2023.12.04
太陽光発電投資のメリットとは?デメリットやリスクは対策可能?
こんにちは。太陽光発電投資をサポートするアースコムの堀口です。
太陽光発電投資をお考えの方は、太陽光発電のメリットやデメリットが気になるところですね。
たとえメリットが大きくても、少しでもデメリットがあると心配になってしまうのは当たり前です。
今回は太陽光発電投資のメリットとデメリットをご紹介し、デメリットのリスクや、デメリットをカバーするための対策についてお話していきます。
太陽光発電投資のメリットとは?
太陽光発電投資のメリットについて、詳しくご紹介します。
ここでは産業用発電の場合のメリットに絞っていますので、余剰売電や自家消費の場合のメリットである「電気代の節約になる」「節電意識が高くなる」という項目は省いています。
環境に優しくエコ
太陽光発電は環境負荷の少ないクリーンな電力です。
世界的にも持続可能な開発や持続可能な社会の実現が求められている今、太陽光発電や水力発電、風力発電、地熱発電などの導入が進められていますよね。
太陽光発電は費用や場所などの面において、一般家庭でも取り組みやすい発電システムと言えるでしょう。
特に企業においては企業の社会的責任(CSR)が求められており、利益のみを追求するのではなく、環境や社会に対して貢献しているかという点も問われるところです。
太陽光発電投資は企業の環境問題意識を高めるうえでも、重要な役割を果たしてくれます。
停電や災害時に強い
日本は地震や台風の影響を受けやすく、停電などのリスクも高いと言えます。
そんなとき、太陽の力だけで電力を生み出せる太陽光発電は大きな強みとなります。
野立て(土地付き)の太陽光発電であっても、パワーコンディショナーにコンセントがあれば電気機器の充電などが行えます。
非常時において独自に使える電力システムがあることで企業活動を停滞させずに済むため、リスク回避として取り入れる企業も多いです。
夏は涼しく冬は暖かく快適に
ソーラーパネルを社屋の屋上などに取り付けると、意外なことに断熱効果が得られるんです。
太陽の熱を集めるため「熱がこもってしまうのでは?」と、心配されている方には朗報ですね。
ソーラーパネルの断熱効果により、取り付け直下の部屋は夏は涼しく、冬は暖かい状態をキープできます。
投資商品として魅力的
太陽光発電投資は長期的かつ安定した収入が見込めるため、投資商品として魅力が大きいです。
また、産業用の全量売電の場合、固定価格買取制度によって20年間は電力の買取価格などの条件が固定されます。
20年間同じレートを保証してくれる投資商品は、なかなかありません。
また、21年目以降も電力会社と契約することで売電ができるのも魅力の一つです。
寿命が長い
太陽光発電システムは20~30年が期待寿命とされ、寿命が長いと言われています。
定められている耐用年数としては17年ですが、17年を過ぎても発電は可能ですし、中古のソーラーパネルも売られています。
固定価格買取制度が適用が終了する20年を目途に中古で売り出すのも良し、引き続き発電・売電を行うも良し。
汎用性の高いシステムと言えるでしょう。
節税対策になる
中小企業や個人事業主の場合は太陽光発電投資を経費として計上でき、法人税の節税につながったり、消費税還付を受けたりすることができます。
うまく活用することで、企業経営、財務状況を良い方向に後押ししてくれます。
詳しい内容は過去のコラムでもご紹介しています。
太陽光発電で節税するなら個人事業主がお得!青色申告で節税しよう!
太陽光発電投資の消費税還付とは?メリットや判断基準をご紹介!
太陽光発電投資のデメリットとリスクとは?
太陽光発電投資におけるデメリットやリスクも知っておきましょう。
ただし次でもご説明しますが、カバーする解決策ももちろんあります!
初期投資費用が高く維持費の用意が必要
太陽光発電投資を始めるにあたって、まず躊躇するのが初期費用の高さかもしれません。
産業用のソーラーパネルとなると、1,000万円以上かかることがほとんどです。
気になる初期費用については「太陽光発電投資の初期費用はどれくらい?維持費や売電価格もご紹介」で詳しくご紹介しています。
また、太陽光発電システムは設置して終わりではありません。
定期的なメンテナンスや点検が必要で、パワーコンディショナーの交換目安は10年に一度と言われるため、維持費の確保も必要です。
※メンテナンス費について詳しく知りたい方は「太陽光発電投資にはメンテナンスが必須!内容や費用など徹底解説」をご覧ください。
売電価格の下落がある
固定価格買取制度により定められている売電価格は、年々下落しています。
固定価格買取制度が始まった2012年の売電価格は40円でしたが、2020年には13円になっています。
この先も上昇する見込みは少ないでしょう。
想定より発電量が少ない場合がある
想定していたよりも発電量が少なく、売電量が低下してしまうリスクがあります。
太陽光発電は天気に左右されやすいという特性上、仕方のないことと捉えるしかありません。
出力抑制をかけられるおそれがある
太陽光発電システムが増えてきているため、余剰電力が発生するという状況もみられます。
需要量よりも供給量が上回った場合、各電力会社は発電量を抑えるために出力抑制を行います。
天候などが良く発電量が伸びても、出力抑制によって売電量が減ってしまうのです。
しかも、電力会社は出力抑制の補償は行わなくてよいことになっています。
近隣トラブル・周辺状況の変化
ソーラーパネルを社屋に取り付けた場合、パネルの角度や近隣の建物の位置によっては周辺の建物に反射光が当たってしまうおそれがあります。
訴訟に発展した例もあるため注意が必要です。
また、ソーラーパネル設置後に周りに高い建物が建ってしまい、日光の照射量が少なくなってしまうリスクもあります。
業者選びが難しい
太陽光発電投資が増えてきている中、高い金額でシステムを購入させたり、不要なメンテナンスをしたりする業者や、新規参入の業者も増えてきています。
「価格が高い=悪い」とは限りませんし、創業して日が浅い会社は全てダメ、というわけではありませんが、判断が難しいというリスクがあります。
太陽光発電投資のデメリットやリスクの対策はある?
太陽光発電投資ではメリットも多い反面、デメリットやリスクも多く、心配になる方も多いでしょう。
ただ、デメリットやリスクはよくよく見ていくと数字上のトリックであったり、対策次第で回避できることも多かったりするのです。
デメリットやリスクの解決策について見てみましょう。
「初期費用が高い・維持費がかかる・売電価格の下落」の解決策
年々下落している売電価格ですが、実はそれ以上に初期費用も価格が落ちています。
さまざまなメーカーが参入することでシステムの価格も落ち、安い海外メーカーのものもたくさん入ってくるようになりました。
また、パネルやパワーコンディショナーの性能も良くなっており、海外では天候条件があまり良くないときでも、十分な発電量を確保できるシステムも販売されるようになってきています。
パネルやパワーコンディショナーの性能がアップすることにより、メンテナンス費用が抑えられる可能性も高いです。
太陽光発電は年々増え続けているのでメンテナンス業者の新規参入も増え、価格競争によってメンテナンス費用が落ちることも考えられます。
メンテナンス費用はどうしても必要なものですが、メンテナンスや点検をこまめに行うことで故障や発電量の減少を防ぐことができるというメリットもあります。
「発電量が少ない」の解決策
発電量は日光の照射量に左右されるため、根本的な解決は難しい部分です。
そこで、パネルを規定量より多く載せることで発電量を増やすという方法があります。
余分に発電してしまった電力はカットされてしまうものの、トータルの発電量は十分ありますので、相殺しても費用対効果は高くなります。
また、前述したようにパネルやパワーコンディショナーの性能はどんどん良くなってきているので、数年後には天候に左右されずに発電を行えるのが一般的になっているかもしれません。
「出力抑制をかけられるリスク」の解決策
出力抑制は電力会社ごとに行われるため、設置エリアを分散させることで出力抑制による損出を減らすことができます。
他には、出力抑制を補償する保険に加入するという方法があります。
出力抑制保険はさまざまな保険会社から出ていますが、補償としてはほとんどが「一定の免責時間を経過して以降の制御損失を一定額までは補償する」内容になっています。
例えば、免責時間として60時間を設定していて100時間の出力抑制があった場合は、100-60=40時間(補償対象)となります。
「近隣トラブル・周辺状況の変化」の解決策
近隣とのトラブルや周辺状況の変化の影響を受けにくいという面では、野立ての太陽光発電がオススメです。
野立ては「土地付き太陽光発電」とも呼ばれ、立地状況や日光照射量などが理想的な物件が多くあります。
太陽光発電に向いている土地を探す手間や労力を省くこともできますよ。
私たちアースコムでも土地付き太陽光発電所を販売しております。
福島でご検討の方はぜひチェックしてみてください!
「業者選びが難しい」の解決策
太陽光発電投資の業者選びはとても難しいです。
以下のような点に気をつけて業者の選定を行いましょう。
- 口コミや評判をチェックする
- 価格が安過ぎる過剰なサービスがある、無理な値引きをしている業者は注意
- 必ず複数の業者を比較する
- 急いで契約を結ぼうとする業者は危険
太陽光発電投資は数十年と長期にわたって行うものです。
安心して任せられる体制が取ってあるか、万が一業者が倒産した場合の保証はどうなるかなどを確認しましょう。
太陽光発電投資はデメリットも多いがメリットが大きい
太陽光発電投資はデメリットが多いように感じられますが、投資商品なのでリスクは当然あるものです。
ただし、リスクは解決策を講じることで比較的対応は可能で、安定した投資が行えるという点ではメリットはかなり大きいです。
投資という面だけではなく、環境問題に貢献する企業のイメージアップにも繋がりますし、災害時などには企業経営を滞りなく進めるためのエネルギーとしても活用できます。
太陽光発電投資は長期的に行うものなので、目先の損得に左右されることなく、安心して任せられる業者選びも重要になりますね。