2023.11.15

ESGの取り組み事例を解説!取り組むべき理由やメリットも

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こんにちは。太陽光発電投資をサポートするアースコムの堀口です。

 

現在、投資家の間ではESGが注目されています。

 

ESGとは、企業経営における環境への配慮や社会課題への対応、ガバナンスへの取り組みをいいます。

 

ESGに企業が取り組むことは、長期的に見て企業の成長につながるという考えや、企業が環境や社会に対して責任があるといった考え方からも、投資家はESGへの取り組みを注視しているのです。

 

今回は、このESGについて、取り組み事例や取り組むべき理由を紹介します。

ESG

 

 

ESGとは?

はじめに、ESGの定義やESG投資とはどのような投資なのかを説明していきます。

 

ESGの定義

ESGとは、Environment(環境)、Social(社会)、Governance(企業統治)の頭文字をとったものです。

 

ESGの具体的な内容は以下となります。

 

Environment(環境)

再生可能エネルギーの使用による温室効果ガスの削減や、廃棄物削減など環境への配慮を行うこと。

 

Social(社会)

人権の尊重や労働条件の向上、男女の格差是正など社会課題解決に向けて取り組みを行うこと。

 

Governance(企業統治)

企業経営における透明性、倫理的な経営を行うこと。

法令遵守(コンプライアンス)、情報開示などをすること。

 

ESGでは、このような3つの視点をもって企業経営を行うことが、長期的な企業の成長に必要と考えられています。

 

ESG投資とは

ESG投資とは、投資家が、ESGに積極的に取り組んでいる企業に投資をすることです。

 

ESG投資が注目されるようになった背景としては、2006年に国連のアナン事務総長がPRI(責任投資原則)提唱したことがあげられます。

 

PRIとは、機関投資家が投資の意思決定を行う際、ESGに対する取り組みを考慮するよう求めたものです。

 

日本国内では、2015年に年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)がPRIに署名したことがきっかけとなり、ESG投資が進んでいます。

 

このような理由から、投資先を選定する際、ESGへの取り組みが重視されるようになっているのです。

 

 

ESGに取り組むべき理由とメリットを解説!

投資家の間で注目されるようになったESGですが、企業がESGに取り組む理由やメリットはあるのでしょうか?

 

取り組むべき理由やメリットを紹介します。

 

企業がESGに取り組むべき理由

投資家がESG経営をする企業に投資をする背景としては、ESGに対して取り組みを行なっている企業のほうが、長期的に見て成長していくと考えられているからです。

 

ESGに取り組むことは、企業が地域社会に受け入れられ、従業員の働きやすい環境を整え、法令遵守によりトラブルを防ぐことにつながります。

 

企業が社会的信用を集め、資金調達をするためにはESGへの取り組みが欠かせない状況となっているのです。

 

ESGに取り組むメリット

ESGに取り組む主なメリットとしては次の3点があげられます。

  • 投資家からの評価を得られる
  • ステークホルダーとの関係性が強化される
  • 経営リスクを軽減できる

 

それぞれ確認していきます。

 

投資家からの評価を得られる

現在多くの投資家は、企業の利益面だけでなく、社会的責任や環境への配慮などESGの側面にも注目しています。

またESGは「ESGスコア」と呼ばれる、定量的な採点方法もあり、ESGへの取り組みが具体的なスコアとなって表されます。

投資家にとって評価しやすい基準となるため、ESGスコアの高い企業に投資が集まりやすくなります。

 

ステークホルダーとの関係性が強化される

企業は投資家だけでなく、従業員や取引先、地位社会などステークホルダーとの関係性も重要です。

ESGに対する取り組みは、環境面で地域社会に貢献することができるとともに、社会面では、ワークライフバランスの充実化に取り組むことで従業員との関係性強化につながります。

 

経営リスクを軽減できる

ESGの中でもガバナンスを強化することは、リスクマネジメントやコンプライアンス(法令遵守)につながり、企業が長期的に存続していくためのリスクを軽減できます。

 

近年では、ESGは大企業だけでなく中小企業にも重要な取り組みです。

中小企業がESGに取り組むメリットをこちらのコラムで紹介しています。

ぜひ参考にしてみてくださいね。

高まるESG投資需要!ESG経営を中小企業が行うメリットを解説

 

 

ESGの取り組み事例をご紹介!

ソーラーパネル

ESGに取り組む事例を3社紹介します。

  • 自動車メーカーの二酸化炭素排出量削減への取り組み
  • 総合スーパー運営企業の環境への取り組み
  • 化粧品を中心とした消費財メーカーのガバナンスの取り組み

 

それぞれ詳細を解説していきます。

 

自動車メーカーの二酸化炭素排出量削減への取り組み

自動車メーカーでは、地球環境の問題に対して、車のもつマイナス要因を限りなくゼロに近づける取り組みを行なっています。

 

2050年までに、新車平均走行時のCO₂排出量を90%削減(2020年比)することを目標に掲げ、燃料電池車やハイブリッド車の普及を進めています。

 

総合スーパー運営企業の環境への取り組み

総合スーパーを運営する企業では、ESGの取り組みの中で、環境配慮の取り組みに力を入れています。

 

太陽光発電を中心とした、再生可能エネルギーの導入を進めており、2022年末までに20施設で使用電力の100%を再生可能エネルギーで運用しています。

 

自社開発商品については、2025年までにすべての商品を環境配慮型3R商品に切り替える目標を設定。

3R(Reduce:削減化/Reuse:再使用化/Recycle:再資源化)のいずれか、あるいは複数に対応した商品に順次切り替えをしています。

 

化粧品を中心とした消費財メーカーのガバナンスの取り組み

化粧品メーカーでは、社会的課題への取り組みを推進する強固なガバナンス体制を構築しています。

 

社長執行役員が議長となるESGコミッティを設立、ESG活動の方針や戦略の策定、投資の決済、課題、リスク機会の把握などをしています。

 

あわせて外部有識者からなる、ESG外部アドバイザリーボードも同時に組織され、ESGコミッティへの提言を行なっています。

 

 

ESGへの取り組み事例を参考に、自社でもできることから進めよう

現在各企業は、ESGへの取り組みで投資家からの評価だけでなく、ステークホルダーとの関係の強化や、経営リスクの削減など多くのメリットが得られる状況です。

 

短期的には利益とならない環境への配慮などについても、将来的には企業の評価などになってリターンが得られる可能性もあります。

 

実際にESGに取り組み成果を出している企業も多数ありますので、取り組み事例を参考にしながら、自社でできることから進めていきましょう。

 

アースコムでは、ESGへの取り組みとして、再生可能エネルギーを利用する太陽光発電投資・環境事業投資をサポートしています。

 

お気軽にご相談ください!

 

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この記事を書いた人

堀口優人 マーケティング部

広報担当として、太陽光発電所の物件情報、節税や償却などの専門知識を発信。より良いサービスを提供できるよう市場調査にも注力している。

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