2023.12.07

太陽光発電投資の失敗とは?よくあるパターンや原因、対策も解説!

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こんにちは。太陽光発電投資をサポートするアースコムの堀口です。

 

太陽光発電投資はローリスクと言われる、比較的安心してできる投資ですが「失敗例」というものもあります。

 

実は、太陽光発電における失敗は対策をきちんと取っていれば、防げるものが多いのです。

 

太陽光発電投資で失敗しないために、よくある失敗例や原因を知り、対策を立てましょう!

頭を抱える男性

 

 

太陽光発電投資でよくある失敗例とその原因は?

太陽光発電投資でよくある失敗例を、いくつかご紹介します。

 

① 架空の案件に騙されてお金を取られてしまう

実際は存在しない架空の案件に出資してしまう、いわゆる詐欺です。

または、案件自体は存在するものの、計画倒産して逃げられるというケースもあります。

 

 

② 途中で業者が倒産してしまう

太陽光発電業者は、太陽光発電の普及に伴いここ数年でかなり増えましたが、ノウハウのなさや競合他社の増加による経営不振などで、倒産している会社も多いのが実情です。

施工業者にはメンテナンスをお願いすることもあるため、途中で倒産してしまうとメンテナンスが受けられなくなることも。

 

 

③ 施工会社選びに失敗して施工ミス

悪質な施工会社や技術の乏しい施工会社を選んだことで、設備の施工ミスが起きてしまうケースです。

施工ミス事例には「軟弱な地盤に設置してパネルが傾く」「ケーブルをつなぎ間違える」などさまざまで、売電ロスや故障につながることがあります。

 

 

④ シミュレーション通りに費用回収できない

太陽光発電設備購入時には事前のシミュレーションを参考にして選ぶことが多いですが、予想通りに発電をしなかったり、利回りが合っていなかったりする場合も。

そうなってしまうと、想定の期間よりも費用回収に時間がかかることがあります。

 

 

⑤ 電力会社の出力抑制がかかる

電力会社はエリア内で発電量が過剰に増えると、売電をストップする出力抑制(出力制御)を行います。

出力抑制期間中は発電をしても収入はゼロです。

すでに出力抑制が行われているエリアもあり、太陽光発電が普及していくとさらに出力抑制の機会が増えることが予想されます。

 

 

⑥ 売電できない

工事は完了しているのに、売電できない!となるケースも。

電力会社と売電が可能になる状態を連系といいますが、連系をきちんと確認しないと融資の返済が先に始まってしまうことがあります。

 

 

⑦ 災害に備えておらず多額の損害が出る

台風や地震、盗難など私たちには防ぎぎれない災害が発生することもありますよね。

発電所が被害を受けてしまうと、修理代などの他、発電できなかった間の損害も出ます。

また、周辺の建物や人に被害が及んでしまうと、多額の損害が発生してしまいます。

 

太陽光発電投資の失敗は対策によって防げる!

ポイントポーズをとるビジネスマン

ご紹介した失敗例に備え、それぞれの対策を見ていきましょう。

 

対策① 架空の案件に騙されてお金を取られてしまう

騙されないためには良い業者を選ぶことが大切です。

一つの業者だけを見て決めるのは絶対にやめましょう。

複数の業者を見ることで、良い点・悪い点が見えてきます。

他には、インターネットで検索する、法人として登記しているか確認する、帝国データバンクで与信調査をする、業者と会うといった方法で業者の実態を確かめることができます。

 

契約を急ぐ業者や、完工前に工事完了報告書にサインをさせようとする業者、リスクに対する対策や考えが未熟な業者は避けるべきです。

支払いを信販会社を通して行う方法も良いでしょう。

工事が完了するまで支払いは始まりません。

経営が怪しい業者には信販を利用できないので、ふるいにかけることができます。

 

 

対策② 途中で業者が倒産してしまう

社会情勢等の影響で、どんなに多数の物件を扱っている業者でも倒産してしまう可能性はあります。

ただしパネルやパワコンは製品の保証がついているため、通常使用上の不具合であれば対応可能なので、メーカーに直接連絡すれば対応してもらえます。

メンテナンスに関しては、他の業者と新たに契約をし直せば大丈夫です。

 

 

対策③ 施工会社選びに失敗して施工ミス

インターネットの情報や実際の口コミなどから業者の情報を集めましょう。

実際に施工した現場を見せてもらい、状態をチェックするのもアリです。

施工後は竣工検査をし、施工ミスが無いかをチェックしてもらうと安心です。

 

 

対策④ シミュレーション通りに費用回収できない

まずはシミュレーションの数字を勝手に良いように判断しないことが大切です。

掲載情報に載るのは表面利回りです。

実際にはメンテナンス費や保険代などの支出もあるため、それを加味して計算した「実質利回り」が重要です。

太陽光発電投資の利回りとは?平均や計算方法も解説!」でも詳しくご説明していますので、参考にしてくださいね。

 

また、初期費用に工事負担金が入っておらず、結果的に思いのほか初期費用がかさんでしまったという例もあります。

数字が間違っていないのに発電量がシミュレーションよりも少ないというときは、設備の不具合やスイッチが入っていないというケースも。

業者やメーカーに確認してもらいましょう。

 

 

対策⑤ 電力会社の出力抑制がかかる

すでに出力抑制が行われたエリアを避けて設置するほか、複数の発電所を所持する場合は、電力会社が管轄するエリアが異なる場所を選び、リスクを分散させましょう。

出力抑制の損害をカバーする保険に加入する方法もあります。

 

 

対策⑥ 売電できない

工事完了後はすぐに連系となるわけではありません。

電力会社に連系日を必ず確認し、工事の進捗状況を把握したうえで工事を進めましょう。

 

 

対策⑦ 災害に備えておらず多額の損害が出る

災害は常に自分たちの身近にあり、大きな被害も起こり得るものだと認識しましょう。

自動車や医療保険と同じように、「万が一」に備えて保険に加入するのがベスト。

ソーラーパネルとパワーコンディショナーには「製品保証」と「出力保証」のメーカー保証が付いていますが、あくまでメーカーの過失によって生じた損失をカバーしてくれるものです。

「火災保険」「施設賠償責任保険」「休業補償保険」の3つがあれば安心でしょう。

 

太陽光発電投資の保険の種類は?メーカー保証は不十分?保証範囲も」でも、詳しくご紹介しています。

 

 

太陽光発電投資のメリット

失敗例ばかり見ていると「やっぱり太陽光発電投資もリスクが高いのでは…」と不安に思われる方もいらっしゃるかもしれません。

もちろん投資なのでリスクはゼロではありませんが、対策を取れば不利益を被ることは少なくなります。

 

太陽光発電投資にはメリットもたくさんありますので、ご紹介していきます!

 

長期にわたって安定した収入が得られる

固定価格買取制度により、10kW以上の太陽光発電では20年間は同じ価格で電力を買い取ってもらえます。

発電量のシミュレーションはできますので、20年間でどのくらい収益が上げられるのかが「今」わかるのは非常に安心ですね。

 

 

固定価格買取期間終了後も設備を生かせる

固定価格買取制度は20年間ですが、太陽光発電設備の寿命は20~30年と長いです。

そのため、買取期間終了後は電力会社と新たな価格で契約を結びなおして売電することが可能です。

法人の方であれば自家発電に使うのもいいですし、中古として売りに出す方法もあります。

 

 

災害時に強い

災害時に電力の重要性を痛感させられたという方は多いのではないでしょうか。

太陽光発電設備は日光さえあれば発電可能なので、備えておけば災害時に安心です。

 

 

節税対策になる

中小企業や個人事業主の場合、太陽光発電投資を経費として計上できます。

経費にすることで法人税の節税や消費税還付も可能に。

売電収入という利益を得ながら、節税にもつながる方法はなかなかありません。

 

 

太陽光発電投資は他にもメリットがさまざま!

詳しくは「太陽光発電投資のメリットとは?デメリットやリスクは対策可能?」でもご紹介しています。

 

 

太陽子発電投資は事前対策で失敗を防ごう!

太陽光発電投資でよく失敗と言われる例は、実は対策を取っていれば防げたものも多いです。

 

詐欺まがいの業者や、経営が怪しい業者などもいくつかの手段で調査ができます。

信販会社を利用するなどして、支払いのリスクに備えることも大切。

施工ミスを防ぐためには実績のある業者を選ぶことも重要ですが、竣工完了時に検査をすることでミスを発見することも可能です。

 

シミュレーションはうわべの数字に騙されず、内容をしっかり見極めて見立てるようにしましょう。

それでも発電量が上がらないときは設備の不具合も考えられます。

防ぎきれない災害や盗難には保険がベストです。

 

太陽光発電投資にはメリットがたくさんあります。

失敗はきちんと対策を取ることで、大きなメリットを享受することができるはずです!

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この記事を書いた人

堀口優人 マーケティング部

広報担当として、太陽光発電所の物件情報、節税や償却などの専門知識を発信。より良いサービスを提供できるよう市場調査にも注力している。

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