2023.01.16

事業投資のリスクは?リスクを避ける方法もチェック

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こんにちは。太陽光発電投資をサポートするアースコムの堀口です。

 

「自社の事業を拡大していきたい」または、「事業に投資をすることで利益を得たい」といった理由で事業に投資することを一般的に事業投資と言います。

 

事業投資には明確な定義はありませんが、新規事業やM&Aなどを行ってリターンを得ることや、一定割合の株式を取得して経営に介入することも事業投資といえるでしょう。

 

今回は、事業投資に対するリスクや、リスクを避けるための方法についても確認していきます。

 

 

事業投資とは?行う主体別にもメリット・リスクがある

事業投資を検討するにあたっては、投資方法ごとに発生するメリットやリスクを確認しておく必要があります。

 

事業投資の内容と、事業を行う主体、それぞれのメリットやリスクについて解説していきましょう。

 

事業投資とは

事業投資には明確な定義はなく、事業に投資して利益を得ることを総じて事業投資と呼びます。

 

事業投資をすることでキャピタルゲインやインカムゲインを得ることや、投資を行う企業が既存事業とのシナジー効果を上げることが事業投資の目的です。

 

このような事業投資には、主体となるプレイヤーがいくつか存在します。

  • 総合商社による事業投資
  • ベンチャーキャピタル・PEファンドによる事業投資
  • 事業会社による事業投資
  • 個人投資家による事業投資

 

この他、投資がメインの投資銀行が株式の取得などにより実施する投資については「純投資」として区別する場合があります。

 

事業投資についての詳しい解説はこちらのコラムでも紹介していますので、ぜひご確認ください。

事業投資とは?目的の種類や投資方法を詳しくご紹介

 

また、事業投資と純投資の違いについては、こちらのコラムで紹介しています。

純投資と事業投資の違いとは?政策投資との違いも解説

 

事業投資のリスクとは?

事業投資のリスクとしては、投資に対してのリターンが十分に得られないことが考えられます。

 

投資先の事業が計画通りに進んでいないということだけではなく、事業が成長するまでには時間を要するため、すぐに利益を得られないというリスクもあります。

自社の規模の拡大を目指す事業投資では、長期的目線で計画しなければなりません。

 

投資先企業の業績が上がるまで、長期の投資をするとなると、投資元の企業のキャッシュフローが回らなくなるといった問題も出てきます。

 

特にベンチャー企業などまだ基盤がしっかりしていない企業へ先行投資する場合などは、リスクについて十分に確認しておく必要があるでしょう。

 

また、現在ではコンプライアンスに関わるトラブルや、情報セキュリティリスクなど多くのリスクも考えられます。

 

事業投資の方法ごとのメリットやリスクを紹介

事業投資には、いくつかの方法があります。

主な投資方法に対するメリットやリスクについても確認していきましょう。

 

新規事業の立ち上げ

事業投資の方法として、新規事業の立ち上げがあります。

 

ゼロから事業を立ち上げるため、成功すれば非常に大きな利益を生み出す可能性がある投資です。

 

また、事業会社が投資をする場合は、既存事業と新規事業のシナジー効果が見込まれる可能性もあります。

 

ただし、リスクとしては、事業が軌道に乗るまでに非常に時間がかかる場合があることや、想定以上に経営資源が必要になる可能性もあることがいえます。

 

既存事業への投資

既存事業への投資も事業投資の1つです。

既存事業への投資を行うことで、規模の拡大を目指していく投資方法です。

 

メリットとしては、すでにノウハウが蓄積されている分野への投資となるため、結果を出すまでの期間が早くなるということがあります。

 

リスクやデメリットとしてはある程度現在の延長線上の取り組みとなるため、成長には限界があり、新たなシナジー効果が上げられないことがあるでしょう。

 

M&A

事業投資の方法として、M&Aすなわち、他企業の買収も選択肢の1つです。

 

自社と同じ事業を行っている企業を買収する場合や、自社の事業と異なる企業を買収することで新しいシナジー効果を生み出す方法もあります。

 

同じ事業の会社を買収するメリットとしては、すでにノウハウを持っている分野での投資となるため、効率的な経営が可能となります。

 

さらに販路の拡大や、現在の生産体制を生かした規模の拡大が行えるといったメリットも得られるでしょう。

 

一方リスクとしては、市場の規模が拡大できずに、販路がかぶり顧客の食い合いになるなど場合によっては買収が重荷になる可能性があります。

 

自社と異なる事業を運営する企業を買収する場合は、すでに事業が成り立っている事業のため、新規事業を立ち上げるよりも早く収益化でき、新たなシナジーを活かすことが可能です。

 

ただしリスクとしては、現在の事業と異なるため、蓄積したノウハウを活かせずに、新たな買収先をうまく運営できないといった恐れもあります。

 

 

事業投資でリスクを避ける方法とは?

さまざまなリスクについて確認してきましたが、事業投資においてリスクを避けることは可能なのでしょうか?

 

あくまで投資なのでリスクを無くすことはできませんが、取り組み方法によってはリスクを軽減することは可能です。

 

リスクをできるだけ避ける方法についてもご紹介します。

 

事業計画に基づいた投資方法を作成

事業投資のリスクを避けるためには、投資をする前のプランニングが非常に重要です。

 

自社の経営計画に基づき、事業投資戦略を練り、自社の事業ポートフォリオを最適化していきます。

 

事前に立てた計画を元に、実際の投資との差異が生じた場合に、経営陣が正確に差分を確認し、投資の継続や中止の判断ができるようにする必要があります。

 

事業投資に合わせた資金調達をしておく

事業投資する資金がなくなれば、継続して投資はできません。

事業投資を継続するためには、十分な資金調達力を育てておくことが重要です。

 

その上でどこまでのリスクには耐えられるか、既存事業のキャッシュフローを加味して、どのくらいまで追加投資が可能かといった部分を十分に確認しておく必要があります。

 

 

事業投資のリスクを避けるためには、事前の計画が重要

事業投資には、さまざまな主体による投資と投資方法があります。

それぞれの投資方法により、メリットやリスクも異なります。

 

自社の事業にとって、どの方法がよりメリットを出せるのか、リスクはどのようなものがあるのか把握することが大切です。

 

また、事業投資を行うには、事前の計画も非常に重要です。

 

自社の資金調達能力やキャッシュフローにより、どこまでのリスクに耐えられるのか。

自社の経営計画に基づいた事業計画を策定し、取り組み内容や、撤退する判断はどこで行うかを事前にしっかりとプランニングしておく必要があります。

 

アースコムでは、環境や社会に優しく、事業としても収益を上げていく、太陽光発電投資・環境事業投資をサポートしています。

ぜひお気軽にご相談ください!

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この記事を書いた人

堀口優人 マーケティング部

広報担当として、太陽光発電所の物件情報、節税や償却などの専門知識を発信。より良いサービスを提供できるよう市場調査にも注力している。

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