に管理し、資源のムダづかいを防ぎ、持続可能な生産を行うことや、ゴミの削減などが目標となっています。
目標13:気候変動に具体的な対策を
SDGsの目標13は、気候変動から地球を守るために今すぐ行動を起こすこと。
地球温暖化などの気候変動により、台風による自然災害や猛暑などの影響が世界各国でみられます。
地球温暖化は、大気中の二酸化炭素など温室効果ガスの濃度が上がっていることが原因と考えられており、SDGsの中でも重要な課題です。
ゴミを燃やすことで発生する二酸化炭素も地球温暖化の原因となります。
目標14:海の豊かさを守ろう
SDGs目標14は、海の資源を守り、大切に使っていくことです。
私たちが使用しているペットボトルやビニール袋などのプラスチックごみは年間900万〜1,400万トン海に流れ出ているといわれています。(2016年時点)
プラスチックは、年数が経ってもほとんど劣化せずそのままの状態で海に蓄積されていきます。
漂っているプラスチックゴミを魚が食べ、海の生態系への影響が問題となっているのです。
3Rによるゴミの削減は、海の資源を守るためにも進める必要がありますね。
SDGsや持続可能性を表すサスティナビリティについて、こちらのコラムでも詳しく解説しています。
ぜひあわせてご覧ください。
SDGsとサステナビリティの違いとは?CSRやエシカルも解説
日本は3Rに反した大量消費社会!?企業や家庭でできることは?
最近になってやっとレジ袋の有料化など、ゴミ削減について取り組みが注目されるようになった日本ですが、実際の3Rの状況はどの程度なのでしょうか?
日本の3Rの現状や、企業や家庭でできる取り組みについて紹介します。
日本の3Rの現状
環境省が2020年に発表した、「一般廃棄物の排出及び処理状況等」を見てみると、ゴミの総排出量は、年間で4,167万トン(東京ドーム約112杯分)に対し、リサイクル率は20%となっています。
EU加盟国で見ると、ドイツ、スロベニア、オーストリア、オランダ、ベルギーなどはリサイクル率50%を超えている状況(2018年実績)で日本に比べると非常に高くなっています。
今後日本においては、さらなるゴミ削減を進める必要がありますね。
企業でできる3R
ここからは、地球環境を守るため、企業や家庭で私たちができる取り組みについて紹介していきます。
企業での取り組み事例としては、商品を販売している企業であれば、古くなった商品を回収して、リユースやリサイクルに回すといった対応があります。
または、店頭でペットボトルや、プラスチック容器の回収ボックスを設置してリサイクル業者に回収してもらうなどの取り組みもあるでしょう。
アースコムでは、SDGsを通じて持続可能な社会づくりを目指す取り組みを行なっています。
取り組み内容については、こちらで紹介していますのでぜひご確認ください。
家庭でできる3R
私たちが日々の生活でできる3Rも数多くあります。
少し意識するだけでできる簡単なものもありますので、ぜひ取り入れて行きましょう。
- 簡易包装や詰替え用の商品を使う
- 不要なものは買わない
- エコバッグを持参する
- リサイクルショップやフリーマケットを利用する
- 着れなくなった服や使わなくなったものは人に譲る
できることから3Rを行い、SDGsの目標を達成しよう
3Rとは、リデュース(減らす)、リユース(再使用する)、リサイクル(再資源化する)の3つからなる言葉で、最近では、リニューアブル(製造時に廃棄を前提としない、再生可能な資源を使用する)ということも行われています。
この取り組みは、持続可能な開発目標(SDGs)とも密接に関係しており、今後地球温暖化をはじめとする、気候変動から地球を守るためには欠かせない取り組みです。
身近なところから始められることもたくさんありますので、意識して日々実践することでSDGsの目標達成のために活動してみましょう。
アースコムでは、地球温暖化対策として再生可能エネルギーを利用する、太陽光発電投資・環境事業投資をサポートしています。
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