2023.11.02

SDGsの目標1「貧困をなくそう」の現状は?取り組み事例も解説

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こんにちは。太陽光発電投資をサポートするアースコムの堀口です。

 

SDGsの目標1は「貧困をなくそう」です。

 

貧困をなくそうといわれても、「具体的に何をしたら良いの?」「貧困とはそもそもどのような状態を指すの?」など、わからないことが多いですよね。

 

今回は、SDGsの目標1「貧困をなくそう」について、具体的な内容や、現状の課題、取り組み事例を紹介していきます。

SDGs Goal1

 

 

SDGsの目標1「貧困をなくそう」の具体的な内容は?

SDGsとは、持続的な開発目標(Sustainable Development Goals)のことで、2015年9月の国連サミットで採択されました。

 

世界では、貧困や地球温暖化、ジェンダーの問題などさまざまな課題を抱えています。

 

国連では、これらの問題を解決し2030年までに持続可能な社会を作ることを目標にSDGsでは、17の目標と、169のターゲットを定めています。

 

世界の国々や自治体などが、この17の目標を達成していくことで、より良い持続可能な世界へとなっていくことを目指しています。

 

SDGsについては、こちらのコラムで詳しく解説しています。

ぜひ参考にしてみてくださいね。

SDGsとは?17の目標や日本の取り組みも解説!

 

目標1は「貧困をなくそう」

17の目標の最初にくるのが、目標1「貧困をなくそう」です。

 

世界では、極度に貧しい暮らしを強いられている人びとがまだたくさんいます。

 

極度に貧しい暮らしを強いられている人とは、「絶対的貧困ライン」と呼ばれる、1日に2.15米ドル未満(2022年9月時点)で暮らす人びとのことを指します。

 

この極度に貧しい暮らしをしている人びとをなくすことが目標1の目指す状況です。

 

目標1の7つのターゲット

SDGsでは、目標に対してターゲットといわれる、具体的な達成目標や実現のための方法を示しています。

 

目標1では、2030年を目標として以下のような7つのターゲットを設定しています。(要約)

  1. 世界中で「極度に貧しい」暮らしをしている人をなくす
  2. それぞれの国の基準で貧しいとされている人の割合を半分に減らす
  3. それぞれの国で人びとの生活を守るための仕組みづくりや対策を行う
  4. 貧しい人や立場の弱い人も生活に欠かせないサービスを使い土地や財産が所有できるようにする
  5. 貧しい人や立場の弱い人も自然災害などで経済ショックの被害にあうことを極力減らし、被害にあっても立て直せるような力をつける
  6. 開発途上国などで貧困をなくすための計画や政策に向けた資金を集める
  7. それぞれの国や世界で、貧困やジェンダー差別をなくすための取り組みにもっと資金を増やす

 

このようにSDGs目標1では、極度の貧困の解消だけでなく、国ごとの格差の問題や、災害対応、ジェンダーの問題なども含めて改善する目標を定めています。

 

 

SDGsの目標1「貧困をなくそう」の現状とは?

アフリカの子供

2015年SDGsの目標ができたときの「絶対的貧困ライン」は、1日1.25米ドル未満で生活しなければいけない状態をいいましたが、2015年10月以降1.9米ドルへ変更され、さらに2022年9月には、1日あたり2.15米ドルへ変更されました。

 

ユニセフと世界銀行の2020年の分析では、当時の「絶対的貧困ライン」1日1.9米ドル未満で生活する人は、世界で約7億960万人いるとされており、さらにそのうち約半数は子どもで、3億5,600万人にのぼると発表されています。

 

貧困の原因は?

これだけ多くの人びとが絶対的貧困ライン以下で生活しているのはなぜでしょうか?

 

貧困の原因は多岐にわたりますが、次のようなものが考えられます。

  1. 紛争や内戦で住む場所や財産を奪われる
  2. 自然災害や異常気象により生活をたて直せない
  3. 事故や病気で仕事ができなくなる
  4. 国の対外的な借金がある
  5. 十分な教育が受けられる環境にない
  6. 差別や偏見、身分制度によって職につけない

 

このように、それぞれの国の置かれている状況や、地震などの自然災害による影響、差別や身分制度など原因はさまざまあります。

 

さらに、貧しい家に生まれた子どもは、教育の機会が得られずに良い職に就けず、貧困から抜け出すことができない負の連鎖が起きてしまうため、貧困の解消は非常に難しい課題です。

 

 

SDGsの目標1「貧困をなくそう」の取り組み事例を解説

手を繋ぐ

貧困をなくす取り組みは非常に重要な上、困難な課題ですが、実際の取り組みで成果を出しているものもあります。

 

取り組み事例をいくつか紹介していきましょう。

 

フェアトレード原料を調達した商品開発

自社製品を開発しているスーパーマーケットでは、原料調達においてフェアトレードを進めています。

 

カカオなど第3者機関が認定したフェアトレード原料を途上国などで立場が弱い生産者から継続して買い取ることで、生産者が自立できるように支援をしています。

 

ヘルスケアベンチャー企業のバングラデシュ支援

ヘルスケア商品やバイオ燃料事業を進めるベンチャー企業では、バングラデシュに海外拠点となる事業所を開設し、現地での取り組みをしています。

 

バングラデシュ農村部の貧困解消と食料供給の安定化のため、現地の農民がもやしの原料となる緑豆を育て、栄養価の高い食材として消費することや、日本の技術で安定的に生産性を向上させ、日本へも供給するプロジェクトを実施しています。

 

衣料品大手企業による難民支援

衣料品大手企業では、不要になった服を回収し、世界中の服を必要としている人びとに届ける取り組みを実施しています。

 

世界各国の店舗で回収し、回収した衣料は、国連難民高等弁務官事務所とのグローバルパートナーシップを通じて、難民や服を必要としている生活困難な状況に置かれている人びとへ衣料品を寄贈しています。

 

 

SDGs目標1達成のためにできることから始めよう

SDGsの目標1は「貧困をなくそう」です。

 

世界では、1日2.15米ドル未満で生活を強いられている、極度に貧しい人びとがまだ多くいる状況です。

 

原因として、各国での紛争や迫害、自然災害などで住む家を追われるなどさまざまな理由があります。

 

改善していくことは難しいですが、国や企業はさまざまな取り組みを行なっており、わたしたちもこの取り組みに協力することで、SDGs目標達成に貢献することができるのです。

 

フェアトレードの商品を購入することや、不要になった服を寄付するなど身近にできることがありますので、できることから始めてみましょう。

 

アースコムでは、SDGsへの取り組みとして、再生可能エネルギーを利用する太陽光発電投資・環境事業投資をサポートしています。

 

お気軽にご相談ください!

 

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この記事を書いた人

堀口優人 マーケティング部

広報担当として、太陽光発電所の物件情報、節税や償却などの専門知識を発信。より良いサービスを提供できるよう市場調査にも注力している。

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